ギターコードを簡単にする方法を解説【上手く押さえられない方へ】
ギターコードを1~6弦まで綺麗に鳴らせなくて困っていませんか?
実はコードの中でも重要な役割を持っている音と省略してしまっても特に問題ない音というのがあります。
そこで、今回はコードの機能を保ったまま、なるべく簡単に弾く方法についてお話していきます。
重複音を省略する
コードの中には同じ音が何個か含まれており、1~6弦までジャラーンと鳴らすコードでも、実際には3~4音しか使っていないことがほとんどです。
画像のように、難しいとされるFコードの場合でも、CとFの音が重複して登場しています。
ルート音のF音なんて3回も登場していますね。
こういったコードの場合は低音弦側で鳴らしているので「1弦と2弦を上手く鳴らせなくてもそこまで気にする必要はない」ということです。
響きが多少寂しくなってしまいますが、Fコードとしてはしっかり機能してくれるので安心してください。
エレキギターのような歪みを加えた状態だと、倍音が豊富なのでむしろ音を重複させずに省略させたほうが良い場合もあります。
初心者の頃って「全部綺麗に鳴らさないといけない!」と思いがちですが、そこまでシビアに考えずに最初は省略した形で演奏するのも全然アリです。
例えば、こういった形でもしっかりFコードとして機能します。
パワーコード
重複した音をとことん削ぎ落とした、省略の最強形がこの「パワーコード」です。
ロックやメタルのような激しい音楽で多用される「ルート音+5度」の音で構成されるコードで、非常に使い勝手がいいです。
アコースティックギターのようなクリーンな状態だと物足りない感じがしますが、オーバードライブやディストーションを加えた状態のエレキギターだと効果的です。
どうしてもコードが難しくて押さえれない場合はパワーコードで乗り切りましょう。
7thや9thを無視する
D/F#→Gadd9→A→Bm7
こういった感じのコード進行をみるとドキッとしませんか?
こういった場合には7や9の数字は省略してしまいましょう。
- Gadd9→G
- Bm7→Bm
響きは多少変わりますが、音楽的には問題ありません。
D/F#→G→A→Bm
どうですか?少し安心感が出てきましたね。
オンコードも無視
この際オンコード表記も無視してしまいましょう。
オンコードとはコードボイシングの一種で、和音を転回させた形です。
例えばC/EだとCコードの「C・E・G」を「E・G・C」と並び方を変えたコードの形で、分かりやすくいうとEの音を土台にしたCコードですよということです。
なのでさきほどの
D/F#→G→A→Bm
のコード進行の場合はD/F#を無視して、そのままDコードで弾いてしまっても問題ないです。
特にバンドのようなアンサンブルの場合はベースが最低音を弾いてくれているので、オンコードの重要性は低くなります。
D→G→A→Bm
ここまで簡単にすることができました。
カポを使う
難しいコードを簡単にする方法として最も効果的なのが「カポを使う」ということです。
有名なコードサイトでもよく紹介されてる方法なので、ご存じの方も多いと思います。
例えばあいみょん - マリーゴールドのサビの部分
D→A/C#→Bm→A→G→D/F#→Bm→G→A
という流れが、カポを2フレットに装着することで
C→G/B→Am→G→F→C/E→Am→F→G
というシンプルな流れで演奏することができるようになります。
さらに、先ほどの「オンコードを無視」を使うことで
C→G→Am→G→F→C→Am→F→G
こうなります。
カポを装着して簡単にしてから、さらに今回紹介した内容を適用することで、ほぼすべての楽曲をこれくらいにまでシンプルなコード進行にすることができるので非常にオススメです。
まとめ
ギターコードを簡単にする方法をご紹介しました。
- 重複音を省略する
- パワーコード
- 7thや9thのような数字は無視
- オンコードも無視
- カポを使う
弾きたい楽曲があるけど、コードが難しいからと諦める前に一度今回の内容を試してみましょう。
以上、「ギターコードを簡単にする方法を解説【上手く押さえれない方へ】」でした。
動画でも詳しく解説しています。