【無料】フリーで使えるイコライザー(EQ)VSTプラグインおすすめ7選
EQいわゆる「イコライザー」は音楽制作におけるミキシングプロセスに不可欠な非常に強力なツールです。その効果は非常にシンプルで、特定の周波数帯域をカットしたり、ブーストしたりして音質を整える効果が得られます。
プラグイン市場には、品質の高い無料イコライザープラグインも多くリリースされていることもあり、予算を抑えたいクリエイターの方にとっては、選択肢の一つとして利用することができます。
イコライザーとは?
EQはオーディオソースの周波数ごとの音量を調整できるツールで、分かりやすいところでいうとiTunesやカーステレオに搭載されている音質調整機能もまったく同じような仕組みです。
ボリュームフェーダーでは全体の音量を調節することができますが、EQを使用すると、そのサウンドの特定の周波数をブーストしたり、カットしたりすることができます。
このように特定の周波数をカットしたり、他の周波数をブーストしたりすることで、トラックごとのトーンを調整し、楽器の音質を変えることができます。
イコライザーの選び方
イコライザープラグインを選ぶときには、以下のポイントを考慮して選択しましょう。
- イコライザータイプ
イコライザーには、様々なタイプの製品があります。例えば、グラフィカルイコライザー、パラメトリックイコライザー、ダイナミックイコライザーなどがあります。それぞれに特徴があるので自分の制作スタイルを考えて選ぶようにしましょう。 - 機能面
イコライザーは製品によって様々な追加の機能が搭載されています。例えば、左右とセンターを分けるM/S処理が可能なタイプであったり、位相のトラブルを防ぐラウンドトリップ処理など、機能面を考慮して選びましょう。 - 周波数バンド
周波数バンドの調整できる数にも違いがあります。特定の周波数領域に焦点を当てたい場合や、広範な周波数スペクトラムを調整したい場合は、周波数バンドの数を考慮して選びましょう。 - グラフィカルユーザーインターフェース
プラグインの視認性も重要です。直感的で使いやすいGUIを持つプラグインを選びましょう。特に初心者の方は、イコライジングによる変化が視覚的に確認できる製品をおすすめします。 - サウンド品質
イコライザーごとにサウンド品質に違いがあります。実際に使用してみないと分からないことも多いので、ユーザーレビューやメーカーの信頼性をもとに、高品質のサウンド処理できるものを探しましょう。 - 互換性
使用しているDAWとの互換性を確認しましょう。また、コンピューターのOS(Windows、Mac、Linux)に対する互換性も確認しておきましょう。
無料のイコライザープラグインを選択する際には、これらの要素を考慮しながら選ぶ事で、より自分に合ったソフトを選択することができます。
それではここから、フリーで使えるイコライザー(EQ)VSTプラグインのおすすめ製品をいくつかご紹介します。
TDR Nova
NOVAは無料で使えるパラレルダイナミックイコライザーです。
パラメトリックイコライザーの使い慣れたレイアウトで表示される各バンドには、フル機能のダイナミクスセクションも含まれているため、鮮明な音を鳴らすドラムバスでも、ボーカル特有の「さしすせそ」列の歯擦音の問題もスッキリ解決してくれます。
4つのダイナミックEQバンドと、追加のハイパスおよびローパスフィルターセクションを備えており、クラシックな「ノブ」インターフェースと組み合わせたユーザーフレンドリーなディスプレイが特徴です。
TDR Nova
MEqualizer
MEqualizerは、MeldaProductionのフリーウェアバンドルの一部として無料ダウンロード可能な6バンドイコライザーです。バンドごとに7種類のフィルターが用意されており、非常に幅広いイコライジングが可能です。
バックグラウンドで動作するスムーズなリアルタイム周波数スペクトル表示は、波形の変化を視覚的にわかりやすく表示してくれるので、初心者の方にとっても便利です。また、アナログEQハードウェアにインスピレーションを得た「サウンドカラーリング機能」も備わっています。
それぞれの帯域に倍音を追加する機能、周波数グラフ上でノートを視覚化する機能、Dry/WetミックスノブでパラレルEQを簡単にコントロールすることも可能です。
MEqualizer
TDR VOS SlickEQ
TDR Slick EQはイコライジングの操作を簡単に行えるように設計されたシンプルな3バンドイコライザーです。
クラシックな Low/Mid/Highセミパラメトリックレイアウトに配置された3つのフィルター バンドは、4 つの異なるEQモードへの迅速かつ直感的なアクセスを提供し、それぞれが異なるEQカーブと動作のセットを表します。
このEQには4つのサチュレーションオプションが備わっており、わずかな歪みを調整できます。
TDR VOS SlickEQ
Ignite Amps PTeq-X
ハードウェアEQが持つ、暖かいアナログ質感が欲しい方におすすめのイコライザーソフトです。
「PTEq-X」は、有名な3種類のヴィンテージ・アウトボードの回路をモデリングしたプラグインです。ユーザーインターフェイスを見てのとおり、上からPultecのMEQ-5(ミッドレンジ・イコライザー) 、EQP-1A(プログラム・イコライザー)、HLF-3C(プログラム・フィルター)を元に開発されています。
フリーウェアであるにも関わらず優れたサウンドを提供し 、オリジナルのPultecのような幅広いトーンとスカルプティング機能と、オーディオ信号を通すだけで得られる暖かみのあるトーンが特徴です。
Ignite Amps PTeq-X
lkjb QRange
lkjb QRangeは、高度なIIRリニアフェーズEQプラグインです。ピーク、シェルフ、カットフィルターを提供する 12個の並べ替え可能なバンドを備えています。
柔軟性が高く、調整可能なQ幅、バンドごとに左/右/ミッド/サイドのルーティング、ラウドネス調整のためのグローバルゲイン、さらに、自由にサイズ変更可能なユーザーインターフェイスを備えた多機能なイコライザーです。
レイテンシーのないミニマルフェーズモードとゲインマッチ機能も備えており、アナライザーの範囲を微調整することができるため、特定の使用例に合わせてカスタマイズする必要がある場合に最適です。
lkjb QRange
Blue Cat’s Triple EQ
Blue Cat の Triple EQは、簡単なミキシング作業やちょっとした音質修正に最適なシンプルなイコライザープラグインです。
ユーザーフレンドリーな3バンドのセミパラメトリックEQとして、ローシェルフフィルター、ハイシェルフフィルター、ブースト/カットのピークフィルターを備え、コントロールもシンプルかつ簡単に行うことができます。
独立した左/右またはミッド/サイドのイコライゼーション機能を備えたデュアルチャンネルバージョンも提供しています。
Blue Cat’s Triple EQ
ReaEQ
ReaEQは、動作の軽さ、透明性、高精度を備えた優れたパラメトリックEQプラグインです。無料のReaPlugs VST FX Suiteの一部として、ダウンロードすることができます。
ReaEQの特徴として、柔軟性の高さが挙げられます。このプラグインは、無制限のバンドとバンドごとの広範なフィルタータイプを提供し、シェルフEQ、バンドEQ、ローパス、ハイパス、バンドパス、オールパス、ノッチパスフィルターが含まれています。
原音を損なうことなく、透明性の高いイコライザーを探している方におすすめです。
ReaEQ
まとめ
無料で使用できるフリーイコライザープラグインをご紹介しました。
- TDR Nova
- MEqualizer
- TDR VOS SlickEQ
- Ignite Amps PTeq-X
- lkjb QRange
- Blue Cat’s Triple EQ
- ReaEQ
本格的な音楽制作に取り組む場合には、高品質でプロフェッショナルなEQプラグインに投資する必要が出てくることもありますが、予算が限られている場合はフリーイコライザーは良い選択肢となります。
無料といえど、最近では多機能な製品も多くリリースされています。実際にダウンロードして使用感を確かめながら自分に合ったイコライザープラグインを探してみてください。
以上、「【無料】フリーで使えるイコライザー(EQ)VSTプラグインおすすめ7選」でした。
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