個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【音源リリース編】
・個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【作曲準備編】
・個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【作曲アイディア編】
・個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【アレンジメント編】
・個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【ミックス&マスタリング編】
音楽制作が完了したら、いよいよ自分のトラックを世界中に配信する為の効果的な方法についてご紹介します。
ミュージシャンがオンラインで音楽配信を行うための、様々な方法が存在します。自分のSNSを使って拡散するのはもちろんのこと、YouTubeや各種音楽ストリーミングサービスといった便利なサービスがあります。
一昔前まではCDショップに自身の音源を流通させるのは多くのステップを踏む必要がありましたが、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスでは比較的簡単に、少しの予算でファンの手に音楽を届けることができるようになりました。
ディストリビューションサービス
自作楽曲をSpotifyやApple Musicのような音楽配信サービスから配信するにはディストリビューションサービス(音楽配信代行サービス)を使用する必要があります。
ディストリビューションサービスを行っている会社は日本と海外も含めると多くの数があり、それぞれ料金形態や報酬制度やその他サービスが違ってくるので、自分の活動に見合ったサービスを選択することが重要です。
→オリジナル楽曲を配信する方法【Spotify、Apple Music】
今回は国内でも人気の3つのディストリビューターをご紹介します。
narasu
narasuはすべての手続きを代行、スマホから簡単に楽曲配信ができるように設計された国内のディストーションサービスです。
Apple Music、Spotify、YouTube Musicはもちろん、AWA、レコチョク、LINE MUSICなどの国内の配信プラットフォームからも簡単に配信ができます。
配信し放題プランは月額660円で利用でき、アーティストへ90%収益還元率でのサービス提供を行っています。
TuneCore
日本最大のディストリビューションサービス「TuneCore」国内での人気、知名度ともにNo.1です。
オリジナル楽曲を iTunes, Apple Music, Spotify, Amazon など世界185ヵ国以上で簡単に販売・配信。
楽曲権利はそのまま、収益は100%還元。
LINE MUSICやオリコン、楽天などの国内のサービスから配信できるのが強みです。
→TuneCore公式サイト🔗
DistroKid
DistroKid音楽収益のすべてをアーティストに還元し、音楽アップロード数無制限の唯一のディストリビューションサービスです。
もちろん他のディストリビューターと同様に音楽をSpotify、Apple Music、YouTube Musicのような主要サービスから配信できますが、海外メインなため国内の一部のサービスからは配信されません。
他にもアマチュアアーティストに役立つ便利なマーケティング機能を提供しているので、リリース頻度の多いクリエイターの方には特におすすめです。
→DistroKid公式サイト🔗
CD、レコード等の流通を考える
多くのミュージシャンがCD媒体等のレコード音楽流通は途絶えてしまって、現在はデジタル音楽配信が主流であると言う見方をしており、それに関しては間違いではありません。
とはいえ、誰もがCD、レコードのような物理フォーマットを購入しなくなったことではありません。
特に日本の場合はコアな音楽ファンであるほどCDのニーズは高く、イギリスではレコード盤の売上高が前年比30%増となる8650万ポンド(約132億円)に達したという報告もあります。
駆け出しのアーティストである場合は、ストリーミングから十分なロイヤリティを得るには多くの時間がかかることが予想されるので、物理的なグッズの販売収益も考慮する必要があるかもしれません。
音楽配信プラットフォーム
音楽配信はSpotifyやApple Musicのようなサブスクリプションサービス以外にも様々なプラットフォームが存在しています。
→音楽を宣伝、拡散する為の5つの主要な音源アップロードサイト
YouTube
YouTubeは動画共有プラットフォームと見なされていますが、技術的には世界最大の音楽ストリーミングサービスとも言えます。
インターネット上で2番目にアクセス数の多いWebサイトであり、ミュージックビデオ視聴のためのプラットフォームとして機能しているので、YouTubeに映像付きの音楽をアップロードすることは非常に効果的です。
とはいえ、あまりにも競合が多いためファンベースが構築されていない場合は、他のSNSやストリーミングサービスと併用して運用することをおすすめします。
BandCamp
Bandcampはアーティストフレンドリーな企業として、独立型ミュージシャンから多くの支持を得ている音楽配信サービスです。
SpotifyやAppleMusicのような主要サービスはトップ数%がほとんどの利益を獲得する構造になっているのに対して、BandCampはとてもフェアな構造をとっています。
アーティストが音楽で利益を上げるだけでなく、活動を維持するためのに様々な取り組みにコミットしています。※最近EpicGamesによる買収がありましたが、今後もアーティストフレンドリーなサービスを続けてくれることを期待しています。
SoundCloud
SoundCloudはファンやアーティスト自身が音楽を共有したり、新しい音楽を発見するための方法を提供する、独自のプラットフォームとして人気があります。多くのビッグアーティストのキャリアをスタートさせる上で重要な役割を果たしてきました。
これまでは音楽版SNSのようなポジションでしたが、現在は主要なストリーミングプラットフォームと同じようなモデルを採用しており、再生に応じてアーティストに還元しています。
リスナーが生み出すサブスクリプションと広告収入から直接収益を得られる仕組みで、熱心なファンベースを持つ規模の小さいインディーアーティストが、自分のプラットフォームを持ち、収益を上げることを可能にします。
まとめ
自分のトラックを世界に配信する方法についてご紹介しました。
ミュージシャンはオンラインで音楽配信を行うためにディストリビューションの選択や配信プラットフォームを選択します。
サービスごとに多少違いがあるので、自分の活動スタイルや音楽ジャンルなどを考慮して最適なプラットフォームを選択することで、より効果的に配信を行うことができるようになります。
ファンベースが構築されていない間は自分のSNSと併用して、リリースしたことがファンに届くようにしましょう。
以上、「個人ミュージシャンが自分で音楽をリリースするまでの流れ【音源リリース編】」でした。