TIKTOKが音楽ストリーミングサービス「TIKTOK MUSIC」を開始
2023年7月6日「TikTok Music」という名前のストリーミングアプリが正式に登場しました。
ここ数ヶ月に渡り様々な音楽メディアから、TikTokのスタンドアロン音楽ストリーミングサービスに関する情報がありましたが、いよいよ本格的に始動しました。
グローバル責任者であるオーレ・オーバーマン氏によれば、「TikTokでの音楽の発見力とクラス最高のストリーミングサービスを組み合わせた新しいタイプのサービス」だと言われています。
大手レコード会社のライセンスを取得
TikTok Musicは、プレミアム専用の音楽サブスクリプションサービスとして、インドネシアとブラジルで開始されました。このサービスは、主要なレコード会社であるUniversal Music Group、Warner Music Group、Sony Musicの3社からライセンスを取得しています。
Sony Musicの音楽については、TikTokの会社「ByteDance」の音楽ストリーミングアプリである"Resso"から一時的に削除されましたが、TikTokによれば、現在は再びRessoで利用可能になり、7月6日木曜日からはTikTok Musicでも利用できるようになったとのことです。
ソーシャル音楽ストリーミングサービス
TikTokは「ソーシャル音楽ストリーミングサービス」と称され、TikTok Musicでは「TikTokでの音楽発見の力を活用する」と述べられています。
情報によるとTikTok Music は、「何千ものレーベルやアーティストの音楽の完全なカタログ、広告なしで中断されない視聴、オフラインで聴くためのダウンロード機能」をユーザーに提供すると語っています。
そして、プレミアム限定のサブスクリプション音楽サービスとして、「アーティストと権利者の機会と収益を増加させながら、高品質のリスニング体験を提供する」ことを目指しています。
TikTok Musicの機能
TikTok Music を使用すると、サービスを既存のTikTokアカウントに同期し、曲を聴いたり、ダウンロードしたり、共有したりすることができます。
また、バイラルなTikTok曲のフルバージョンを再生したり、パーソナライズされたおすすめの音楽を見つけたり、リアルタイムで歌詞にアクセス、友達と共同プレイリストを作成、音楽ライブラリをインポート、歌詞検索で曲を見つけたりすることができます。
このサービスには、聴いている音楽を識別できる「Song Catch」と呼ばれるShazamのような機能も含まれています。
現在はブラジルとインドネシアのみとなっています。米国でストリーミングサービスを開始する予定があるかという質問に対して、広報担当者は「現時点で共有できる情報は何もない」と述べていることもあり、日本でのリリースも未定です。
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