曲作りを始めるには?初心者におすすめの作曲の始め方
いざ作曲をはじめようと思っても、どこから作り始めていいのか分からなくて困っていませんか?
慣れてくれば鼻歌感覚で舞い降りてきたメロディーをもとに作り始めたり、楽器を使ってイントロから作り始めたりと、人によって様々です。
そこで今回は、これから作曲をはじめる初心者の方向けにおすすめの作曲の始め方についてお話します。
コード進行から作り始める
まずはコード進行から作り始めるパターンです。
感覚的に「メロディーから作った方が簡単じゃないの?」と思う方も多いとは思いますが、メロディーから作り始めると自由度が高すぎてそのあとの編曲の難易度が上がります。
初心者の方にとってはコードに対してメロディーを付けるよりも、自由メロディーに対してコードを付ける作業のほうが遥かに難しいので、あまりオススメしません。
コード進行を先に決めておくことで、楽曲全体のイメージをある程度把握することができるので、Aメロ、Bメロ、サビといった展開も作りやすくなります。
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サビから作り始める
まずはイントロから作り始めるという方も多いとは思いますが、キャッチーで印象に残るメロディーや繰り返して歌いたくなるようなボーカルメロディーをまずは書き出して、そこから発展させていくという方法も有効的です。
音楽ジャンルにもよりますが、多くのジャンルは耳に残るボーカルに重点を置いて制作されています。サビのボーカルメロディーが良ければすべてOKぐらい重要視されるので、この手法は多くの作曲スタイルに使えます。
イントロ→Aメロ→Bメロと順番通りに作曲を進めていくと、サビにたどり着くころには流れに沿った限定的なメロディーになってしまうこともあるので、改めて聴き直してみると印象の薄い楽曲になってしまっていることもあります。
みんなに愛されるようなキャッチーなメロディーは、作ろうとしたときにタイミングよく頭の中に浮かんでくるというよりは、日常の予期せぬタイミングで頭に浮かぶことがあります。
常日頃から思い浮かんだアイデアをメモする習慣を付けておくことで、いざ曲作りをするとなったとき、大きな助けになってくれるでしょう。
リズムから作り始める
ここまでメロディー重視な曲作りの始め方についてご紹介してきましたが、もちろんジャンルによってはリズムが最重要となるジャンルも多く存在します。
ヒップホップ、トラップ、EDMのような「踊る」ことや「ノリ」に重点を置いた音楽の場合はリズムトラックから作り始めるのも効果的です。
まずはBPM(テンポ)を決めて、そこからメインセクションのリズムパターンを練って展開させていく形や、エレクトロ系の場合はずっとループさせるパターンも非常に多いです。
「Loopmasters」のようなサイトからドラムループ素材を入手して、それを起点として曲作りを始めるという方法をとっているプロデューサーも多くいます。必ずしもループ素材を使わなくても、サンプル音源からインスピレーションを得て作り始めるというスタイルは非常に有効です。
歌詞から作り始める
特に邦楽のような歌詞によるストーリー性を重視する音楽や、ラップのようなリリックや語呂が重要な場合には、まずは歌詞を作り、そこからイメージを広げていくという方法もあります。
たった1行の歌詞が歌全体の雰囲気を語っている場合も多く、例えば「こな~ゆき~」のような強烈なパンチラインが思い浮かんだ場合には、その言葉の雰囲気を主軸にして楽曲全体を構成します。
作り始めとしては歌詞→メロディー→コードという流れになると思うので、音楽的な難易度は高めですが、今のTikTokを始めとするショート動画から人気曲が生まれる環境だと1ワードが意外と重要です。
1フレーズから始めてみて、徐々に言葉を増やして行きメロディーに発展させましょう。
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リフから作り始める
"リフ"とは繰り返すという意味合いの「リフレイン」からきており、1~4小節ぐらいの非常に短いフレーズをモチーフとして、繰り返し演奏して印象付けすることです。
ギターリフのような楽曲の顔となる印象的なフレーズを最初に作って、そこから発展させていく方法です。
分かりやすい有名所でいうとDeep Purple「Smoke on the Water」がリフの代表格です。
楽器が弾ける方はこういった楽器特有の「リフ」を作ってリスナーの心をキャッチする方法もおすすめです。
リフはギターのような旋律を奏でることができる楽器に限らず、Queen「We Will Rock You」のようなリズムを使ったリフレインも多く存在します。
リフを作るのにテクニックが必要というわけでもないので、初心者の方でもアイディア次第では有名なリフを生み出すことも出来るかもしれません。
まとめ
初心者におすすめの曲作りの始め方についてお話しました。
- コード進行から作り始める
- サビから作り始める
- リズムから作り始める
- 歌詞から作り始める
- リフから作り始める
慣れないうちはプロの楽曲を参考にしながら色々な方法を試していると、自分に合った曲作りの始め方というのが見つかると思います。
もちろん曲作りの始め方に正解はないので、ぜひ自分なりの方法を見つけてみてください。
以上、「曲作りを始めるには?初心者におすすめの作曲の始め方」でした。