【iPhone】スマホ録音の音質を向上させる5つのテクニック
大がかりな機材が無くてもポケットにあるスマートフォン一つで、いつでも高性能なオーディオレコーダーとして機能します。
最近だとYouTube動画やラジオのような音声コンテンツの収録に使用したり、講義や自然音をキャプチャしたりと幅広く使用されている印象がありますが、そこで気になるのが音声品質です。
レコーディングマイクのような解像度の高いクリアな音声収録は難しいとしても、ほんの少しのテクニックを加えることでノイズの少ない不快に思わない音声レベルにまで持っていくことは可能です。
そこで今回は、スマホ録音の音質を向上させる為の5つのテクニックをご紹介します。
1. ロスレス圧縮
「ロスレス圧縮」とは日本語で言い換えると「可逆圧縮」のことで、圧縮前の状態に戻すことのできる圧縮方法のことです。
iPhoneだとデフォルトで「非可逆圧縮」になっているので、高音質で録音を行いたい場合には設定を変更する必要があります。
変更方法は「設定」→「ボイスメモ」から「オーディオ品質」を押すと変更可能です。
2. マイクの位置と角度
音質を上げる為には良い状態で音を収音することが最も重要です。
まずはカメラの位置を確認しましょう。スマホ機種によって違いはあるので一概には言えませんが、最新型のiPhoneの場合はスマホの底、充電器を挿し込む部分と背面のカメラの横、内カメラの横に付いています。
どこで収音するかは使用する機能によって変わりますが、録音するときにはなるべくこの部分に指やスマホカバーが覆いかぶさっていないか確認しましょう。
あと、マイクに対して横から収音すると高音成分が削られてしまうので、実際に録音する時にはマイクを音源の方向に向けることでクリアな音声になります。
→マイクの種類とその効果について
3. なるべく大きな音で録音
なるべく大きな音で収音する為に、可能な限り音源に近づいて録音するようにしましょう。
【YouTuber向け】動画の音質向上テクニックでもお話しましたが、あまりに音量が小さいと編集の段階で音声を上げたときにノイズも一緒に持ち上がるので、クリップして音が割れる手前ぐらいの音量感で録音するのが理想です。
スマホにはある程度のリミッター機能が搭載されているので、可能な限り音源に近づいて収音するのがベストですが、突発的な大きな音を出すと割れることもあるので注意しましょう。
4. ノイズ除去
意外と知られていないのが、ボイスメモに標準搭載されているノイズ除去機能です。
自動的に音声を解析してノイズに反応して除去してくれる便利な機能なので、ノイズが気になる場合は使ってみましょう。
使い方はボイスメモで録音したファイルを開き、左下の「・・・」を押します。
出てくるメニューから「録音を編集」を選択して左上のマジックワンドマークをタップ。
「サーッ」という環境音などをまとめて除去してくれますが、ノイズが大きいと元の音源の音質も変化してしまうので、必ず除去前と除去後を聴き比べて確認するようにしましょう。
5. 外部マイクを使用する
予算に余裕がある場合は「外付けマイク」を装着するという方法もあります。
最近だとガンマイクやピンマイク式等の様々なシチュエーションに対応できるマイクが販売されています。
先ほども収音する段階の音声品質が最も重要と言いましたが、そういった意味ではマイクを高品質なものに取り換えるというのが、音声品質向上に最も直結すると言えます。
使用用途に合わせて購入するのがベストですが、どんな状況にも幅広く対応できる「SHURE」の小型マイクを一つ持っていると非常に便利です。
まとめ
スマホ録音の音質を向上させる為の5つのテクニックについてお話しました。
- ロスレス圧縮
- マイクの位置と角度
- なるべく大きな音で録音
- ノイズ除去
- 外部マイクを使用する
5番の「外部マイクを使用する」以外は無料でできることなので、スマホを使って録音する場合には意識してみてください。
少し手間はかかりますが、録音した音声を編集ソフトでさらに手を加えるとさらに音質が向上するので、気になる方はこちらも試してみてください。
→【無料】音声編集ソフトおすすめ5選
→音声編集のやり方【YouTube動画のクオリティアップ】
以上、「スマホ録音の音質を向上させる5つのテクニック」でした。