
マイナーペンタトニックスケール攻略【簡単な覚え方とアレンジについて】
マイナーペンタトニックスケールはジャンルに関係なく、ギタリストなら必ず覚えておきたいスケールのひとつです。
「ペンタ」は5を意味し、文字通り5つの音で構成されており、多くのスケールの中でも覚えるのが簡単で、即興ギターを学ぶためには不可欠なスケールです。
スケール習得と運用のコツは、指板上のスケールポジションをただ覚えるだけではなく、ブロックごとに分割して、それぞれのポジションを覚えてからスライド等で繋ぐようにすると上手に運用することができます。

一気にすべてを覚えるのは難しいので、まずは最も重要な6弦ルートのポジションと5弦ルートのポジションから学んでいきましょう。
6弦ルートのポジション

6弦ルートのポジションです。
例えば5フレットのA音から始めたとすると「Aマイナーペンタトニック」となります。
この形をキープしたまま、右に1フレットずつズラすと「A#→B→C・・・」とキー変更もできます。
実際に練習するときは、5フレットは人差し指で押さえて、7フレットは薬指、8フレットは小指で押さえるようにしましょう。
ペンタトニックスケールは1弦につき2音が配置されているスケールなので比較的押さえやすくて、初心者の方がまず最初に覚えるスケールとしてオススメされていることで有名です。
まずは形を覚えることも大事ですが、ルート音を意識して今押さえている音の度数を把握しながらフレージングを考えることも大切です。
5弦ルートのポジション

こちら5弦ルートのポジションです。
12フレットは人差し指、15フレットを小指、14フレットを薬指で演奏します。
3弦14フレットを起点としてフレージングすると、ソロでリードフレーズを作りやすいポジションです。
橋渡しのポジション

6弦ルートと5弦ルートのポジションを覚えたら、次にその左右のポジションを覚えることで、フレーズを拡張したり、フレーズとフレーズを繋ぐ橋渡しとしても使えます。
スライドを使って滑らかにポジション移動することで、音程差のある幅広いフレーズを作ることもできるので、ペンタ一発でも飽きることのないフレージングが可能になります。
チョーキングポジション
音数の少ないペンタはチョーキングを使って表情を付けることが大事です。
チョーキングのコツとしてはチョーキング後の音がルート音か5度の音になるようにチョーキングすると安定します。

ブルーノートを取り入れる
マイナーペンタトニック上の♭5th(5度の半音下)の音はブルーノートと呼ばれ、フレーズにこの音を入れるだけでブルージーな雰囲気を取り入れることができます。
重要なポイントであったり、この音を長く伸ばしてしまうと少しハズれたように聴こえてしまうので、経過音として使ったり、ハンマリングやプリングで瞬間的に使うようにすると効果的です。

ペンタトニックの音にマンネリ化を感じてきたら、不意にブルーノートの音を取り入れることでリスナーにも適度な緊張感を与えることができます。
以上、「マイナーペンタトニックスケール攻略【簡単な覚え方とアレンジについて】」でした。