EDMを作るならコレ!ダンスミュージック制作におすすめの作曲ソフト5選
これからEDMの作曲を始めよう!と思って作曲ソフトを調べてみても、たくさんのDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)がヒットして、どれを使えばいいか迷う…という方も多いのではないでしょうか?
どのソフトを使っても作曲に必要な機能は搭載されていますが、製品ごとに得意なジャンルや制作スタイルがあったりもするので、自分の作りたいスタイルに合ったDAWを選ぶことでより効率的に作曲することができます。
そこで今回は、EDMの作曲に向いているおすすめDAWをいくつかご紹介します。
作曲ソフトの選び方
作曲で使用するDAWソフトウェアを選ぶ際に考慮すべきポイントはいくつかあります。DAWを選ぶときに考えるべきいくつかのポイントは以下の通りです。
- 使用目的
DAWソフトウェアには、初心者向けのものからプロフェッショナル向けのものまでさまざまな種類があります。使用目的に合わせて、機能や価格帯を比較しながら検討しましょう。 - 対応OS
DAWソフトウェアは、製品によってWindowsやMac OSなどの対応OSが異なるものがあります。自分が使用するパソコンのOSに対応したDAWソフトウェアを選ぶ必要があります。 - 機能と拡張性
DAWソフトウェアは、レコーディング、ミキシング、マスタリング、MIDI編集など、さまざまな機能を提供しています。自分のニーズに合った機能を持つソフトウェアを選ぶことが重要です。また、プラグインや拡張機能のサポートも考慮しましょう。 - ユーザーインターフェイス
DAWソフトウェアの使いやすさは重要です。直感的な操作やシンプルなGUIを持つソフトウェアを選ぶと、初心者でもスムーズに操作することができます。 - ユーザーレビューや評判
インターネット上でのレビューやユーザーの評判を確認することも大切です。他のユーザーの意見や経験を参考にすることで、自分に合ったソフトウェアを見つけやすくなります。
作曲ソフトごとにも特徴があり、自分はどんな音楽を作りたいか?どんな作り方をするのか?を考えてから選ぶと、制作をよりスムーズに進めることができます。
→作曲ソフトの有料版と無料版の違いはなに?【DTM】
海外の人気投票の結果
過去に世界最大の掲示板「reddit」のBest DAW For EDM Production(最高のEDM制作向けのDAW)というスレッドで投票が行われており、その結果が以下の通りです。
2年前に行われた投票ではありますが、現在でもAbleton LiveとFL Studioの2強というイメージは変わっていないように思います。
YouTubeのEDMのハウツー系ビデオを調べてみても、Ableton LiveかFL Studioを使った解説動画が多いこともあり「これから勉強したい!」という方にとっても操作感やエフェクト類など、同じように真似しながら学ぶことができるので、この2つを使うメリットは大きいはずです。
ここからは、それぞれのDAWの特徴についてご紹介していきます。
Ableton Live
- デジタルミュージックに強い
- ライブパフォーマンスに特化
- 直感的なワークフロー
EDMに特化したDAWといえば、真っ先に思い浮かぶのが「Ableton Live」です。Ableton Liveは、海外で非常に高い人気を誇るDAWで、ダンスミュージックやHIPHOPトラックなどのループを多用するタイプの音楽制作に最適です。※最近バージョン12がリリースされましたね!
Ableton Liveは、ライブパフォーマンスに適した機能を備えています。シーンビューとクリップビューを組み合わせた独自のセッションビューにより、リアルタイムのステップシーケンサーやトリガーパッドなど、ライブ演奏に特化したツールが充実しています。制作はもちろん、ライブステージで使用するDAWとしても非常に人気が高いです。
ループ素材や高品質のシンセサイザーが充実しており、ブロック配置型になっています。Liveという名前の通り非常に高い安定性を持ち、即興演奏にも柔軟に対応できる設計になっています。
FL Studio
- EDM、HIPHOP特化
- 多機能な楽器とエフェクト
- アップデート無料
EDMやHIP HOP制作に特化したブロック配置型のDAW。こちらもAbletonと同じく、高い海外シェアを誇ります。海外のトップDJ、プロデューサーに人気があり、ダンスミュージック界の人気DJやヒップホップ界隈の有名プロデューサーまで、幅広く使用されています。
パターンベースの作曲に特化しており、シーケンサーを使用してパターンやループを簡単に作成できます。柔軟なパターンエディタやピアノロールエディタ、ステップシーケンサーなど、多様な方法で音楽素材を作成し編集することができます。
他の主要DAWと比べると手頃な価格で入手できることと、一度購入するとアップデート生涯無料という点が嬉しいですね。
FL Studioの特徴としては高音質と機能性を兼ね備えたプラグインと音源を多数搭載している点、操作性としては基本的に、ブロック単位で作ったループ素材を並べて作っていく形になるので、Hiphop,Trapのビートメイクの作成にあたってはとても便利です。
Logic Pro X
- Apple製品
- 豊富なサウンドライブラリ
- 低価格で多機能
Apple社製のDAWです。非常に高いコストパフォーマンスを誇り、Apple製品との相性も抜群なのでMacを使って制作している方なら候補に入るDAWです。※Windowsには非対応なので注意が必要です。
最初からデジタル音楽制作に必要なさまざまなツールが揃っているのも大きなメリットの一つです。録音、編集、ミキシング、マスタリングなどの機能が備わっており、ドラムプログラミングやオーケストラ音源の編曲など、幅広い音楽制作作業をサポートしています。
コストパフォーマンスが高く、特にMacユーザーにとってはこの価格帯でこれほどの機能を備えた音楽制作ツールは他にない!といっても過言ではないくらいの性能です。まずは無料のGarage bandから初めて、物足りなくなったらLogicに乗り換えというのもおすすめです。
音素材とバーチャル音源等、すべて合わせると60GB以上になりますが、2万円代で購入できるのはコスパ良すぎです。プロ仕様のプラグインソフトを多数搭載しており、ミキシングからマスタリングまでこのソフト1つで完結できるのも強みですね。
まとめ
今回は特に人気の高い3つのDAWをご紹介しましたが、このほかにもやや機能面では劣るものの、無料のDAWもあったりするので予算に合わせて選択してみてください。
もちろん今回ご紹介したDAW以外でもEDM制作を行うことは可能ですが、基本的にはループタイプの制作に特化したブロック配置型のものがおすすめです。
あとはオートメーション機能やMIDIなど、デジタル面で優れている製品であればEDMの制作においては有利になるので、その辺りもチェックしてみましょう。
以上、「EDMを作るならコレ!ダンスミュージック制作におすすめの作曲ソフト3選」でした。