バンド演奏が下手に聴こえてしまう5つの原因【バンド練習】
バンド練習をして、いざライブハウス等で演奏してみてもお客さんからあまり良い反応が無く、悔しい思いを経験している方もいるのではないでしょうか?
オーディエンスからのリアクションが無い原因として、バンドの演奏が下手に聴こえてしまっている可能性があります。音楽的な技術や感性はもちろん重要ですが、バンド全体としてのアンサンブル力も必要です。
バンド演奏には、全ての楽器が協力して調和的なサウンドを作り出すことが求められます。そこで今回は、バンド演奏が下手に聴こえてしまう原因と、間違った音作りの方法について解説します。
1. リズムのずれ
バンドアンサンブルにおいて、楽曲のリズムに合わせて演奏することは非常に重要です。リズムがずれてしまうと、演奏全体が不安定な印象を与え、聴きづらい演奏になってしまいます。
特に、ドラムやベースといったリズム楽器が不安定な場合、お客さんは音楽を聴きながら自分でリズムを取り直す必要があり、純粋に音楽を楽しむことができなくなってしまうかもしれません。
全員が自分のリズムに主体的になるよりは、先導するリズム楽器(主にドラム)に合わせて演奏する方が、全体でみると調和のとれたアンサンブルになります。
2. 音量バランスがおかしい
バンドアンサンブルにおいて、各楽器の音量を適切にコントロールすることは非常に重要です。音量バランスに差がありすぎると、音の不調和が生じることがあります。
例えば、ギタリストが大きな音で演奏しすぎることで、ボーカルが聴き取りずらくなってしまったりと、アンサンブルのバランスが崩れることで、オーディエンスにとって聴きづらい演奏になってしまいます。
普段の練習のときから、常に全体の音量バランスを気にする癖をつけておきましょう。
3. テクニック不足
バンド演奏においては、個々の楽器の技術力も大切になってきます。当然ですが、楽器を演奏する上で基本的なテクニックや音程・リズムの正確さが足りていない場合、演奏が下手に聴こえてしまいます。
シンプルに練習不足でフレーズをミスしてしまったり、実力以上のフレーズを採用し過ぎて上手く演奏できていないということもあるので、基本的な練習を繰り返し、正確な演奏を目指すことが大切です。
技術が伴っていないと感じた場合は、楽曲の演奏レベルを落として、シンプルな曲からスタートしてみましょう。
4. 間違った音作り
バンドアンサンブルにおいては、各楽器の音色が上手く合わさることで、全体でみて調和的なサウンドを作り出すことができます。
音楽ジャンルや演奏スタイルによって、音作りの方向性は変わってくるので一概にはいえませんが、例えばジャズ調の楽曲なのに、ギターの歪み量が多すぎる場合は違和感を感じるかもしれません。
サウンドメイクに正解はありませんが、自分たちの音楽に合った音色を鳴らすことで、お客さんに心地よいサウンドを届けることができます。
5. 楽器同士の音被り
バンドアンサンブルにおいて、楽器同士の音がぶつかり合って調和が乱れることがあります。
例えば、ギターとキーボードが同じ音域を演奏してしまったり、ベースの低音を処理しないままでいると、バスドラムの低音部分が混ざってしまい、聴きづらい演奏になってしまいます。
また、楽器単体で聴くとカッコいいと感じる音と、バンドアンサンブルに混ぜたときに最適な音は、違ったサウンド傾向になる為、他の楽器を聴きながら音の住み分けをする意識も大切です。
まとめ
自分たちのバンド演奏がオーディエンスにどのように聴こえているのかを知ることは難しいです。バンド練習中は常に録音するようにして、客観的に自分たちの演奏を聞き返すことで改善できることがあります。
リズムのずれやテクニックなどは練習することで改善することができますが、音質を改善するにはライブハウスのPAさんとコミュニケーションを取ったりといったことも必要になるかもしれません。
全ての楽器が協力して調和的なサウンドを作り出すことができれば、お客さんから良いリアクションが返ってくるかもしれません。
以上「バンド演奏が下手に聴こえてしまう5つの原因【バンド練習】」でした。
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