ハモりとは?簡単なハモりパートの作り方
↑今回のブログ内容の音声配信です。
「サビの歌入れをしたけど、プロの楽曲と比べてなんだか迫力がない・・・」
そこでメインボーカルを支える、ハモりパートの出番です。
ハモりってなに?
「ハモり」とはハーモニーの略で、音を綺麗に重ねるといった意味合いがあります。
ボーカルに対してのコーラスパートに主に使われることが多い用語ですが、ほかの楽器に対しても和音を重ねる場合にはハモりが使われるので、覚えておきましょう。
ポピュラーミュージックにおいては一般的なテクニックで、特にサビの部分でほぼ間違いなく取り入れられている手法です。
非常に壮大かつ、ボーカルの厚みが増すので、逆にハモらせていないと少し弱々しく感じてしまうかもしれません。
ハモりの作り方
サビのボーカルにコーラスを入れる場合に、非常に多くのパターンが存在します。
今回はその中でも、一番簡単で、しかもハモり効果の高い3度ハモりを紹介します。
上下3度の音程でハモる
メインボーカルのメロディに対して上に3度か下に3度ずらしてハモると綺麗にハモることができます。
もし音程の度数について分からない方はこちらの記事をあわせてご覧ください。
→作曲に必要な基礎知識【音程、音階、和音】
例えば、Cの3度上だとEの音になります。
上か下どちらでハモるかは、メインボーカルに合わせて最適なほうをチョイスします。
例えば、Aメロ、Bメロの低い音域で歌っているときは上。
サビのハイトーンの部分では低音を補強するために下で歌うとかそういった感じです。
避けるべきハモり方
メインに対して、4度や5度でハモるのはあまりオススメしません。
コード理論とかに詳しい方とかは「3度より5度のほうが力強いんじゃね?」って思うかもしれませんが。
たしかにロックのようなジャンルでは「ルート+5度」のパワーコードというスタイルが頻繁に使われていて、一番力強く響くのは間違いないのですが、ハモりがメインを食っちゃう可能性があります。
あくまでメインボーカルをサポートする役割なので、5度だとメインとの協和が強すぎて、リスナーからするとどっちがメインなのかわからなくなってしまいます。
もちろん5度が絶対にダメというわけではなく、ダブリングのようなメインとコーラスの二つの声で一つの歌声かのような力強さが欲しい場合にはありです。
プラグインソフトを使う
ハモりのやり方がわかって、いざハモりパートを実際に歌うとなると苦手な方も多いかと思います。
メインにつられてしまったり、レコーディングでは歌えても、ライブのような実践だと上手く音程がつかめないという方もいるでしょう。
そこでいっそのこと、ハモりパートはプラグインソフトを使って作ってしまうというのもありです。
定番ソフトでいうと「Auto-Tune」や「Melodyne」でピッチ補正したり、iZotopeの「Nectar」のようなAIでハーモニーを自動生成するツールもあります。(「Nectar」は2020年8月27日現在60%OFFセール中です。)
ハモりだけじゃなくメインパートに対してもクリエイティブなボーカル補正ツールとして使えるので、もし興味がある方は、この機会に導入してみてはいかがでしょうか?
以上、「ハモりとは?簡単なハモりパートの作り方」でした。