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エレキギターでアコースティックギターの音を再現する為の5つの方法

2021年8月10日

アコースティックシミュレーター

エレキギターでアコースティックギターの音を再現する為の5つの方法

レコーディングでアコースティックギターを所持していない場合や、ライブセットリストにアコースティックな曲が1曲あるとき、1曲のために別のギターを持ち運ぶ手間を取りたくなかったりもします。

エレキギターでアコースティックギターとまったく同じような生々しいサウンドを再現するのは難しいですが、今回ご紹介する方法を使うことでバンドアンサンブルの中で使用したり、煌びやかなパーカッシブなサウンドが欲しい場合には非常に役立ちます。

それでは、エレキギターでアコースティックギターのサウンドを再現するいくつかの方法をご紹介します。

エレキギターとアコースティックギターのサウンドの違い

アコースティックギター
アコースティックギターの周波数特性
主な違い
エレキギターアコースティックギター
本体ソリッドボディホロウボディ
収音方法ピックアップ響板で増幅
出力方法アンプスピーカー本体のサウンドホール
細い太い

アコースティックギターはエレキギターよりも生音の出力が大きく、エレキギターとは異なる素材の太い弦を使用しているので、もちろん周波数応答も大きく異なります。

ジャカジャカとした煌びやかな印象のあるアコースティックギターですが、意外と低音側にピークがあり、エレキギターで再現する場合には、この辺りの音作りが難しくなります。

パッと聴いた感じはアコースティックっぽい煌びやかさが出ているけど、低音側がスカスカで弱々しいサウンドになってしまわないように注意しましょう。


1. アコースティックシミュレーターを使う

boss ac-3

エレキギターでアコースティックなサウンドが手に入るのなら、ある程度予算をかけても良いという方はアコースティックシミュレーターと呼ばれるエフェクターを使用するのが手っ取り早いです。

中でもアコースティックギターシミュレーターとして人気のある「BOSS AC-3」は、信頼性の高い音響エミュレーションで、多くのファンを獲得している製品です。

演奏スタイルを変える必要はなく、足元のペダルボードに格納できるほど小さく、ドライ音にAC-3を繋ぐだけで簡単にアコギサウンドが入手できるのでおすすめです。

シングルコイルピックアップにAC-3を通したサウンド

ハムバッカーピックアップにAC-3を通したサウンド



2. マルチ・アンプシミュレーターを使う

マルチエフェクター

マルチエフェクターやアンプシミュレーターの機種によってはアコースティックシミュレーターが搭載されている機種も多いです。

人気のKemperやHelix等、人気機種のほとんどはEQ欄にアコースティックシミュレーターが付いているので、それを利用するのも一つの手段です。

ケンパー
Kemperのアコシミュ
ヒーリックス
Helixのアコシミュ

アコースティックシミュレーターはEQ(イコライザー)の項目にある場合が多いので、意外と「知らなった!」という方も多いはずです。もしこの2つ以外の機種をお使いの方もEQの項目を一度チェックしてみましょう。

3. 音響シミュレーターを使う

PCとギター音を取り込む為のオーディオインターフェイスを所持している場合は、エレキギターの信号をキャプチャすることで高品質なアコースティックシミュレーターを利用できます。

アコギに特化した音響シミュレーターとして人気のある「Re-Guitar」は、エレキギターに搭載されたピックアップを別のタイプの音に差し替えてくれるDAW用のプラグインです。

Re-Guitarはエレキギターの音をアコギの音に変換したり、様々なピックアップタイプとアコースティックギター本体をエミュレート可能なので、より幅広い音作りが可能です。

ライブのような持ち運んで現場で使用するのにはあまり向いていませんが、DAWを使った音源制作で非常に役に立つプラグインエフェクトです。

4. MIDIギターコントローラーを使う

Fishmanの「TriplePlayのようなMIDIギターコントローラーは、アコースティックサウンドのみならず、無限の楽器とサウンドに変更することができる作曲、演奏、レコーディングシステムとして機能します。

ギター演奏をMIDIデータとしてDAWに取り込むことで、さまざまなバーチャルインストゥルメントで再生可能になるので、アコースティックギターはもちろん、ベース、シンセサイザー、ピアノ、ストリングス等、手持ちのソフトに合わせて無限のサウンドが入手できます。

どのエレクトリックギターにも簡単に取り付け可能で、ケーブルを必要としないのでスッキリとした取り回しができます。


5. 生音も同時にマイク録りする

エレキギター マイク録り

上記のさまざまな方法に加えて、エレキギターを録音する際に生音も一緒にマイク録りして、アコースティックシミュレーターのトーンに混ぜることで、よりリアルなサウンドが手に入ります。

エレキの生音をマイク録音

ギター収音の為のマイクが必要にはなりますが、リアルなアナログ録音の質感を手に入れる唯一の方法なので、すでに所有している場合にはこの方法も取り入れてみましょう。

手持ちの機材だけでアコースティックに似せるコツ

予算をかけずに、手持ちの機材だけでなんとかアコースティックっぽいサウンドを再現したいという方向けの内容です。

アコースティックシミュレーターに比べると、少し再現性は劣りますが、手軽に再現したいという方におすすめです。

やり方

  1. アンプをクリーン設定にする
  2. EQをフラットにする
  3. うっすらコンプレッサーをかける
  4. パラメトリックEQで200Hzと4kHz周辺をブースト、800Hz周辺をカットする
  5. ルームリバーブを付加する
  6. マイクを使ってピッキングノイズを足す


まず歪み系をすべてカットして、なるべくギターの原音に近いサウンドにします。

ギターの種類やピックアップ、アンプによってEQ設定は変わるので一概には言えませんが、DAWを使う場合は付属のパラメトリックEQで上記の周波数帯域を調整します。


もしパラメトリックEQをお持ちじゃない方はアンプ側のEQで「ドンシャリ」セッティングにしましょう。

ギターを伴奏として使う場合にはうっすらコンプレッサーをかけて飛び出した部分を潰して、音量を均一化します。


アコースティックギターはマイク録りされることが多い楽器なので、リバーブを使って適度に残響音を付与することでリアルさが増します。

あとはお好みに合わせて、アコースティックギター特有のストローク時のピッキングノイズを足すことで、パーカッシブなノリの良いサウンドになるのでおすすめです。

ストロークサウンド


アコースティックシミュレーター無しでもアコースティック感が増すので、是非試してみてください。

まとめ

エレキギターでアコースティックギターのサウンドを再現する方法についてご紹介しました。

  1. アコースティックシミュレーターを使う
  2. マルチ・アンプシミュレーターを使う
  3. 音響シミュレーターを使う
  4. MIDIギターコントローラーを使う
  5. 生音も同時にマイク録りする


一番簡単で再現性が高いのは、やはりアコースティックシミュレーターを使った方法です。

今だと7,000円ぐらいで手に入るので、気になる方は導入してみてはいかがでしょうか。

以上、「エレキギターでアコースティックギターのサウンドを再現しよう」でした。
※YouTubeでも解説しています。



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