【無料なのに高品質!】フリーピアノ音源(VSTプラグインソフト)おすすめ10選
ピアノ音源は様々なジャンルで定番楽器として使用されています。その為使用頻度が高く、サウンドクオリティ高いピアノ音源を所持していることは、作曲において非常に有利となります。
とはいえ、高品質なピアノ音源を調べてみると高価な製品が多く、はじめて作曲を始める方や、予算を低く抑えたいクリエイターの方にとっては、少し躊躇してしまうような価格帯となっています。
そこで今回は2022年現在、フリーで配布されている高品質なピアノ音源ソフトに絞っていくつかご紹介します。
ピアノ音源の選び方
有料、無料含めるとネット上にたくさんのピアノ音源が販売されていて、どれを選べばいいのかと迷う方もいるかと思います。
フリーピアノ音源を選ぶ際には、以下のポイントに注意しながら選択しましょう。
1. サウンド品質
音源の主な目的は、目的のサウンドであるかと高品質なピアノサウンドであるかということです。リアリティのあるサウンド、豊かな表現力、自然な響きを持つ音源を選びましょう。購入前には、デモやサンプル音源を試して、音質チェックをしましょう。
2. 演奏性と表現力
ピアノの細かいタッチやダイナミクスの再現性が高い音源を選びましょう。打ち込みの際のベロシティ設定に合わせて、音のニュアンスが変化するので、より細かい表現が可能になります。
3. 多様な音色
さまざまな音色やスタイルを持つピアノ音源を選ぶことで、幅広い音楽ジャンルやスタイルに対応することができます。アップライトピアノ、グランドピアノなどのピアノタイプやエフェクト、マルチレイヤーなどのオプションも考慮しましょう。
4. インターフェイスと操作性
ソフトウェア自体の使いやすさも重要な要素です。特に初心者の方であれば、直感的なインターフェース、わかりやすいコントロール、パラメータの調整など、自分の作業フローに合った製品を選びましょう。
5. ユーザーレビューと評価
ユーザーレビューや評価を参考にするのもおすすめです。他のユーザーの意見や使ってみた感想を知ることで、音源の強みや弱みを把握し、自分の制作スタイルに合ったものを選ぶことができます。
これらの要素を考慮しながら、フリーピアノ音源を選ぶことで、自分の音楽ジャンルや制作スタイルに最適なソフトウェアを見つけることができます。
では、ここから高品質フリーピアノ音源(VSTプラグインソフト)のおすすめ製品をご紹介します。
Spitfire LABS Autograph Grand
Autograph Grandは、マリブの有名なレコーディングスタジオ「ウッドシェッド」にあるYAMAHA C6グランドピアノの音を忠実に再現したバーチャルピアノ音源です。
YAMAHA C6は、レディー・ガガ、アリアナ・グランデ、コーンなど、数多くの伝説的なミュージシャンたちに愛され使用されているピアノです。プリセットは1つですが、ペダルのオン/オフやリリースのタイミングを細かく調整できるので、自然な美しい響きが得られます。
Piano One
YAMAHAのC7コンサートグランドをシミュレートしたピアノ音源。非常に人気の高いピアノ音源で、筆者も長い間こちらを使用していました。
表現力豊かで、クラシックからポップスまで幅広く使用できるので、まだピアノ音源を所持していない人にはオススメです。
SINEfactory Spindle
Spindle は、映画音楽やアンビエント、ポップミュージックに最適なフェルトピアノのバーチャル音源です。4つのマイクポジションから精密に録音され、低音域は暖かく丸みがあり、全体的に柔らかい印象を持ったサウンドが特徴となっています。
Orchestral Toolsの「SINEplayer」で使用できます。ややコンピューターの性能が必要となりますが、高品質なサウンドを鳴らす音楽ソフトウェアは、性能要求が高くなるのは仕方ありません。
Piano in 162
Piano in 162 は、Steinway Model Bグランドピアノのサンプルライブラリで、Kontakt、SFZ、および Korg Kronos形式で利用できます。
5つのダイナミック レベル、2つのラウンドロビン、ペダルのオン/オフの個別のサンプルを備えており、リアルなサウンドを実現します。
インターフェイスは非常にシンプルですが、クローズマイクとアンビエントマイクのサウンドをブレンドすることもできます。
Audiolatry Grand Piano
Audiolatry Grand Pisnoは、2つのAKG C414コンデンサーマイクを使用して録音されたヤマハC5グランド ピアノのサウンドを持っています。サンプリングされたピアノの音とキーリリースノイズを別々のマルチサンプルとして再現することで、リアルで表現力豊かなピアノサウンドを提供します。
サンプリングされたノートごとに16のベロシティレイヤーと、ピアノサウンドとキーリリースノイズとの個別のボリュームコントロールが備わっています。
リバーブ、コーラス、ディレイ、モーション (トレモロエフェクト) の 4 つのエフェクト モジュールと、ピアノ サウンドを形成するためのメインのADSRエンベロープが含まれているので、高いカスタマイズ性を持っています。
Room Piano V3
Room Pianoはアコースティックピアノのサンプルを使用して作成された非常に動作が軽いピアノプラグインです。単独で使用しても素晴らしいサウンドになりますが、シンセサイザー等の他の楽器の伴奏的なポジションでレイヤー使用すると、ルームピアノは本領を発揮します。
リバーブ、フィルター、LFOが内蔵されており、飛び道具的な非現実的なサウンドを鳴らすこともできるので、シンセサイザーのような使い方も可能です。
99Sound Uplight
Uplight Pianoは、Rudi Fiascoによって録音されたサンプルセットに基づくフリーウェアのピアノVSTプラグインです。好みに応じてリアルなピアノサウンドやローファイ感のあるサウンドにすることもできます。
内蔵のフィルター、トレモロ、リバーブエフェクトを使用することで、テープのようなレトロな雰囲気を作り出すことができます。エフェクトなしで使用すると、クリーンなリアルなピアノサウンドを鳴らすこともできます。
Lo-Fi系のクリエイターの方に特におすすめのフリーピアノ音源となっています。
Iowa Piano
Steinway Grand Pianoをモデルとしたフリーピアノ音源です。ほぼすべてのノートがサンプリングされ、3つのベロシティレイヤーがあります。
サウンドは一つだけですが高品質で、特にハイミッド寄りの煌びやかなトーンなので、ジャズやクラシック系と相性が良さそうです。
綺麗なドライ音色なので、通常のピアノサウンドに高音成分としてレイヤーしたりするのもアリですね。
Hybrid Keys
Native Instrumentsは多くのプロデューサーのスタジオの定番であり、その中の無料オプションであるHybrid Keys。Kontaktの無料バージョンで動作する独創的なキーボード楽器のセットです。
- ピアノ、オルガン、ハープシコードなどの個性的なキーボードサウンド
- キーボードのサンプルと独創的なエフェクトを組み合わせたハイブリッドなパッチ
- 豊富なプリセット、直感的なインターフェイスでカスタマイズが容易
- 高音質のプリセット、リアルタイムの操作性、直感的なインターフェイスが特徴のPlay Series製品
色々な種類のピアノサウンドが欲しい方にオススメの一台です。
Arcade
Outputからリリースされている「Arcade」は様々なピアノ音源サンプルを搭載した有料のVSTプラグインです。30日間ではありますがフリー期間が設けられているのでご紹介します。
ピアノを含むあらゆる種類のキーボード楽器から、何千ものループサンプル、ワンショット、および多彩なサウンドを備えています。トラックに最適な音源を見つける為のアイデアの出発点としても最適です。
使いやすいインターフェイスも特徴的で、楽器やスタイルを検索できるため、クラシックピアノ、ビンテージメロトロン、またはレトロなシンセキーを目的に合わせてすばやく見つけることができます。
まとめ
2023年最新の人気のあるフリーピアノ音源をご紹介しました。
- Spitfire LABS Autograph Grand
- Piano One
- SINEfactory Spindle
- Piano in 162
- Audiolatry Grand Piano
- Room Piano V3
- 99Sound Uplight
- Iowa Piano
- Hybrid Keys
- Arcade
- Versilian Upright
この中でもオールジャンル使える一台をお探しの方は「Piano One」か、単一の高品質なグランドピアノであれば「Autograph Grand」をオススメします。
動作の軽さや追加のオプションが付いた製品など、色々な製品があるので、自分の制作スタイルに合った製品をダウンロードして使ってみてください。
以上、「【無料なのに高品質!】フリーピアノ音源(VSTプラグインソフト)おすすめ10選」でした。
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