自作のオリジナルトラックを販売する3つの方法【音楽プロデューサー向け】
オリジナルのR&Bやヒップホップトラックを完成させたけど、どうやってトラックを配布したり、販売すればいいか分からない・・・というプロデューサーの方も多いのではないでしょうか?
日本ではまだまだ個人のプロデューサーがオンラインを使って自作トラックをシンガーに売るためのインフラが整っておらず、ビートメイクのみで生計を立てるのはかなり厳しい状況です。
しかし、ヒップホップの本場である海外に目を向けると、いくつかのビートストアと呼ばれるトラック販売サイトが存在し、プロデューサーはラッパーにビートを販売することで生計を立てています。
海外のタイプビート販売による市場規模は100億円以上と言われており、100万以上のビートがやり取りされています。
国内ではまだ新鮮味がありますが、海外では10年以上前から始まっているサービスで、かなりの数のプロデューサーが参入しており、正直かなり厳しい市場ではあります。
とはいえ、ビートメイカーにとっては日本にいながら世界中のアーティストに自分のオリジナルトラックをリーチできるチャンスであることは間違いないです。
2019年最大のヒットソング「Lil Nas X - Old Town Road」もYoung Kioという個人のビートメイカーのトラックが使用されており、当時Lil Nas Xがビートストアからわずか30ドルで購入しました。プロデューサーは曲が成功した直後にユニバーサルミュージックグループと契約が決定しました。
自分の販売したオリジナルトラックが世界的なアーティストに使用されることはビートメイカーにとって夢のような出来事ですが、プロのアーティストが個人制作のビートを利用するというのは、既に当たり前のことになってきています。
オリジナルトラックの販売方法
前置きが少し長くなりましたが、ここからは具体的なオリジナルトラックの販売方法についてお話していきます。
今の主流の自作トラックの販売方法としては
- 自分のウェブサイトから販売
- 大手ビートストアを利用する
- ECサイトを利用する
この3つが多いかと思います。
それぞれのメリット、デメリットについて簡単に説明します。
自分のウェブサイトから販売
メリットとしてはストアのレイアウトやデザインを自由に決められることと、販売収益のすべてが手元に入ってくるので、一番良い方法ではありますが、かなり手間がかかります。
サーバーをレンタルして独自ドメインを取得し、ウェブサイトを立ち上げる手間と、自分好みのレイアウトにするには多少のプログラミングの知識がないと厳しいです。
著作権といった権利関係の手配や、トラブル対応やサイト運営もすべて自分でやることになるので、本業であるビートメイクに支障が出ることも。。。
ビートショップを見つけてもらう為にもSEOやウェブ広告といったマーケティング知識も必要になってくるので、ウェブ関連に強い人向けの販売方法です。
海外のビートストアを利用する
海外の大手ビートストアである「Airbit」や「BeatStars」を利用して販売する方法。
基本的にはサブスクリプション制になっているので、安いプランでも月額1000円ほどかかってしまいますが(無料プランもありますが10曲しかアップロードできない等の制限付き)販売に関わる権利関係やトラブル対応、デザインされたビートストアが利用できることを考えると、コスパは良いです。
特に最上位プランに加入すると提供される「インフィニティストア」と呼ばれる販売ページがかなりカッコいいデザインになっているので、これだけでもビートの販売促進効果は高いと思います。
サイト内で広告を打つことも可能で、基本的にラッパーやヒップホップファンが多く抱えているので、YouTubeやインスタで広告を打つよりもコンバージョン(購入率)はかなり高くなります。
海外サイトなので全部英語表記というハードルもありますが、手軽に整った環境でビート販売を始めたい方にオススメの販売方法です。
ECサイトを利用する
ECサイトは自分で作った商品やサービスを、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで販売することができるサービスで、有名どころでいうと「Shopify」や「BASE」があります。
Shopifyでは音楽のようなデジタル商品の販売の為のテンプレートも用意されているので、割と簡単に設定して販売を開始することができます。
既に自分のサイトを所持している方にオススメの販売方法で、もちろんビート以外にもグッズの販売やチケットの販売も可能なので、幅広く商品を販売することが可能です。
こちらもビートストアと同じように月額のサブスクリプション制ですが、ネット上に自分のショップを持てると考えると色々なビジネス展開も考えられます。
まとめ
自作のオリジナルトラックを販売する3つの方法についてお話しました。
- 自分のウェブサイトから販売
- 海外のビートストアを利用する
- ECサイトを利用する
筆者は実際に全部試してみましたが最終的には「海外のビートストアを利用する」に落ち着きました。
今はAirbitのプラチナプランを利用しているのですが、YouTube上にアップした自分のビートからコンテンツIDを利用して収益化できたり、音楽プロデューサーにとって嬉しいサービスが多い印象です。
Airbitの招待ポイント
https://airbit.com/s/SquareVision
↑もしAirbitをご利用される場合は、このURLから登録してもらえるとサイト内で使えるポイントが加入者と紹介者の双方に付与されるので、是非ご活用ください。
以上、「自作のオリジナルトラックを販売する3つの方法【音楽プロデューサー向け】」でした。