難しいFコードを回避!Fコードの押さえ方10パターン
Fコードは人差し指で1~6弦のすべてを押さえる「バレーコード」と呼ばれるコードフォームである為「ギター初心者キラー」として悪名高いコードです。
人気の高いCメジャーキーにおいて頻繁に出現し、ギターを始めた方が最初に挑戦するバレーコードとしても有名です。
今回はFコードの機能はそのままに、バレーコードを回避する形でのFコードをいくつかご紹介します。
ボイシングを変更する
ボイシングとはコードの和音の「積み上げ方」のことです。
Fコードであれば通常は「F・A・C」の3つの音を使用しますが、これらの順番を入れ替えたり、重複した音を省略しても、Fコードとして機能します。
こういった性質を利用して、バレーコードを回避した様々なコードの形で演奏することができるようになります。
Fのコードフォーム1
一般的なFコードです。1フレット目をすべて人差し指で押さえる必要があるので難易度は高めですが、このコードフォームを覚えることで横にずらすだけで実質的にすべてのメジャーコードを鳴らすことができるので重要度は高いです。
効果的な練習方法は、まずは5フレット辺りで練習し(1フレットはナットのすぐ隣なので、強く押さえる必要があります。)各音が綺麗に鳴るようになってから、1フレットずつギターフレットを下っていく方法がおすすめです。
Fのコードフォーム2
「サムオーバー」バージョンのFコードです。手首を返して親指で1弦1フレットを押えるスタンスになるので、バレーコードを回避できます。
欠点としては2弦3フレットの5度のC音とトップノートのFが省略される為、コードパワーと煌びやかさが減ります。
Fのコードフォーム3
コードボイシングを変えたオンコードの形のFです。1弦と6弦をミュートする必要があります。
バンドアンサンブルでベースがFを弾いてくれている場合や、CメジャーとFメジャーの進行の中でより効果的に機能します。
Fのコードフォーム4
押さえるのはそれほど難しくありませんが、3弦より下の低音弦のみを鳴らす為、少し濁りやすいコードフォームです。
パワーコードに近いサウンドが特徴的で、太くて分厚いサウンドになるので、ロック系のジャンルとの相性が良いです。
Fのコードフォーム5
人差し指で1弦と2弦の2つの弦を同時に押さえて、薬指の先や親指を使って5、6弦をミュートする形のコードフォームです。
低音弦側を鳴らさないので、カッティングギターやリードパートのコードアレンジとして使用することで、歯切れの良いサウンドになります。
Fのコードフォーム6
4弦7フレットのA音をベースノートとして配置したFコードです。
F音が下から3番目に配置される形の為、5番目のルート音をベースノートとしたフォームよりも違ったトーンになります。
Fのコードフォーム7
ベース音にC音を配置した形の反転コードです。2、3、4弦は薬指一本で押さえる形にすると簡単に押さえることができます。
アルペジオ、カッティングの演奏スタイルでより効果を発揮するフォームで、音域が高めなので他の伴奏楽器との音被りが少なく、抜けの良いサウンドが得られます。
Fのコードフォーム8
コードボイシング的には5番目のフォームと同じ音ですが、フレットの真ん中辺りを使用しているのでトーンが変化します。
少し特殊なコードフォームですが、ジャズ系の音楽と相性が良い形です。
Fのコードフォーム9
ハイフレットを使用したオンコードの形です。13フレットのトップノートにFがあり、この音を1フレット下げてEにするとFM7になります。
もう1フレット下げるとF7になり、10フレットで指一本でバレーする形にするとF6になる自由度の高いコードフォームです。
Fのコードフォーム10
通常の5弦ルートメジャーコードのトップノートを省略したコードフォームで、薬指で2、3、4弦をセーハすることで比較的簡単に押さえることができます。
この形もよこにズラすことですべてのメジャーコードを押さえることができるので便利です。
カポタストを使用するという方法も
Fを回避する1つの方法として「カポタスト」と呼ばれるツールを使用するやり方があります。
例えば1フレットに装着してEメジャーの形で弾けたり、3フレット目に装着することでDメジャーの形、5フレット目に装着してCメジャーの形で演奏することができるようになります。
楽曲のキーを調整する時にも使用でき、有名コード掲載サイト「U-FRET」ではカポを使った簡単コード弾きも紹介されているので、さらに簡単に弾きたいときに便利です。
以上、「難しいFコードを回避!Fコードの10個のバリエーションをご紹介」でした。