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DTM

部屋の音響を整えて、より正確にモニタリングする方法【DTM】

部屋の音響を整えて、より正確にモニタリングする方法【DTM】

部屋の音響を整えて、より正確にモニタリングする方法【DTM】

ミキシングをするとき、正確なモニタリング環境がなければ録音、編集、ミキシングする際に重要な判断を下すことが難しくなってしまいます。

個人で活動している場合は、実際にはプロフェッショナルなレコーディングルームのような完璧に処理された部屋で作業する人は少なく、ほとんどは寝室や小さな作業スペースで仕事をします。

ありがたいことに最近では、部屋補正の為のソフトウェアやモニターDSP処理など、手頃な価格の音響監視ツールも存在します。

今回は個人クリエイターの方にむけて、部屋の音響を整えて、より正確にモニタリングする方法についてご紹介します。

1. 正三角形を作る

まずはモニタースピーカーを正しく配置することで、快適なモニタリング環境を作成します。

自分の頭の位置を正三角形の頂点の1点に配置し、スピーカーを他の2点に配置することで、リスニングの為のスイートスポットを備えたバランスの取れた環境を作成できます。

デスクの快適な場所に座り、モニターを耳から等距離に配置し、スピーカーが自分とのラインに沿うように角度をつけることで高音も正しくモニターできます。

理想的には、スピーカーのツイーターを耳の高さになるように台を置くことで、室内で失われやすい高周波も聴き取りやすくなります。

スピーカー同士の幅が広すぎると、周波数情報が耳を超えてしまい、逆に狭すぎると左右の音が干渉することでステレオイメージがぼやけて不明瞭になります。

モニタースピーカーの正しい配置方法【DTM】

2. 85dBルール

私たちの耳と脳は、音量が異なることで周波数の知覚が変化します。

これは等ラウドネス曲線で確認することができ、特に500Hz以下の低音部分は物理的音量が低くなるほど人の耳には聴こえにくくなるというのが分かるかと思います。

ミックス品質向上の為に学んでおきたい音響心理学

等ラウドネス曲線

この現象を考慮したうえで、最もフラットに聴こえるポイントは「85dB」と言われており、なるべく85dBの音量に近づけることで音量感に左右されないモニタリングが可能となります。

とはいえ、85dBは「走行中の電車内」「救急車のサイレン」くらいの騒音に近い音量感で、国立労働安全衛生研究所 (NIOSH) によると、85dBは人間が8時間続けてリスニングする場合の最大推奨レベルです。これは、音が人間の聴覚に悪影響を及ぼす可能性がある音量とされています。

ここで重要なのは、85dBでミキシングするということよりも「音量感で周波数帯域の聴こえ方が大きく変化する」ということを意識しながらミキシングすることです。

大きな音にするだけで、良い音だと錯覚してしまうこともよくあることなので、常に音量感を意識しながら色々なデバイスや再生環境を使ってモニタリングすることが重要になります。

3. 色々な場所でミックスを確認する

ミックス確認

「部屋の音響」という今回のテーマから少しずれてしまいますが、出来る限り自分の部屋以外の色んな場所でサウンドチェックすることをおすすめします。

車道の横を歩きながら、電車の移動中、車の中で大音量で再生してみたりと、様々なリスニング状況を想定して確認することは非常に効果的です。

特に車の中だと大音量が出しやすいことでローエンドが露出しやすく、自宅の音量感では確認できないような低音の鳴りを確認することができるのでおすすめです。

作業部屋を出ることでミックスの問題点を素早く浮き彫りにし、耳をリセットすることで特定の音やトーンに集中しすぎるのを防ぐことができます。これは部屋の音響を整えることと同じくらい重要なことです。

4. 音響補正ソフトウェアを導入する

どんな部屋のモニターからも正確な音響値を計るのに役立つソフトウェア製品がいくつかあります。

音響補正ソフトウェアの効果を簡単に説明すると、音声の周波数スペクトルのピークと谷を修正するためにモニターに適用されるオーディオ処理です。これはEQ処理だけではなく、より高度なルーム補正ソフトウェアは、壁から耳やスピーカーに跳ね返る音によって引き起こされる位相とステレオの広がりのトラブルにも対処可能です。

各音楽メーカーから様々な製品がリリースされていますが、有名所だとIK Multimedia ARC System 3や、Waves TRACT System Calibrationといった製品があります。

音声解析と補正システムの組み合わせにより、あらゆる空間のモニタリング精度を向上させることができます。


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