海外レポートによると、アメリカの音楽リスナーの3人に1人は「Twitch」を使って音楽を探しています
2020年にゲーム配信プラットフォームの「Twitch」はパンデミックによりライブコンサートが中止になった状況の中、ミュージシャンにとってのライブストリーミング活動の場として発展しました。
2021年11月までにTwitchは「The Collective」というアーティスト・インキュベーター・プログラムを立ち上げ、Amazon Music、IMとデジタル配信プラットフォームのDiscord、DistroKid、Rolling Stone、TuneCore、UnitedMastersなどのパートナーと協力すると発表し、2021年9月には音楽出版社およびワーナーミュージックグループと、2022年1月にユニバーサルミュージック、2月にマーリンと、それぞれ2つの契約を締結したことを発表しています。
Twitchで音楽を見つける
Twitchユーザーの音楽業界に対する影響力を目的とした今回の調査によると、現在、米国の音楽リスナーの3人に1人がTwitchを通じて新しい音楽を発見しているとのことです。
Twitchと分析プラットフォームLuminateのレポートではTwitch内でどのように音楽体験をしているのかを明らかにする調査で、Luminateによると2021年第4四半期に、米国の13~40歳の2,300人以上の消費者を対象に行われ、特にTwitchユーザーと、音楽や音楽関連コンテンツに特化してTwitchを利用する人の双方に焦点を当てたとのことです。
また、LuminateとTwitchは調査した人の54%が、ライブストリームの途中で積極的に楽曲やアーティストを呼びかけたり、それらをリコメンドしたりして、新しい音楽を発見につながったと述べています。
Twitchユーザーの音楽傾向
その他にも、Twitchユーザーは「平均的な音楽リスナーよりも」音楽を聴く時間が週に21%多く、さらに音楽に投資する割合が月間で46%も多いと主張しています。
調査対象者のうち「平均的な音楽リスナーに比べ、1ヶ月あたり10倍以上のアーティストへの直接支払いを行っている」と報告されています。
Luminateの調査によるリスニングジャンル関連の結果は、「Twitchユーザーは平均的な音楽リスナーよりもEDMを聴く傾向が84%高い」ことですが、その他にもヒップホップは70%、ヘビーメタルを61%以上、クラシックは51%以上、ジャズは38%以上、K-POPは27%のユーザーがリスニングしており、平均的な音楽リスナーよりもはるかに多様であるという結果でした。
Twitchの音楽戦略およびコンテンツの責任者であるGeethaMathewsは、次のように述べています。
「ゲームと音楽は本質的に関連しており、ゲームコミュニティの文化とファンの行動の多くは、音楽コミュニティに共鳴し、成功を収めています。」
GeethaMathews
「私たちは、信じられないほど才能がありながらもまだ注目されていない多様なクリエイターを紹介し、新興アーティストの発見を促進することで、視聴者の情熱を刺激しています。」
「このようなクリエイターが、自分自身をつながりや貢献を熱望する世界中の巨大なユーザー層に提供することで、困難を打破できるよう支援することを目的としています。
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