AbletonからiOS音楽アプリ「Ableton Note」が登場!音楽アイディアを書き留める便利ツール
海外でトップシェアを誇る人気DAW「Ableton Live」を製作するAbletonはiOSアプリで利用できる「Ableton Note」をリリースしました。
完全にポータブルDAWとして機能するわけではありませんが、外出先で音楽アイデアを書き留めるのに最適なツールとして機能します。Noteはスケッチパッドアプリであり、どこにいてもすばやく簡単に音楽生成できるように設計されています。
Ableton Noteに記録したアイディアは、同社のAbleton Liveとシームレスに連携します。
Ableton Noteはデザインと機能面ではLiveとは大きく異なりますが、内部システムはDAWユーザーが使い慣れているのと同じデバイスとサウンドに基づいて設計されています。
Noteを使用する大きなメリットは、出先で思いついた音楽アイディアをLiveプロジェクトとしてDAWにエクスポートし、自由に編集可能なMIDIデータとしてDAWに表示できることです。
Ableton Noteの機能
NoteのワークフローはLiveのセッションビューに基づいています。Ableton Noteの各トラックは楽器パートと見なすことができ、各「クリップ」はそのパートを使用したシーケンスまたは短いアレンジを表します。
さまざまなクリップを作成して並べることでトラックを作り上げていく、Ableton LiveやFL Studioと同じようなブロックタイプのワークフローとなっています。
Noteには261のシンセプリセット、56のドラムキット、メロディックサンプルなどがプリロードされているので、作曲初心者の方であっても簡単にトラックメイクを楽しむことができます。アプリにあるものはすべて Ableton Liveの一部として簡単にエクスポートできます。
スマホマイクを録音できる機能があるので、簡単なサンプリングをすることも可能です。
オーディオをクリップに直接録音することはできませんが、ドラムキットの任意のパッドスロットや、サンプラーにサンプリングすることができます。
さらに、他のデバイスからサンプルをインポートすることもできます。MacユーザーであればAirdropでサウンドを送信できることができますが、Windowsではデバイスのファイルフォルダに手動で転送する必要があります。
サンプリング以外にも、クオンタイズ、ナッジ、トランスポーズなどの重要な編集ツールがすべて揃っています。また、2つのエフェクトスロットがあり、それぞれに「オートメーション」を設定することができます。
Ableton NoteとLiveの互換性
繰り返しになりますが、スケッチパッドとしてのNoteの最大の魅力は、アプリで作成されたアイデアをDAWに転送して、より高度な編集を行う機能です。
NoteのプロジェクトをAirdropやAbleton Cloudを経由して、Ableton Liveのバージョン11.2以降にエクスポートして開くことができます。※Ableton CloudはNoteを使用するユーザーに無料で提供されており、AbletonのWebサイトで登録することで利用できます。
Ableton NoteをDAWとして使用するよりも、出先で作った簡易的なアイディアをNoteに書き溜めておいて、自宅に帰ってからAbleton Liveで立ち上げ、さらに作り込んでいくという使い方が最適です。
Ableton Note 公式サイト
https://www.ableton.com/ja/note/
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