Ableton Live 12リリース!新しい音楽アイディアを生み出したり、革新的なサウンドメイクに役立つ新機能が追加
世界的に人気の高いDAWソフトウェア「Ableton Live 12」が遂にリリースされました!今回のアップデートでは、MIDI関連や変調など、音楽制作の幅を広げて創造性を刺激することが出来るさまざまな新機能が搭載されています。
新しい音楽アイディアを生み出す機能
MIDI変換
MIDIクリップに様々なバリエーションを作成することが出来るようになりました。装飾音やアーティキュレーションを追加したり、音が加速/減速していくようなカーブを描いたり、連続するノートやコードを繋げたり、ギター演奏をシミュレートしたりできます。
MIDIジェネレーター
MIDIジェネレーターを使ってメロディー、コード、リズムの新しいアイディアを生み出すことができます。選択したジェネレーターをカスタムして、遊び心のあるオリジナルのパターンを作成したり、ジェネレーターが生み出したアイデアを起点に作曲をスタートすることもできます。
ライブMIDIツールの「Max」
Maxでは、さらに色んなパターンのMIDI制作が簡単になり、既存のものまたはオリジナルの作品に基づいて、新しいMIDIトランスフォーメーションとジェネレーターを作成できるようになりました。
MIDI編集の改善
選択したノートの順序をピッチ、ベロシティ、またはデュレーションに基づいて並べ替えることができます。新しい方法でノートを引き伸ばしたり、分割したり、切り刻んだり、結合したりできます。また、スケールに沿ってノートを置き換えたり、調性に合わせて音程を追加することが可能です。
キーとスケール
Liveのコントロールバーで選択したクリップのスケールを設定すると、作成したクリップ内でそのノートが表示されます。さらに、スケールのハイライト表示をガイドとして使用してクリップを編集したり、クリップのスケールを使用して音楽的なアイデアを変換したり生成したり、MIDIデバイスや楽器のスケールを再生中のクリップに同期したりすることができます。
好みの音階にする「チューニングシステム」
新しいチューニングシステムでは、世界中の好みの音階に合わせてチューニングすることができます。12音平均律以外のチューニングにも対応しており、Live のデバイスやMPE対応プラグインでも様々なチューニングができるようになります。
拡張された確率機能
トリガーが鳴るたびにノートのグループ全体が再生されるように、ノートのグループに1つの確率的なルールを割り当てます。または、コードを選択し、確率トリガーが発生するたびにコードから1 のノートをランダムに演奏するように指示することが可能です。
革新的なサウンドメイクに役立つ機能
Meld
「Meld」は扱いやすい2つのマクロオシレーターを備えた新しいシンセサイザーです。深みのあるサウンドシェイピングを目的に設計されたバイティンバーのMPE対応インストゥルメントで、2つの使いやすいマクロオシレーターを使用して、テクスチャーや実験的なトーンを幅広く作成できます。
Roar
新しいカラーリング&サチュレーションエフェクト。マスタリングレベルの繊細かつ正確な温かみを足したり、過激で予測不可能な歪みまで、あらゆるサウンドを生み出します。Roarの3つのサチュレーションステージは、直列、並列、またはミッド/サイド、マルチバンド構成でも使用でき、フィードバックジェネレーターとモジュレーションマトリックスが装備されています。
Granulator Ⅲ
Robert Henkeのグラニュラーインストゥルメントの最新版です。新たにMPE機能が搭載されており、ノートベンド、ビブラート、グリッサンドなどのパラメーターを表現力豊かにコントロールできます。さらに、リアルタイムでオーディオをキャプチャし、すぐに操作を開始できるようになりました。
新しいモジュレーション動作
モジュレーションデスティネーションはモジュレーションソースに引き継がれなくなりました。これによって、LFOやその他のモジュレーションソースを割り当てた後でも、モジュレーション中のパラメータを調整できることが可能になり、ワークフローの高速化、パフォーマンスの可能性の向上、パラメータの継続的なリアルタイム コントロールが可能になります。
新しいサウンドパック
Lost and Found – パーカッション的な音が鳴る物体や一風変わった環境音など珍しい素材から生成されたサウンド集。プロダクションに個性とリアルな質感を与えます。 デコラティブで表現力豊かなインストゥルメント、遊び心のあるドラムラックにリッチなサウンドエフェクトを重ねることができます。
Performance Pack – Liveを使ったパフォーマンスの限界を打破するIftahによる革新的なデバイスセット。 セット全体のスナップショットをキャプチャして後から展開できるほか、レイヤーしたマクロやカーブでの複数のパラメータコントロールや、より高度なアレンジメントビューでのループ演奏、さらに録音前にパフォーマンスの構成を事前に設計することが可能です。
トラップ ドラム – サザン・ヒップホップのパイオニアであるSound Oracleが、人気のトラップビートをLive 12用に制作。20種類の明瞭でフューチャリスティックなキット、クリップをPackに集約。MPEにも対応。
Golden Era Hip Hop Drums – ザラザラとしたテクスチャーのオールドスクールなドラムサウンドを探索してみませんか。大御所プロデューサー Sound Oracleによる、新しいビートに焦点を当てたPackでヒップホップを楽しみましょう。 Live 12 のために特別に作成された内蔵エフェクトと、強化された MPE機能。温かみのある本格的なサウンドキットを手に入れましょう
より直感的な操作を実現
Stack Live の詳細ビュー
デバイスとクリップ エディター、オートメーションを同時に表示できるるようになり、各画面を何度も切り替えることなく、作業に集中できます。
スタイルを表示する
Live 12では、画面がよりクリーンかつモダンなデザインになり、視覚的な複雑さが取り除かれ、より音楽に集中できます。
ミキサーの手配中
ミキサーはこれまでセッションビューでのみ表示できましたが、新しくアレンジメントビューでも使用できるようになりました。 画面右下のボタンまたは上部の表示メニューでオンオフを切り替え、表示させることが可能です。
ミキサーの改善
ミキサー画面がさらに見やすくなるように細かな改善が施され、さらに直感的で正確なミキシングが可能となりました。
ブラウザのタグ付けとフィルター検索
ブラウザ内の内蔵カテゴリーに縛られることなく音源を検索できます。 例えばベース音源を検索した場合、サンプル/インストゥルメント/プリセットなどファイルの種類を問わず、Abletonライブラリ内のあらゆるベースサウンドを表示することが可能です。
Live内蔵のサウンドコンテンツは、サイドバー内のコレクション機能をより柔軟に扱えるような新しいシステムを用いてタグが振られています。 Packを含むすべてのサウンドには見つけやすくするためのラベルがあらかじめ振られていますが、より詳細な情報が必要な場合や、独自のラベルを使用したい場合は、自由に追加することも可能です。
似たようなサウンドを検索
機械学習のアルゴリズムを使うことで、ブラウザ内にある似たような類似サウンドとインストゥルメントのプリセット等が表示できるようになりました。
ブラウザ履歴
以前に検索したサウンドやプリセットを確認することが可能になりました。過去に検索したことのあるサウンドやプリセットをすぐに見つけることが可能です。
新しいテーマ
新しいユーザーインターフェイスのテーマカラーが追加された他、Cool/Neutral/Warmの3つのトーンから選ぶことができます。さらに、ハイコントラストモードも選択が可能です。
アクセシビリティとナビゲーションの改善
スクリーン リーダーのサポート– 視覚障害を持つミュージシャンの方が、スクリーンリーダーなどの支援テクノロジーを使用して、Liveのメインのワークフローを扱えるようになりました。
新しいキーボード ショートカット– キーボードショートカットがさらに追加され、Liveのほとんどのセクションを操作できるようになりました。
アップデートに関する詳しい内容は、Ableton Live 12公式サイトをご覧ください。