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【EDM】ダンスミュージックのMIX(ミキシング)方法について


【EDM】ダンスミュージックのMIX(ミキシング)方法について


EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の制作を始めようと思っている方は多いと思いますが、ミキシングのセオリーや、各エフェクトプラグインの操作方法等、覚えることが意外と多くて大変です。

従来のロックのようなアナログ楽器を録音して制作するという形よりも、エレクトロ系のデジタルの世界では使用する楽器やトラック数の多さ、エフェクト類やサウンド加工の自由度の高さも初心者の方にとって、高いハードルとなっています。

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しかしエレクトロ系の場合、すでに最高音質で収録された音源サンプルやシンセサイザーを使ったり、ドラムのキックサンプル一つでも、すでにサウンド処理がされており、音量バランスも均一です。

これは音源制作においてはかなり有利な状態で、EQやコンプ等の基本的な処理を覚えてしまえれば、誰でもプロクオリティの音源制作が可能であるともいえます。


そこで今回は【EDM】ダンスミュージックのMIX(ミキシング)方法について解説します。


音選びが最重要

loopmastersの画像


EDM制作においてはループ素材や音源サンプル、シンセなど、元となる音源の音色選びがもっとも重要であるといえます。

冒頭でエレクトロ系音楽では「すでに最高音質で収録された音源サンプルやシンセサイザーを使う」とありましたが、その中でもサンプルの良し悪しや、そもそも作っている音楽に合っているかどうか?を見極めるセンスが必要です。


現在数えきれないほど多くの音源サンプルが市場に出回っており、毎日新しい音源サンプルがどんどんリリースされ続けています。

音源サンプルにもファッションと同じようにジャンルや時期によって、今はこの音源サンプルが旬といったトレンドのような流れもあるので、常に最新音楽チャートや、海外のクリエイターサイトをチェックすることも大切です。

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また、海外の人気サンプル販売サイトの「Splice」や「Loopmasters」のようなサイトからベストセラーや人気ランキングの音源サンプルをチェックするのも役立ちます。


ステレオイメージ

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エレクトロ系に限らずですが、音の配置の基本は低音から高音にかけて徐々に広げていく音の配置がもっとも綺麗なステレオ感を生み出すと言われています。


例えばキックやサブベースは中央に配置し、シンセサイザーやギターのようなコードバッキング系は大きく左右に広げます。

もちろん例外も多くありますが、基本的にはこのような配置を意識しながらパンニングすることで、ミックススペースを無駄なく広く使うことが可能です。



サブベース

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一般的なベースの音域よりも更に1オクターブ低い音域を扱うのがサブべースです。

ロックや邦楽のPOPSではあまり馴染みのないサブベースですが、EDMではこのサブベースをメインとして扱います。


一般的なリスニング環境では再生できないような超低域を扱うことになるので、それなりのミキシング用のスピーカーやヘッドホンが必要となります。

そもそも聴こえない音をミックスすることはできないので、現在使っているモニターでサブベースを鳴らしてみて、聴こえない場合は買い替えましょう。

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キックの低音とサブベースがぶつかる部分である、ローエンドミックスが最も難易度が高く、かつ重要であると言われているので、こちらも必ず習得しましょう。


サイドチェインによるダッキング

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サイドチェインとは何かの音をきっかけにエフェクトをアクティブにすることです。

例えばキックが踏まれた瞬間の一瞬だけ、ベースの音量を下げるといったことが簡単にできます。


EDMプロダクションにおいては必須のテクニックで、主にキックの低音とサブベースのマスキングを回避するために使われます。


サイドチェインによるダッキングについての詳しいやり方はこちらの記事を合わせてご覧ください。



EQ

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EQとはイコライザーの略で、オーディオの周波数のバランスをとる工程です。

不要な音をカットしたり、楽器ごとのおいしい周波数帯域をブーストしたりするのが目的です。

色んなタイプのEQがありますが、最近では主にパラメトリックEQが使用されます。

フィルター

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EQでよく使われる、このフィルターと呼ばれるイコライジングです。
不要な周波数帯域をバッサリカットできるので頻繁に使用されます。

各楽器に含まれるほんの少しの低音でも、いくつも重なるとトラック全体を濁らせる原因にもなるのでフィルターを使用して不要な低音はすべてカットしましょう。

ピーク

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特定の中心周波数とその周辺の周波数をブーストまたはカットします。(幅や深さは任意で調整可能)

耳にざわりな周波数帯域をカットしたり、足りない周波数を補う目的で使用されます。


更に詳しいEQの使い方はこちらの記事をご覧ください。


コンプレッサー

コンプレッサーの画像


コンプレッサーは音を圧縮するエフェクトで楽曲のダイナミクスやトランジェントのコントロールに役立ちます。

他のエフェクト類に比べてあまり変化が感じられないので、初めのうちは軽視してしまいがちですが、実は最重要といっても過言ではないほど、必須エフェクトの一つです。

コンプレッサーの画像


EDMでは他のジャンルに比べて高い音圧が求められるので、コンプレッサーの使用頻度も高く、圧縮率も高めに設定されます。

上手に使いこなすことができれば、魔法のような素晴らしい効果を得ることができますが、間違った使い方をするとミックスを破綻させることもある諸刃の剣です。

コンプレッサーの基本的な使い方を参考に、早い段階で使い方をマスターしておきたいエフェクトです。


歪みとサチュレーション

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歪みとサチュレーションは、チューブ、テープ、ソフトクリッピング、ウェーブシェイピングなど、さまざまなタイプのディストーションを通じて倍音を付加します。


サウンドに太さとパンチを加えることができますが、原理的には強いコンプレッションがかかるので、ダイナミクスを失ったり、音の芯が潰れてしまうこともあるのでかけすぎには注意が必要です。


リミッティング

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リミッティングはマキシマイザーなどを使用して、最終的な音圧をあげる為に使われます。

リミッターはレシオ最大のコンプレッサーと原理は同じなので、あまり強くかけすぎると歪みが生じたり、トランジェントを奪い、ミックスが破綻します。

高性能なリミッターほど原音を損なわずに音圧を限界まで上げることが可能なので、品質の高いリミッタープラグインを1台持っていると非常に便利です。


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最近は主要ストリーミングサイトのラウドネスノーマライゼーションの働きで、マキシマイザーで限界まで音圧を上げた音源はあまり好まれず、ほどよくダイナミックレンジを残した音源が主流です。


とはいえ、特にEDMでは現在でもかなり高い-3~-5LUFSぐらいまで音圧を上げることもあります。


この辺の詳しい話は別の記事でも詳しく解説しているのでご覧ください。



まとめ


ここまでダンスミュージックのMIX(ミキシング)方法について解説してきました。

まとめると

  • 音選びが最重要
  • ステレオイメージ
  • サブベース
  • サイドチェインによるダッキング
  • EQ
  • コンプレッサー
  • 歪みとサチュレーション
  • リミッティング


もちろんこれ以外にもミックスで行う作業は多くありますが、基本的な工程をいくつかまとめました。


ミックスを重ねると、この中でも特に「音選びが最重要」というのが、ミックスにおいて大きなウェイトを占めていることに気付きます。

素材が良ければ、EQやコンプレッサーも不要である場合も多く、ミキシング作業にかける時間も大幅に短縮できるようになるので、サウンドメイクやサンプル選びは慎重に時間をかけて行いましょう。


以上、【EDM】ダンスミュージックのMIX(ミキシング)方法についてでした。


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