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独立型ミュージシャンにとって重要な「EPK」を作成する方法

独立型ミュージシャンにとって重要な「EPK」を作成する方法

EPKとはデジタルプレスキット(Electronic Press Kit)の略称であり、アーティストの履歴書のようなものです。

特に個人で活動する独立型のミュージシャンにとっては、自分のアーティストとしての作品や経歴を電子パッケージ化し、音楽業界の人や、取引する相手にアーティストとしてどのような経歴をもっているかを分かりやすく示すために準備しておくことで、活動に役立てることができます。

EPKは音楽業界のプロフェッショナルが、無名であるアーティスト達の素性を知り、何を目指していて、あなたの音楽をプロモーションすることで得られるメリットを理解できるようにすることを目的として作成します。

今回はそんなデジタルプレスキットを作成する方法についてご紹介します。

1. アーティスト活動の経歴

ミュージシャン

職務経歴書と同じように、音楽プレスキットの最も重要な要素の一つとして、自身のアーティストとしてのバイオグラフィーをアピールすることにあります。

簡単な自己紹介から、音楽を始めた動機、これまでにやってきた活動等、なるべく短くわかりやすい内容でまとめることがポイントです。

イベントのブッキング担当者、ライブハウス、音楽雑誌のジャーナリストはキャッチーで個性的なアーティストを探し続けており、プレスキットのバイオグラフィーの一部は、プロモーション用として使用することもあるということに注意して作成しましょう。

2. 高品質なアーティスト写真

アーティスト写真

音楽プレスキットには高品質のアーティスト写真や公式プロモーション用の写真が必須です。もし、プロのバンド写真や高品質のアーティスト写真を持っていないのであれば、すぐに用意する必要があります。

高品質のプロフィール写真はプレスキット以外にも、SNS用のアイコンに使ったり、ホームページにも使えるもので、どの段階にあっても必ず今後必要となる素材なので、早めに用意しておくことをおすすめします。

アーティスト写真は今後のブランディングにもなるので、担当者や音楽ファンがあなたのプロフィールを訪れたときに、どんなアーティストなのか、どんな音楽なのか、キャラクター像が一瞬でわかるような写真にすると効果的です。

プレスキットとして送信する場合は、ダウンロード可能なファイルにしておくと、手間がかかりません。

3. 音楽作品へのリンク

作品へのリンク

プレスキットに自分の象徴的な音楽作品や、最も再生されている人気作品へのリンクを貼ります。

ストリーミングサービスへのリンクや、SoundCloudのリンクを利用するようにして、なるべくダウンロードする必要がないように、ワンタップで音楽を聴くことができるような状態にしておきましょう。

数曲を送る場合には、1曲ずつトラックで送るよりも、サビを繋ぎ合わせたダイジェストのような形に編集して送信することをおすすめします。

4. 高品質なミュージックビデオ

ミュージックビデオ

少し予算はかかりますが、高品質なミュージックビデオがあればバイオグラフィー、アーティスト写真、オーディオトラックよりも多くの情報を伝えることができます。

プレスキットにYouTube上にアップしたミュージックビデオへのリンクを含めることは、ほぼ必須といっても過言ではありません。プロモーターはアーティストを宣伝するためにもミュージックビデオを使用するのが一般的なので、DIYビデオでもいいので映像作品は用意しておくと有利です。

どうしても用意できない場合、ライブ映像や、スタジオでの演奏風景をスマホで撮影したような簡易的なもので代替えする方法もあります。

5. SNSへのリンク

snsリンク

音楽面以外のこと、例えばSNSでファンとのコミュニケーションをはかり、どれくらいの頻度でコンテンツを投稿し、アーティストとしての影響力がどれほどなのかが分かるように、SNSリンクも忘れずに貼っておきましょう。

SNSのフォロワー数はファンの数であったり、ライブの集客力へ直結する数字でもあるため、音楽作品が素晴らしいことと同じくらい重要な要素でもあります。→音楽クリエイターの為のSNS戦略

SNSへのリンクは最もアクティブでフォロワーの多いプラットフォームを貼るようにしましょう。

6. これまでの成果

音楽成果

プレスキットにはこれまでの音楽キャリアの中での注目すべき成果を記載するようにしましょう。

アーティストとしてやりきったことや、話題性の強い出来事、その他にも音源のセールス、ライブ動員数など、アーティスト活動で達成した成果はすべてアピールしましょう。

一般的にアーティストとしての成果には以下のようなものがあります。

  • 音楽学校卒業
  • ビッグネームとの共演
  • 大型の会場、フェスティバルへの参加
  • 音楽賞の受賞
  • 企業とのタイアップ

など、話題性のありそうなハイライトはすべてピックアップして記載しましょう。

7. 信頼性のあるレビュー

レビュー

可能であれば、知り合いにすでに名が通っているアーティストや、音楽メディアの知人がいる場合、自身の音楽作品のレビューをお願いすることができれば効果的です。

業界の人達からすると、すでに信頼のある人からの推奨があることで、プロのアーティストとして一定レベルの信憑性と正当性を保証することができます。

これまでの音楽活動で得たコネクションと信頼を示すための優れた方法でもあり、横の繋がりが重要な音楽業界において、アーティストとしての社交性を示すこともできます。

まとめ

EPKを作成する方法についてご紹介しました。

  1. アーティスト活動の経歴
  2. 高品質なアーティスト写真
  3. 作品へのリンクを貼る
  4. 高品質なミュージックビデオ
  5. SNSへのリンク
  6. これまでの成果
  7. 信頼性のあるレビュー

ミュージシャンに限らず、個人で活動することが多いフリーランスの方にとって、自分のスキルをアピールする為のポートフォリオを作成しておくことは重要です。

音楽監督、音楽ジャーナリスト、イベント主催者、タレントバイヤー、オンラインメディアの専門家、レコードレーベルなど、自分からアポを取るのもいいですし、ホームページなどの目の付きやすいところにEPKへのリンクを貼っておくのもありです。

独立型のアーティストの方で、まだEPKを作成していない場合は一度検討してみてはいかがでしょうか。

以上、「独立型ミュージシャンにとって重要な「EPK」を作成する方法」でした。


バンド活動で役立つマネージメントのやり方

個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【作曲準備編】

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