FL Studio 21.2にと「ステム分離」と「FL Clound」機能が搭載!膨大なサンプルへのアクセス。ボーカル、楽器を抽出することが可能に
FL Studioの次期の新バージョンとなる21.2アップデートでは、新しく「ステム分離機能」が搭載されています。DAW内の任意のトラックからボーカル、ドラム等の楽器編成を選択して直接抽出できるようになります。
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サンプルメニューに新しく「ステム分離」機能含まれており、動画内ではボーカル、ドラム、ベース、その他のボタンがあり、それぞれの楽器を抽出してオーディオデータ化できるようです。
このようなトラック抽出サービスはいくつかありますが、主要なDAWに搭載されるのは初めてのことです。
AI学習モデルによる高速化
Image-LineのCEOである"Scott Fisher"がフォーラムに投稿した内容によれば、ステム抽出機能を利用するためにはインターネット接続が必要だそうです。
Scott Fisher氏は、このステム分離機能をオンライン機能とすることで、ユーザーが膨大なサイズの機械学習モデルにアクセスできるようになり、ステム抽出のプロセスが「1,000倍速く」なると説明されています。
「私たちはモデルが可能な限り優れていることを確認したかっただけです」「このようなものをオンラインサーバーファーム) で実行できれば、ローカルよりも1,000倍速くステムを分割できます。ローカル実行オプションは提供しますが、オンライン接続にメリットがあると私は主張しています。ローカルでは出来ない事も出来る。テラバイトサイズに及ぶ機械学習モデルなどです。」
Image-Line CEO Scott Fisher
また、クラシック音楽からステム分離する際のDAWの有効性についてのユーザーからの質問にフィッシャー氏は次のように答えています。
「モデルは現代音楽のスタイルに基づいてトレーニングされました。クラシック音楽用にトレーニングすることはできますが、最初のリリースではその予定はありません。」
FL Clound
FL Studio 21.2では、FL Studioの機能をWebと統合する「FL Cloud」が発表されています。新しいブラウザの「SOUNDS」タブから膨大なサンプルとループにアクセスすることができるようになります。
FL Cloudのサウンドライブラリは、既存のImage-Lineアカウントでアクセスできます。プロジェクトへの直接のドラッグ&ドロップが可能になっているので、作業量を減らし、これまでよりも創造に時間を費やすことができるようになります。
このサービスは現在ベータ期間中で、無料でアクセスすることができ、ダウンロードしたものは保持することができます。FL Cloudには無料で利用できるコンテンツが用意されていますが、今後有料コンテンツも導入予定とのことです。
FL Studioユーザーは、無料、有料を問わず、すべてのサウンドをロイヤリティフリーで利用できます。
Image Line 公式サイト
URL : https://www.image-line.com/