【2021年最新】人気楽曲のリズムパターンを解析(ヒットの秘密は〇〇リズム)
リズムは音楽の三大要素の一つともいわれており、作曲するにあたって楽曲の土台となる非常に重要な要素となります。
ドラム演奏の経験もなく、これからDTMを使った打ち込みやドラムを始める初心者の方からすると、どのようにリズムを組み立てていけばいいか分からなくて困っているという人は意外と多いと思います。
リズムというのもセオリーや流行みたいなものがあり、特に最新ヒット曲を聴いて今はどんなリズムが流行っているかということを調べるのは、ドラマーやクリエイターにとっては非常に重要なことです。
そこで今回は作曲やドラムアレンジに役立つ、人気楽曲のリズムパターン解析を行っていきます。
NiziU - Take a picture リズムパターン
NiziUの「Take a picture」のサビの部分はシンプルかつ王道のBPM128の4つ打ちのリズムパターンです。
BPM128で1小節の中で4発キックが鳴るこのリズムパターンはEDMやハウスでよく使われる王道パターンで、非常に多くの有名楽曲に使用されています。
この1分間にキックが128回なるテンポが一番ノリやすいと言われていて、クラブのメインフロアでかかっている音楽もBPM128であることが多いです。(128の理由についてはテンションが上がった時の心拍数とか、コンピューターの2進数で128はきりが良い数字だとか諸説あります。)
裏拍のハイハットで良い感じにグルーブ感を増しています。地味なようであるのと無いのとでは全然ノリが変わってくるので、アレンジする際には意識してみましょう。
つい踊り出してしまうようなみんなで楽しめる音楽を作りたい場合におすすめのリズムパターンです。
BTS - Dynamite リズムパターン
NiziUの「Take a picture」のサビの部分と同じく4つ打ちのパターンですが、BPMが114と少し落ち着いた雰囲気があります。
ハットがうっすら8分音符で鳴っていますが、基本的にはドラムとクラップで縦のラインを強調したリズムになっています。
ドラムキット単体で聴くとシンプルに感じますが、ベースとピアノ、2番はカッティングギターも加わって、楽器全体でグルーブ感を演出しているので、意外と難易度は高めです。
同じ4つ打ちでも横に流れるようなイメージの「Take a picture」と縦に重心を置いた「Dynamite」といった感じで、リズムの奥の深さを感じます。
Ado - うっせぇわ
BPM 178の速いテンポの4つ打ちパターンです。
「売れたいなら4つ打ちにしなさい」と言わんばかりの、トップチャートのほとんどが4つ打ちです。
激しいロックっぽい楽曲イメージですが、キックリズムはしっかりと4つ打ちのパターンで構成されています。
Aメロではハットの刻みが16分音符で入っていて、前半と後半でアクセントの場所をズラすことでバリエーションを出しています。
休符が少なく、ベースが8分音符のストロークパターンをキープしていることで、先ほどの2曲とは全然違うグルーブになっています。
個人的にはこの辺りが日本と海外の楽曲の大きな違いだと感じています。
YOASOBI - 怪物 リズムパターン
メインセクションはBPM168の4つ打ちですが、セクションによってハーフに落としたダブステップのリズムパターンも取り入れています。
基本的には4つ打ち主体の進行ですが、途中ハーフに落とすことで思わず体が動き出す独特なグルーブが生まれます。
一定の感覚で刻まれていたリズムに突然の空白を作ることで、これまで聴いていたリズムをリスナー側が頭でイメージすることが出来るので、何とも言えない心地よさがあります。
YOASOBIは全体的に海外志向なリズムパターンが多いので、海外志向のクリエイターの方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
LiSA - 炎 リズムパターン
全部4つ打ちになりそうだったので、2020年から引っ張ってきました。
BPM152のロックバラードのゆったりしたテンポの楽曲です。
サビの部分のリズムはロックでよく使われる王道8ビートのリズムパターンです。
どんな楽曲にも合う安定感が特徴で、ロック系の音楽をやるなら必ず覚えておきたいリズムパターンの一つです。
「炎」のサビでは頭以外はすべてキックが2発打たれていますが、1発→2発→1発→2発と交互に繰り返すパターンもよく使われています。
まとめ
昔から4つ打ちのリズムパターンは人気ですが、ロック系が少し勢いを失い、ここまでエレクトロ系がトップチャートを占めることは無かったので、2021年は圧倒的4つ打ちブームと言えます。
海外と日本の楽曲を比べるとBPMと休符の使い方に大きな違いがあり、海外はBPM110~140の間ぐらいの「踊りやすい」テンポで休符を意識した楽曲が多い印象。
反対に日本の楽曲は割と早めのテンポで、リズムの抑揚が少なく、流れるような一定のグルーブが特徴的です。
どういった楽曲を作るのか、ターゲットは国内なのか海外なのかを考慮しながら、今後のリズム作成の参考になれば幸いです。
以上、「【2021年最新】人気楽曲のリズムパターンを解析(ヒットの秘密は〇〇リズム)」でした。