【メタルサウンドの追求!】最適なギターの選びのポイント
メタルロックの世界は、重厚なリフと壮大なギターソロによって、数多くのリスナーを魅了してきました。メタルサウンドを追求する為には、まずは適切なギター選びが欠かせません。
しかし、市場には数え切れないほどのギターブランドやモデルが存在し、メタルサウンドを鳴らすにはどういったギターが最適なのか、多くギタリストが選択に悩むことでしょう。
そこで今回は、メタルサウンドを追求するための最適なギター選びのポイントについて解説します。
1. ボディ材と形状
メタルサウンドに最適なギターボディの素材は、一般的にマホガニーとアルダーがよく使われている印象です。
メタル仕様のギターの場合、基本的にはソリッドボディ構造であり、内部に空洞を持つホロウギターがメタルで使用されるのは割とレアなケースです。
これらのボディ素材と形状はメタルの重厚感と豊かな低音を引き出すのに適しています。また、ボディシェイプも、トラディショナルなストラトタイプやレスポールタイプとは違い、独自のシェイプを持ったギターも多いです。
2. ネック材と形状
メタルジャンルでは、重厚感のあるリフと、速く正確なピッキングが要求されます。そのため、弾きやすいネックの形状であることが重要です。
メタルギターのネックは主にメイプル素材であることが多く、また積層構造や補強材などを積極的に取り入れており、強固なネックを作り上げることが重要視されています。
ジョイント方法は色々な形式が採用されていますが、その中でもスルーネック式は最もサスティンに優れたジョインと方法と考えられており、またハイポジションの演奏性が極めて高く、メタルギターに最適な構造として人気です。
一方で、一部のメーカーでは、アタック感とメンテナンス性を重要視してボルトオン式を採用している製品もあります。
3. 指板
メタルサウンドに最適な指板の素材として、主にエボニーがよく使われます。エボニーは非常に硬く密度が高いので、滑らかで速いフィンガリングが可能です。
また、豊かなハーモニー成分と暖かいトーンを持っており、特にシングルノートやリードプレイで優れた表現力を発揮します。
その他の仕様としては指板Rは平滑、フレットはでかめ、24フレット仕様、というのがメタルギターでは積極的に採用されています。
4. ピックアップの種類
メタルサウンドに欠かせないのがピックアップです。メタルギターのピックアップは高出力でパワフルなものが搭載されており、基本的にはハムバッカータイプのピックアップが採用されることが多いです。
また、内蔵電池によって増幅できるアクティブピックアップも人気です。
アクティブピックアップは増幅された信号を出力するため、ノイズや干渉の影響を受けにくく、クリアでクリーンなサウンドを鳴らすことができます。
電池駆動のため、定期的な電池交換は必要となりますが、より高出力なパワフルなサウンドが欲しい場合には最適です。
5. その他の仕様
メタルギターの場合、ダウンチューニングでの使用を想定して、張力を稼ぐ目的で弦長を長くしたギターも目立ってきています。また、こういったメタルに特化したギターは、ヘッド角がついている製品も多いです。ヘッドに角度をつけることで弦がナットにしっかりと押しつけられ、弦全体のテンションバランスが良好になります。
マルチスケールタイプのギターもあり、"ファンフレット"と呼ばれる高音弦側から低音弦側に向けて徐々に広がっていくように配置するフレットのことです。これにより、高音弦の長さはそのままで、低音弦の長さを増やすことで張力を上げる効果があり、響き方が均一になり和音が美しく響きます。
これがメタルにおいては、ソロで多用する高音弦の弾きやすさはそのままに、リフで多用する低音弦の張りを向上させる設計として扱われます。
まとめ
メタルサウンドは、その重厚なトーンで多くのファンを魅了しています。しかし、メタルサウンドを出すためには、それ相応のギターとセッティングが必要になります。
もちろん、シングルコイルを使用しているアーティストもいれば、独自のサウンドで多くのファンを魅了しているアーティストも存在します。サウンドは個人の好みにもよるため、実際に試奏して自分に合ったギターを見つけることも重要です。
以上、「【メタルサウンドの追求!】最適なギターの選びのポイント」でした。