
【2025年最新】無料エレキギター音源ソフト(VSTプラグイン)おすすめ7選
音楽制作において、「ギターは弾けないけど、楽曲にリアルなエレキギターのサウンドを取り入れたい…」という方も多いのではないでしょうか?そんな時に力を発揮するのが、エレキギター音源(VSTインストゥルメントプラグイン)です。
有料の製品は多機能でサウンドも豊富ですが、価格が高めなため、DTMを始めたばかりの方には少しハードルが高いかもしれません。しかし、最近の無料プラグインは驚くほど進化しています。製品版から一部機能を制限した「Lite版」や、インディー開発者による高品質な音源など、有料版と遜色ないサウンドクオリティを持つものが数多く存在します。
この記事では、最新のおすすめの無料エレキギター音源を厳選してご紹介します。
無料エレキギター音源の選び方
市場には、たくさんの無料エレキギター音源があります。その中から自分に合ったものを選ぶためのポイントは以下の4つです。
- サウンドの品質と方向性
最も重要なのは、リアルで高品質なサウンドであることです。また、クリーンサウンドが得意な音源、メタル系の歪みに特化した音源など、それぞれに得意なジャンルがあります。作りたい音楽の方向性に合った音源を選びましょう。 - 機能とアーティキュレーション
音源によって、スライド、ハンマリング、プリング、ミュートといったギター特有の奏法(アーティキュレーション)の再現度が異なります。また、内蔵エフェクトやアンプシミュレーターの有無も確認しましょう。無料音源はドライ(エフェクトのかかっていない)サウンドで収録されていることもあるので、別途アンプシミュレーターがあれば便利です。 - 互換性と動作環境
使用しているDAWソフト(Cubase, Logic, Ableton Liveなど)やOS(Windows, macOS)に対応しているか、必ず公式サイトで確認してください。特に古いプラグインは最新のOSでは動作しない場合があります。 - レビューと評判
YouTubeのデモ演奏や、他のユーザーのレビューをチェックするのは非常に有効です。実際のサウンドや使い勝手、信頼性を知るための確実な方法と言えるでしょう。
それではここから、無料のエレキギター音源をご紹介していきます。
Shreddage 3 Stratus Free

Impact Soundworks社の「Shreddage」シリーズは、リアルなギター音源の定番として絶大な人気を誇ります。その無料版である「Shreddage 3 Stratus Free」は、無料とは思えないほどのクオリティを誇る、まず最初に試すべきプラグインです。
Fenderストラトキャスターをサンプリングしており、クリーンからクランチ、ロックまで幅広く対応できます。無料版では収録されているアーティキュレーションやフレット範囲に制限がありますが、サウンドの質そのものは製品版と変わりません。
内蔵のコンソール画面では、アンプやキャビネット、ペダルエフェクトを自由に組み合わせることができ、音作りも非常に本格的です。
Spitfire LABS Guitars

Spitfire Audioが提供する無料音源ライブラリ「LABS」は、DTMerの必須アイテムと言っても過言ではありません。その中には、複数の素晴らしいエレキギター音源が含まれています。
定番の「Electric Guitars」のほか、浮遊感のある「Peel Guitar」、幻想的な「Guitar Harmonics」、ブルージーな「Lap Steel」など、個性的で高品質なサウンドが満載です。
一般的なギター演奏の再現よりも、楽曲に独特の雰囲気や質感を加えるのに非常に適しており、特にシネマティックな音楽やアンビエント、ポップスとの相性は抜群です。
Native Instruments Komplete Start

音楽制作ソフトの大手、Native Instruments社が無料で提供する「KOMPLETE START」は、音源の宝箱です。2,000以上のサウンド、シンセ、エフェクトなどが含まれる巨大なパッケージで、もちろんエレキギター音源も含まれています。
中でも特筆すべきは、定番アンプシミュレーターの無料版「GUITAR RIG 7 PLAYER」が付属している点です。これ一つで、どんなドライなギター音源も本格的なサウンドに仕上げることができます。
エレキギター以外にもベース、ドラム、シンセ、各種キーボードなど、楽曲制作に必要な音源が一通り揃うので、これからDTMを始める方には特におすすめです。
Native Instruments Komplete Start
StudioVerse Instruments

プラグイン業界の巨人Wavesが提供する「StudioVerse」は、AIを活用した画期的なプラグインチェイナーです。その中に、無料で使えるインストゥルメントプラグインがバンドルされています。
この無料バンドルには、高品質なサンプリングベースのギター音源が含まれており、ポップスやロックに最適なクリーンサウンドから、ファンキーなカッティング、エフェクティブなサウンドまで、幅広いプリセットが用意されています。
Wavesの高品質なエフェクトチェーン(EQ、コンプ、リバーブなど)と連携することを前提に作られているため、簡単な操作で即戦力となる完成されたギターサウンドを得られるのが最大の魅力です。
MONSTER Guitar

Agus Hardiman氏が開発した「MONSTER Guitar」は、非常にシンプルで使いやすい無料のエレキギター音源です。複雑な設定は不要で、すぐに楽曲制作に取りかかれます。
ストラトキャスターを元にしたサウンドで、クリーン、コーラス、ディストーションなど、あらかじめ音作りされた複数のプリセットが用意されています。ADSRエンベロープやリバーブといった基本的なパラメーターも搭載。
動作が非常に軽快なのも嬉しいポイントです。手軽に使えるバッキング用のギター音源を探している方や、DTM初心者の方に特におすすめです。
Haunted Guitar Lite

Electronik Sound Labによる「Haunted Guitar Lite」は、その名の通り、ダークで不気味な雰囲気に特化したユニークな音源です。
マルチサンプリングされたストラトキャスターのサウンドに、高品質なエフェクト処理が施されており、ホラー映画のサウンドトラックや、ダークなアンビエント、インダストリアル系の楽曲に最適なサウンドを多数収録しています。
ADSR、フィルター、LFOモジュレーションといった基本的な音作り機能も搭載。他の音源にはない独特の世界観を持っており、インスピレーションを刺激してくれる一台です。
Classic.Gtr Lite

Quiet Musicが提供する「Classic.Gtr Lite」は、落ち着いたクリーンサウンドが特徴のエレキギター音源です。特にLo-Fiヒップホップやチル系のトラック、ポップスのアルペジオなどに最適です。
ドライで温かみのあるサウンドは、DAW付属のエフェクトや他のアンプシミュレーターとの相性も抜群。シンプルなインターフェースには、LFO、フィルター、ADSRエンベロープが搭載されており、音色に揺らぎや変化を加えることができます。
CPU負荷も低く、気軽に使えるクリーン・ギター音源として持っておくと非常に重宝します。
まとめ
2025年最新版として、おすすめの無料エレキギター音源ソフト(VSTプラグイン)を7つご紹介しました。
- Shreddage 3 Stratus Free(万能・高品質)
- Spitfire LABS Guitars(個性的・シネマティック)
- Native Instruments Komplete Start(総合パッケージ)
- StudioVerse Instruments(即戦力・高品質)
- MONSTER Guitar(シンプル・軽量)
- Haunted Guitar Lite(ダーク・アンビエント)
- Classic.Gtr Lite(クリーン・Lo-Fi)
これらの音源を使っても、ベタ打ちのままではどうしても機械的な演奏になりがちです。本物のギターサウンドに近づけるためには、DAWの機能でベロシティやタイミングをずらすヒューマナイズを行ったり、ギターらしいコードの押さえ方であるボイシングを意識することが非常に重要です。
また、多くの無料音源はアンプを通す前の「DIサウンド」で収録されているため、別途無料のギターアンプシミュレーターと組み合わせることで、サウンドが劇的に向上します。
以上、「【2025年最新】無料エレキギター音源ソフト(VSTプラグイン)おすすめ7選」