良いメロディーを作る為の5つのヒント【現代版】
メロディーライティングは作曲の最も重要な要素のひとつです。
良いメロディーはリスナーに感動を与え、いつまでも記憶に残り続ける大きなエネルギーを持っています。
誰もがメロディーを簡単に生み出すことができますが、それがどれほどのエネルギーを持つかの判断は聴き手であるリスナー次第であり、作曲家やプロディーサーはこのことを深く理解する必要があります。
今回はなるべく音楽理論を使うことなく、作り手のメロディー制作の手助けとなるようなヒントをいくつかご紹介します。
メロディーの作り方【音を外さない方法】
1. ループ&アレンジ
ワンブロックの短いメロディーをループさせて、ブロックごとにアレンジを加えていくというやり方です。
まずは1~2小節の短い長さでいいのでメロディーの土台となる「テーマ」の作成をします。
テーマ作りの段階ではなるべくシンプルであるほうが、最終的に印象に残りやすいです。
これをメロディーをそのままで4小節分コピーします。
この状態で聴くことでコードトーンとメロディーの関係性が見えやすくなり、変更するべきポイントが自然と見えてくるかと思います。
単純に退屈だと思う部分を変更していくのですが、コツとしてはテーマを崩さないことを意識することです。
2小節目、3小節目で上下にメロディを広げて、最後の4小節目で少し崩して、次のセクションに向けて展開してく流れです。
もちろんパターンは無限にあるので、これは一つの例として参考にしてみてください。
テーマを守りつつアレンジして、3回繰り返したら少し崩すというのを意識してみましょう。
2. プロの楽曲を参考にする
プロの楽曲や、既に人気を集めている楽曲のメロディーを参考にするというのは最も効果的な戦略です。
参考にする楽曲のコードとメロディーを書き出してみて、なぜこのようなメロディーになっているのかを具体的に分析することは大きな学びに繋がります。
- 楽曲に使われているキーやスケール
- Aメロ、Bメロ、サビでどのようにメロディが展開しているか
- ロングトーンやもっとも高い音
- 印象に残るメロディ
細かく分析するには多少の音楽理論の知識が必要になりますが、何曲も調べていくうちに有名な人気楽曲のコードとメロディーの関係性にはある程度のセオリーがあることに気付けるかと思います。
それらを参考にすることで自身のメロディー制作の大きなヒントになることは間違いないです。
メロディーをそのまま丸パクリすることは著作権違反になるので、気を付けましょう。
3. 楽曲分析サイトを活用する
先程のプロの楽曲を参考にするという話の延長にはなるのですが、海外の「HOOK THEORY」というサイトでは世界中の人気楽曲のコードとメロディーの関係性が詳しく見れます。
コードに対しての音の度数も色分けされているので非常に直感的にわかりやすくなっており、簡易的な音声やYouTube動画音声も同時に流せる仕様になっています。
人気のコード進行も紹介されていて、作曲に役立つ情報が満載なので利用しましょう。
4. MIDIパックを購入する
より良いメロディーを書くのに苦労している場合はMIDIサンプルパックを使うという手段があります。
今DTM市場では多くのコードやメロディーコンセプトが詰め込まれたMIDIサンプルが多く販売されているので、メロディー制作の開始点として利用してみましょう。
- ノートのリズムや長さを自身のトラックに合うよう変更する
- 新しいキーに変更する
- 複数のMIDIメロディーを複合して新しいメロディーを作る
もちろん自分でメロディーを作ってしまったほうが速い場合や、すぐにハイクオリティなメロディを生み出せる方はそれでいいですが、制作に慣れていないうちやインスピレーションが降りてこない場合に非常に役立ちます。
サンプルパック販売の最大手である「Splice」や「Loopmasters」をおすすめします。
※Spliceは月額と年額のサブスク制なので、単品でお買い求めの方はLoopmastersサイト内で「MIDI」で調べてみてください。
5. 楽器を始める
作曲を始めている段階なのであれば、多くの方がすでに何かしらの楽器を始めているとは思います。
もしあなたがボーカリストで、まだ楽器を扱ったことがないのであれば、ピアノやギター等のメロディーを扱うタイプの楽器を始めてみることも、メロディーの引き出しを増やすのに非常に役立ちます。
特にピアノはコードとメロディーを同時に奏でることが可能な楽器であり、メロディーを生み出すことにおいてはかなり優秀な楽器なので、特にこだわりがないのであれば鍵盤系をおすすめします。
現在何か楽器をやっている方にとっても、歌のメロディー、鍵盤のメロディー、弦楽器のメロディーとそれぞれに特徴があり、多くの楽器を扱えることはかなりの強みとなります。
音楽理論を学ぶきっかけにもなるので、いつも同じようなメロディーでマンネリを感じている方や、より良いメロディーを書きたいと考えている方は新たに楽器を始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
良いメロディーを書く為の5つのヒントをご紹介しました。
- ループ&アレンジ
- プロの楽曲を参考にする
- 楽曲分析サイトを活用する
- MIDIパックを購入する
- 楽器を始める
これらを上手く活用して、より良いメロディー制作に役立ててみてください。
以上、良いメロディーを作る為の5つのヒント【現代版】でした。