
作曲ソフトの有料版と無料版の違いはなに?【DTM】
現在、音楽を作るにはDAW(作曲ソフト)が必須になりつつあります。
音楽を自分でも作ってみたいと思い、いざ最初の一台目を購入するときに
「とりあえず初めは無料の製品から試してみるか・・・」
「いきなり有料の製品を購入して、すぐ挫折したらどうしよう・・・」
この辺りの悩みを抱える人が多いとは思いますが、やはり気になるのが「無料版のDAW」と「有料版のDAW」の具体的な違いではないでしょうか。
もくじ(クリックでジャンプ)
自分に必要な機能を知る
無料版、有料版、両方に言えることですが、まずはDAWを選ぶ際にもっとも重要なのが自分のやりたいスタイルや音楽ジャンルを考えて、それに合った作曲ソフトをチョイスすることが大切です。
以前紹介しましたが、最近だともともと有料だった製品を無料で販売されていたりと、機能面でいうと無料版と有料版の差はどんどん無くなってきているように思います。
コードに対してメロディーを付けたり、ドラムを打ち込んでギターの録音をして・・・といったような基本的な作曲に必要なことは無料版でもほぼすべて出来ます。
では、具体的に「有料版を購入するメリット」はなに?ということなのですが、次の3つです。
- 高品質なプラグインが付属している
- ジャンル特化した便利機能
- 機能制限が無い
これらを自分のやりたい音楽スタイルと照らし合わせてみます。
例えばシンガーソングライターのような自分の声と、アコースティックギターのレコーディングとそれらをミックスする作業だけで完結するような場合は無料の製品でも十分対応できることが多いです。
逆にEDMのような多くのプラグインやトラック数を消費するジャンルであれば、有料版の製品の購入が必要になるといった具合です。
では先ほどの3つについて更に詳しく解説していきます。
高品質なプラグインが付属している

プラグインソフトとはベースとなるソフトウェアに、新たな機能を加えるために後から追加できるソフトウェアモジュールの事を指します。わかりやすくいうとスマホ本体に必要なアプリを後から追加ダウンロードするといった感じです。
有料版のDAWだとこのプラグインソフトが非常に優秀で、追加で高品質なプラグインを購入する必要がなく、即戦力となります。
プロクオリティのシンセサイザーやEQ、コンプレッサー系のエフェクトまで多く揃っており世界中のエンジニアやプロデューサーもこれらを使って作曲しているので、もちろんCDにしたり、ストリーミング配信しても品質が悪さで他のクリエイターと差がつくことはありません。
逆に無料のDAWの場合は追加でプラグインが必要であったり、必要なエフェクトが無かったりする場合があるので、そういった点では有料版は安心感があります。
※最近は高品質な無料プラグインも多く出回っているので、その辺りも色々調べてみるといいかもしれません。
ジャンルに特化した便利機能

無料でも有料でも基本的な作曲は可能だと言いましたが、有料版にはさらに特定のジャンルに特化した便利機能が搭載されています。
例えばロック系のギターやベースのようなアナログ楽器を録音する際に、複数のテイクを保存しておき、一番良かったテイクを再び読み込ませるといったことや、ビートメイクに便利なブロック単位のフレーズの塊をプレイリストに配置していくだけで、簡単にループさせることができたりと、その機能は様々です。
もし自分のやりたい音楽ジャンルが明確に決まっているのなら、それに合った有料版DAWを選択することが最も効率の良い選択となります。
→これから作曲を始める人の為の人気DAW 5選【DTM】
コマンドショートカットキーのような些細に思える機能も、作曲をやり込んでいくにつれ、繰り返し行う作業を1~2秒短縮してくれるだけの便利さにありがたみを感じるようになります。
使い込まないと気付けないような便利機能もありますが、体感的にも無料版よりも有料版のほうがクリエイターへの細かい配慮が多くみられます。
機能制限が無い

有料版と無料版の分かりやすい多くな違いといえばこの「機能制限」も含まれます。
無料版だと「トラック数に制限があったりする製品」や「保存できる数に限りがある」といったような制限を設けているDAWもあります。
ただこれらの制限も使用目的よっては問題ない場合も多いので、ダウンロードする前に調べておきましょう。
YouTube動画にカバー演奏動画をアップするだけ。とかだと3トラックもあれば十分ですし、配信したら元のデータを消してしまう、といった使い方をするのであれば制限を気にすることもありません。
まとめ
無料版と有料版の主な違いをまとめると、
- プラグイン・エフェクトのクオリティ
- ジャンルに特化した便利機能
- 機能制限の有無
その他にも細かいところでいうと、無料の製品はマイナーなDAWが多いので、解説書やYouTube上に解説動画が無いので手探りで操作方法を学習していくしか無かったり、アップデートや保障関係が手薄だったりすることもありますね。
本格的に作曲活動をしていくのなら、個人的には有料版の製品をおすすめします。
以上、作曲ソフトの有料版と無料版の違いはなに?【DTM】でした。