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TikTokが音楽サービスの特許を取得「TikTok Music」アプリでSpotify、Apple Musicに対抗

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TikTokが音楽サービスの特許を取得「TikTok Music」アプリでSpotify、Apple Musicに対抗

Business Insiderによると、TikTokの親会社である"ByteDance"は米国で「TikTok Music」の商標出願を行っていることを発見しました。

以前紹介したTikTokのディストリビューションサービス「Sound ON」がスタートしたことから、TikTokを通じてオールインワンの音楽ストリーミングサービスが追加される可能性があります。

TikTok Musicは5月に米国で申請され、ユーザーが音楽を購入して、再生、共有、ダウンロードだけではなく、音楽と動画をライブストリームすることを可能にします。

Ressoを世界に向けて

resso

ByteDanceはすでに2020年にインド、ブラジル、インドネシアで利用できる音楽ストリーミングサービス「Resso」を立ち上げています。

Ressoではプレイリストの作成、ソーシャルメディア上での曲の共有、アプリのコミュニティとの交流など「TikTok Music」と同じようないくつかの機能を備えています。

TikTokの既存ユーザーをRessoに呼び込む取り組みも行っており、ブラジルのTikTokアプリにはショート動画で興味のある曲があった場合、Ressoにリダイレクトするボタンを使うことでフルバージョンが聴けるような仕様になっています。

米メディアによれば、2021年1月から2022年1月の間にSpotifyがインドで38%の成長を遂げたのに対し、Ressoの月間アクティブユーザーは304%も成長していたとのことです。

このような取り組みやデータからみても、Ressoをベースにした新しい音楽ストリーミングアプリを開発する予定なのかは不明ですが、既存のサービスにとって脅威となる可能性は十分にありそうです。

Music Station技術

music station

ByteDanceによる米国特許商標庁への申請により、何かしらの音楽アプリを開発する意図があることは間違いなさそうですが、Music Buisiness Worldwideによると、その先にある野望は「ユーザーがポータブルワイヤレスコンピューティングデバイスで音楽を簡単に取得、視聴、および管理できるようにする、成熟した信頼性の高い便利なソリューション」であると主張しています。

申請書にはさらに「Music Station」と呼ばれる発明により、デジタル音楽を入手してリスニングする方法を変革する可能性を秘めている。と書かれています。

Music Stationとは?
2009年2月、OmnifoneはMusicStation Next Generation を発表しました。これは、 ISPおよび消費者向け電子デバイス ベンダー向けのホワイトレーベルの無制限の音楽オーディオおよびビデオのダウンロードおよびストリーミングソリューションです。このクラウドベースのソリューションは、ホームエンターテイメントシステム、ゲームコンソール、カーオーディオシステムなど、さまざまな接続デバイスで相互運用可能な音楽を提供します。

https://en.wikipedia.org/wiki/MusicStation

つまり、デジタルダウンロードした音楽をクラウド上に保管し、複数のデバイス、プラットフォームで共有できるようにする技術です。

このMusic Stationの特許は、もともとOmnifoneと呼ばれるイギリスのデジタル音楽会社に割り当てられていましたが、その後TikTokによって取得されました。

このことから、SpotifyによるNFT導入の流れからも読み取れるように、デジタルストリーミングによって失われた「音楽を所有」したいというニーズに、再び注目が集まっているように思います。

TikTok Musicのビジョン

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MBWが見つけた求人広告によると、TikTokは現在、カリフォルニア州マウンテンビューでTikTok Musicのソフトウェアエンジニアを募集しています。

広告内のコピーにもTikTokの音楽に対するこれからのビジョンが明確に示されています。

「その使命は、Resso、TikTok Music、SoundOn を含む音楽を通じて共鳴を構築し、表現を刺激することです」「RessoとTikTok Musicは、インド、インドネシア、ブラジルで2020 年にローンチされたZ世代向けの音楽アプリです」「AOPは現在、TikTok (音楽発見アプリ) と Resso (音楽ストリーミング アプリ) によって強化されていますが、将来的にさらにByteDance製品を統合する予定です。」

このことから、TikTokで音楽を発見→TikTok Musicにリダイレクト→音楽を購入→ByteDance製品を含む、様々なデバイスで共有・再生を可能にする、連携した音楽サービスとして機能する可能性が高いです。

すでにSpotify、Apple Musicといった巨人がいる市場で、TikTokがどのような音楽サービスを展開するのかに注目が集まっています。


海外レポートによると、アメリカの音楽リスナーの3人に1人は「Twitch」を使って音楽を探しています

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