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Lo-Fi HipHopで使えるピアノサウンドの作り方【FL Studio】

Lo-Fi Pianoの画像


Lo-Fi HipHopで使えるピアノサウンドの作り方【FL Studio】


Lo-Fi(ローファイ)とは低音質、劣化したサウンドのような意味合いがあり、そのような音楽自体をさす言葉でもあります。

YouTubeやSpotifyのプレイリストでBeats to Relax/Study、Chilloutで調べると集中力を高めたり、リラックスの為のLo-Fiミュージックが多くヒットします。

ChilledCowのような有名ストリームチャンネルだとリアルタイム視聴数で3~4万人を常に維持しており、Lo-Fiサウンドの需要の高さを表しています。


Lo-Fi = 劣化したサウンド


最近の音源ソフトやサンプルは高音質のものがほとんどですが、意図的にノイズを付加したり、EQで加工したりしてヴィンテージっぽい、昔ながらのアナログサウンドに近づけることでLo-Fiを演出しています。

アナログ機器特有のヴァイナルノイズや、レコードの音飛びを再現したり、リズムもジャストではなく、前後にヨレたようなビートアレンジをすることで、ヒューマナイズしています。

レコードの画像


クラシックジャズやブルース音源からサンプリングされた音源を使用したり、アレンジに関してもジャズ感を演出するマイナーセブンスのような暗めのコードアレンジが多用されていて、ピアノ、ギター、サックスを使用した80~90年代の音楽アレンジが主流です。


Lo-Fiの為のミックステクニックはいくつかありますが、今回はFL Studioの標準プラグインのみを使用して、Lo-Fiミュージックの中でも特に使用頻度の高いピアノを使った劣化加工について解説します。


コードの作成


まずはコードを作ります。

Cマイナーダイアトニック進行「Ⅰm→Ⅱm♭5→♭Ⅲ→♭Ⅵ」のトライアドに7度の音を足した形です。


ダイアトニックコードとは?【作曲に役立つ音楽理論】

コード進行の基礎、ケーデンス(カデンツ)について【作曲に役立つ音楽理論】


コードを作成したら、ランダマイズ機能を使ってヒューマナイズします。

ピアノ打ち込みに関して詳しく知りたい方はこちらの記事を合わせてご覧ください。



FL KEYS

FL KEYSの画像


FL Studio標準のピアノ音源ソフト「FL KEYS」を使用します。

ピアノ音源ソフトの中では高音質の部類ではないのですが、Lo-Fiブームのおかげで再び注目されています。


FL KEYSを立ち上げたら右上のプリセット一覧から「Dark Piano」を選択。

ダークピアノの画像


次にパラメーターを操作して、更にLo-Fi感を調節します。

FL KEYSのパラメーターの画像


OVERDRIVE
歪み量の調節、右に回すと音が歪みだすので、うっすら歪みを付加しましょう。

HARDNESS
サウンドの硬質感の調整。右に回すとハイが出てエッジ感が増し、左に回すとハイが落ちて甘いサウンドになります。

DETUNE
ピッチをずらすことで特有の揺らぎを加えます。やり過ぎると不協和音になるのでほどほどに。


FL KEYSの画像


今回はこのパラメーターの値でやっていきます。

ここまででこんな感じの音質です。


これだけでもかなりLo-Fi感が出ています。

ここから更にエフェクトを足して、更に劣化させていきます。


EQ処理


EQを使って不要な低音のカットと、ローパスフィルターで高音をカットすることでレコード特有の音がこもった感じを演出できます。

Lo-Fi EQの画像


1~2kHz辺りを若干プッシュすることで、さらにラジオボイスのような独特の質感になります。



Phaser処理


Phase(フェイザー)は音の位相を変えて、波形を干渉させることで独特の揺らぎを付加します。

飛行機が頭上を通り過ぎたときの「シュワーーン」といった感じに近いです。


今回はFruity Phaserを使用します。

Fruity Phaserの画像


立ち上げたら、右上のPresetsから「Old Fashioned」を選択。

SWEEP FREQ.とFREQ. RANGEで微調整します。

Phaserの画像


フェイザーの仕組みは少し複雑なので、実際にパラメーターをイジってみて音の変化を耳で確認してみてください。

SWEEP FREQ.を右に回すほど音が揺らぎ、FREQ. RANGEで音の揺らぎの幅を決めるといった具合です。
右上のMAX DEPTHを12時ぐらいにすると耳障りな揺らぎが抑えられるのでオススメです。


よくわからない場合はプリセット設定のままでも問題ありません。



ハーフスピードエフェクト


ビートメイクの秘儀、ハーフタイムエフェクトです。

トラックの再生速度を半分にして、レコードをスロー再生したようにピッチも低くなります。


ハーフスピードは多くのトラックに使用されており、とりあえずハーフスピードかければそれっぽくなるよ。という便利なエフェクトですが、扱い方が少し難しいので詳しくは別の記事でも紹介しています。

効果は絶大なので、ぜひマスターしたいテクニックの一つです。


まずややこしいのが、ノートの打ち込みをハーフスピードエフェクトに合わせて、変化させなければいけないということです。


先程このように打ち込んだノートを。


1小節ごとにハーフにして打ち込みます。


慣れてしまえば簡単なのですが、初めは少し混乱します。

ノートを打ち込んだら、FL Studio標準の「Gross Beat」を立ち上げて、右上のプリセット一覧から「Momentary」を選択後、左側のエフェクト一覧から「1/2 Speed」を選びます。

Gross Beatの画像


ハーフスピードが適応されると、かなりピッチが下がるので、ピアノロールで1~2オクターブ程ピッチを上げましょう。

オクターブ移動の画像


あとはお好みに合わせてLo-Fi制作に必須のエフェクトである「RC-20」のようなプラグインでアナログノイズを加えてヴィンテージ加工すれば、更に雰囲気が出るのでオススメです。



以上、Lo-Fi HipHopで使えるピアノサウンドの作り方【FL Studio】でした。


【HipHop】ビートメイクに役立つプラグインエフェクト 5選

ダークメロディーの作り方【Hiphop,Trap】

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