「Focusrite Scarlett Solo 3rd Gen」オーディオインターフェイス製品レビュー
今まで使っていたオーディオインターフェイスの調子が悪くなり、今回新しく「Focusrite Scarlett Solo 3rd Gen」を購入したので、製品レビューします。
非常にコンパクトなオーディオインターフェイス
箱を開封して、まず驚いたのが
とにかく小さくて軽いです。
- 寸法 17.6 x 14.4 x 6 cm
- 重量 0.5 kg
デスクの上がかなりすっきりしました。
そして真っ赤でおしゃれなのでデスク上のインテリアとしても映えます。
PCと繋ぐ為のUSB3.0が同封されていますが、これが少し短いのが気になりました。
なんとかデスクの上からPC裏のUSB差込口までギリギリ届きましたが、使用環境によっては届かない方もいるかと思うので、事前に長さを確認するか、改めて長いUSBケーブルの購入が必要になる可能性も。
使用環境
筆者の使用環境は
・ギター入力一本
・マイク入力一本
・スピーカーアウト
・ヘッドホンアウト
です。
2 In / 2 Out でマイクのXLR入力と、ギターのTRSフォン入力が1chずつ付いているので、個人のギタリストやDTMerの方にとっては非常にコストパフォーマンスの高い製品だと感じました。
機能面
Airモード
マイク入力側に「Airモード」が搭載されており、 Focusrite製のマイクプリアンプであるISA ONE(約5万円する製品)をシミュレートしたサウンドになります。
これをオンにすると音質的には、高域が少しブーストされた感じのクリアで抜けのあるサウンドが得られます。
ボーカルに使うのもいいですが、アコースティックギターをマイク録音する場合にも非常に使える機能だと感じました。
ダイレクトモニター
ヘッドホン端子にダイレクトモニターボタンが付いており、これをオンにするとオーディオインターフェイスに入力された音をそのままモニターできるのでレイテンシーがほぼ0に近い状態で聴けます。
・レイテンシーとは
音の遅延のことです。
アナログ信号をデジタルに変換するときと、デジタルをアナログ信号にして出力するときにかならず音の遅延が発生します。
音の遅延が大きいとギターレコーディング等の作業中にかなり音が遅れて聴こえてきて違和感を感じてしまうので、オーディオインターフェイス選びにおいては重要なポイントでもあります。
ダイレクトモニターがあればPC入力用に音を変換する前の音をモニターできるので、レコーディングの際にも違和感なく作業できます。
以前使用していたオーディオインターフェイスにはこのダイレクトモニター機能が搭載されていなかったので、個人的にはかなり嬉しいポイントです。
モニター面で一つ欠点をあげるなら、スピーカーとヘッドホンのボリュームを個別で調節できないところです。
ヘッドホンの音量を上げる時はスピーカの電源を落として対応していますが、ミックスの確認でスピーカーとヘッドホンの両刀使いの方にとっては不便だと思います。
音質
音質に関してはこの価格帯にしてはかなり良いほうだと思います。
Airモードが付いていることも大きいですが、ボタン一つで5万円相当のマイクプリアンプを通した音になるというのはかなり嬉しいです。
音の解像度が非常に高いので、低価格帯の中ではダントツでおすすめのオーディオインターフェイスといえます。
同封ソフトが充実
最近のオーディオインターフェイスは購入すると無料版DAWが同封されていたりと、何かお得なソフトが付いていることが多いのですが、その中でもFocusriteの同封ソフトは非常に充実しており、実際に入手して使ってみるとかなりお得感が強いです。
- Windows用 Solo USBドライバー
- Focusrite Red 2 & 3 プラグインスイート -
- Softube Time and Tone バンドル
- ProTools | First
- Ableton Live Lite
- LoopMasters サンプルライブラリ - Novation Bass station
同封ソフトだけでも本製品の値段以上の価値があるんじゃないかと思います。
まとめ
個人で「マイク+楽器一つ」ぐらいしか使わないという人にとってはかなりコストパフォーマンスの高い製品です。
Focusrite Scarlettシリーズは世界でもっとも売れているオーディオインターフェイスなので、もしIF選びに迷っているのならとりあえずこれ!な一台です。