【アンプ弾き比べ】マーシャルとジャズコの音の違いは?
スタジオやライブハウスに必ずといっていいほど常設されている「マーシャル」と「ジャズコ」
初心者の方にとっては、どっちを使えばいいかよく分からなかったり、バンド内にギタリストが2人いる場合はアンプの取り合いになったりして困っているという方も多いのではないでしょうか。
今回は、この二つのアンプの特徴と実際にさまざまな奏法で弾いたときの音の違いについてご紹介します。
マーシャルの特徴
マーシャルアンプはイギリス・ロンドン発のギターアンプブランドで、創業者のジム・マーシャルにちなんで名づけられました。
サウンド特性は真空管アンプ(チューブアンプ)を使用した、暖かみのあるトーンとよく歪むハイゲインのオーバードライブ・ディストーションサウンドを鳴らすことができます。
特に中音域が多く含まれた豊かなサウンドですが、エッジの効いた高音域とズンズンとした分厚い低音域も出力されるので激しめのロック系との相性抜群です。
→Marshall(マーシャル)アンプの音作り
ジャズコの特徴
76年の発売開始以来、現在に至るまでロングセラーを続けており、マーシャルと並んで世界中のスタジオ定番アンプとして使われています。
サウンド特性は非常にフラットな音質で、アンプ自体ではあまり歪みを得ることができませんが、エフェクターの乗りが非常に良く、JCに合わせてエフェクターをセッティングすることで、そのエフェクター本来のサウンドを鳴らすことが出来ます。
さらに、トランジスタは安価でありながらほぼ永久的な寿命を持つので、故障する直前までほぼ同じようなサウンドを鳴らすことが可能。どこの常設機を使用してもほとんどサウンドの個体差が少ないというのは大きなメリットとなります。
実際のサウンドの違い
実際にアンプシミュレーターを使用して、さまざまな奏法を弾き比べてみました。
今回使用したセッティングはこんな感じです。
- ピックアップ : シングルコイル
- アンプEQ : オールフラット(つまみがすべて12時の状態)
- 歪みの質感は同じようになるように揃えています。
コード弾き
マーシャル
カッティング
ブリッジミュート
単音弾き
ジャズコはパリッとした硬質なサウンドが特徴的で、反対にマーシャルは丸みのある暖かいサウンドが特徴的です。
もちろん好みの問題や、ゲイン量によってさらにサウンドの差は大きくなりますが、基本的なそれぞれの持ち味を活かしたセッティングで、ジャンルや演奏スタイルを考慮してサウンドメイクしてみましょう。
→ギターアンプのセッティングと音作りの基礎
まとめ
アンプ自体の歪みを使ったり、真空管独特なサウンドが好きな場合はマーシャル。アンプ以外の部分で音を作り込む方はジャズコが合っているように思います。
トランジスタと真空管という駆動原理によるサウンドの違いと、サウンド品質の維持、物理的な頑丈さといった面で違いがあるので、活動環境なども考えて選ぶといいかもしれません。
以上、「【アンプ弾き比べ】マーシャルVSジャズコの違い」でした。
※YouTube版 : https://youtube.com/shorts/XwkXODYTHC8