自作曲を全国のカラオケから配信する方法
自分で作曲した曲をカラオケで配信して「誰かに歌ってもらいたい!」という思いは、アーティストであれば多くの人が考えることなのかもしれません。
最近では、カラオケ配信サイトや音楽ストリーミングサービスが充実しており、自作曲を配信することが比較的簡単になっています。しかし、具体的に自作曲をカラオケ配信する方法が分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自作曲をカラオケ配信するための手順をご紹介します。
実際にカラオケ配信する前に、配信する為の準備を見ていきましょう。
1. カラオケ音源を作成する
自作曲をカラオケ配信するためには、まずカラオケ音源を作成する必要があります。通常はDAWと呼ばれる楽曲制作ソフトウェアを使用して作成することができます。
用意するデータは配信先によって異なりますが、
- 歌あり音源(またはMV)
- 歌なし音源
- 歌詞データ
- 歌パート・コーラスパート
- 背景用データ
が必要となることが多いです。すべて一人で準備するのは大変ですが、無料の代行サービスもあるので、後ほどご紹介します。
基本的には、カラオケで流れてくる「ガイドメロディー」は自分でつける必要があるので、歌無しのオケにメロディーラインを重ねて提出します。
→個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【作曲準備編】
2. カラオケ配信サイトに登録
カラオケ音源を作成し、録音したら、次はカラオケ配信サイトに登録する作業が必要です。カラオケ配信サイトは、JASRACなどの音楽著作権管理団体に登録している必要があります。
登録が完了したら、カラオケ配信サイトに自作曲をアップロードします。アップロードするファイルは、カラオケ音源と歌詞を合わせたファイルとなります。
手数料を支払えば誰でも配信できるところから、音楽チャート状況、各メディアへの露出、アーティストとしての話題性など、厳しい審査基準をクリアする必要がある配信サイトまで様々です。
3. 配信サイトの選定
先述したように、配信サイトによって手数料、配信期限、審査基準など、配信方法にそれぞれ違いがあります。
自分の活動スタイルやアーティストとしての規模、予算などを考慮して、自分に合った配信サイトを選ぶ必要があります。
ここからはおすすめの配信サイトをいくつかご紹介します。
Frekul カラオケ配信サービス
Frekulは、自作曲であれば知名度やクオリティを問わず、申し込みをすれば誰でもカラオケ配信することができます。
印税を受け取るプランと印税を受け取らないプランがあり、自分の活動規模に合わせて選択することで、よりお得にカラオケ配信することが可能です。
さらに、データ納品が難しい場合の「CD受け取りサービス」や、通常のカラオケに加えて「本人歌唱バージョン」も配信可能となっています。
うたスキ ミュージックポスト
うたスキ ミュージックポストでは、自分で制作した楽曲を簡単にカラオケ配信することができます。無料で利用可能ですが、音源、歌詞データ、歌・コーラス等、配信準備が大変です。
うたスキ ミュージックポストの「OFFICIAL PARTNER」のサービスを利用することで、エクシング公認でカラオケ配信に必要な制作作業、歌詞テロップ塗り、配信作業などの代行サービスを利用することができます。
先ほど紹介したFrekulも、うたスキ ミュージックポストの「OFFICIAL PARTNER」としてサービスを展開しています。
うたスキ ミュージックポスト公式サイト
エクシング 特別有料配信サービス
主要なカラオケ機器から新しく配信される場合は、内部での厳選な審査をクリアする必要があるので、個人のプライベート盤やインディーズ盤等の作品はエントリーされないことがほとんどです。
しかし、予算に余裕がある方は、JOYSOUND公認の配信サービスの「特別有料配信サービス」を利用することで、トップアーティスト達と同じようにカラオケ一覧に自作曲を載せることができます。
カラオケ採点機能や、オプション料金を支払うことで本人映像付きで配信することができます。
エクシング 特別有料配信サービス公式サイト
DAM カラオケリクエスト
カラオケDAMで配信をする方法として、「DAM★とも」に無料会員登録したのちに、自分の曲をリクエストするという方法があります。
厳しい審査をクリアする必要があるので、知名度がそこまでない場合は登録されない可能性が高いですが、活動規模の大きいアーティストであれば、申請してみるとカラオケ配信されるかもしれません。
利用は無料なので、楽曲権利状況、チャートランキング、話題性など、一定の基準をクリアしていると思われる場合は、申請してみましょう。
DAMカラオケリクエスト公式サイト
まとめ
一昔前はハードルの高かったカラオケ配信ですが、今では個人であっても、自作曲を作成し、カラオケ用にデータを作り、配信サイトで手続きをすることで全国のカラオケから配信することができます。
確実に配信したい場合は、手数料を支払うことでJOYSOUNDからカラオケ配信することができます。DAMは審査が厳しく、敷居が高いイメージがありますが、DAMから公式配信することができればイメージの向上につながるかもしれません。
アーティストにとって、カラオケ配信による音楽の認知拡大や、カラオケ印税による収入は、アーティスト活動にとってプラスになることでしょう。
以上、「自作曲を全国のカラオケで配信する方法」でした。
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