【2023年最新】人気シンセサイザーおすすめ10選 | DTM
現代の音楽制作に欠かせない存在の「シンセサイザー」には現代のテクノロジーが詰め込まれており、楽器全体でみても低音から高音まですべてにおいて非常に高い能力を発揮し、最近ではどのジャンルの音楽にもシンセサイザーが使われるようになってきました。
「幅広く色んな種類の音が作れるシンセが欲しい。」
「攻撃的な太いサウンドのシンセが欲しい」
「アンビエントな柔らかく包み込むようなPAD」
等、制作用途に合わせた人気のシンセサイザーを5つに絞って、その特徴を紹介していきます。
シンセサイザーの選び方
一言にシンセサイザーといっても様々な種類の製品が存在しており、自分の作りたい音楽に合わせて最適な製品を選択することも重要です。
出音の良さ
シンセサイザーを選ぶうえで、出力される音の良さは最重要です。
今回紹介する製品はどれもトップエンジニアが使用するプロクオリティのサウンドを鳴らすことができますが、現代的なソリッドなサウンドを鳴らす機種や、アナログ機をモデリングした少しビンテージっぽい雰囲気になる機種といった具合に、機種ごとに若干特性が異なります。
特性に合わせてDubStepやTrap系の攻撃的なサウンドが得意であったりと様々なので、好きなジャンルのアーティストがどういったシンセサイザーを使っているのかを調べるのも選択する上では重要な要素となります。
プリセットの数
シンセサイザーのプリセット一覧にはあらかじめメーカー側が作り上げた音が用意されているので、ワンクリックでそれらを呼び出すことが可能です。
リードトーンやパッド、ベース、ピアノ、ストリングスといった様々な完成された音が登録されているので、どういったプリセットが用意されているかはチェックしておきましょう。
操作性
特に初めてシンセサイザーを使う方にとって操作性は非常に重要です。
パラメーターが複雑であったり、つまみの数が多いと音作りが大変なうえに、使いこなすまでにかなりの労力が必要になってきます。
ウェーブテーブルタイプのシンセサイザーであれば、パラメーターによる音の変化が目で見て直感的に分かりやすく、初心者の方がシンセサイザーの仕組みを理解する為にも役立ちます。
ソフトの重さ
意外と重要なのがソフトウェア自体がどれぐらいCPUに負荷をかけるのかということです。
何個プラグインを立ち上げようが問題なしのスーパーコンピューターを使っているのならいいのですが、そうでない場合はトラック数が増えてくるとDAW自体がだんだんとカクついてきて、非常にストレスが溜まります。
機種ごとに動作の軽さに差があるので、そのあたりも必ずチェックしておきましょう。
それではここから人気機種を5つご紹介していきます。
SERUM
2014年に発売され、あっという間に世界中の数々のアーティスト達が使用するシンセサイザーとなりました。
筆者自身もかなりオススメのシンセサイザーです。
サウンドの特徴としては力強く、透明感がありとても現代的なサウンドです。
そしてGUIも非常に分かりやすく、波形やLFOエンベロープ等も一目で理解できます。
SERUMのおかげで「なるほど、こういう仕組みで音が作られているんだ」と、シンセの仕組みを学ばせて頂きました。
SERUM
Iris 2
サンプルベースのシンセサイザーである「Iris2」は、サンプラーのパワー、モジュラーシンセの柔軟性、スペクトルフィルタリングの楽しさを組み合わせることで簡単にサウンドメイクができます。
完成された何百のベース、キー、リード、パッド、リズミックパッチから選択して、音を作ったり、11GBにも及ぶ魅力的なオーディオサンプルライブラリ、最新のモジュレーションシステム、クラシックフィルター、エフェクトなどを使用して、独自のパッチをカスタマイズすることができます。
他のシンセだと難しい壮大なアンビエントサウンドも、比較的簡単に作成することが可能です。
Iris 2
Phase Plant
Kilohearts Phase Plantは、モジュラーシンセシスのコンセプトをベースにしたソフトウェアシンセサイザーです。Phase Plantは、オシレーター、フィルター、エフェクト、モジュレーションなどのモジュールを組み合わせて、カスタムのシンセサイザーを構築することができます。
Phase Plantは、高品質なサウンドを生み出すための豊富なモジュールが搭載されており、オシレーターにはアナログ、デジタル、サンプリングベースの3つのタイプがあります。
モジュレーションには、LFO、エンベロープ、ランダマイザー、シーケンサー、マクロなどがあり、これらのモジュールを組み合わせることで、多彩なサウンドを作り出すことができます。
→Phase Plant
Sylenth1
こちらも定番のシンセサイザーです。
少し古いシンセですが、Sylenth1サウンドのファンはいまだに多いです。
サウンドの特徴としては、クセが無く中音から高音にかけて非常に綺麗で抜ける音です。
逆にあまり低音ゴリゴリサウンドは得意では無いです。CPU負荷が他のどのシンセサイザーと比べても圧倒的に軽く、何個立ち上げようがCPUはノーダメージです。
※筆者は現在SERUMとSylenth1を使用しており、メインのコードやリードはSERUMで作り、補助的なPAD系やPluckのアルペジオ等はSylenth1を使用するという使い方をしています。
SynthMaster 2
SynthMaster 2は2つのレイヤーを備えたオールラウンドなセミモジュラーソフトウェアシンセサイザーです。
世界クラスのサウンドデザイナーチームが作成した2000を超えるファクトリープリセットとシンプルなユーザーインターフェイスで、簡単な操作でプロフェッショナルなサウンドへアクセスできます。
プリセットは楽器、ジャンル、雰囲気といった項目ごとにフィルタリングすることも可能で、豊富なサウンドの中から、目的のサウンドに辿りつきやすいのも特徴の一つ。
SynthMaster 2
Omnisphere 2
こちらはオールジャンル対応の優等生です。
約14000種類もの音色が入っていて、一生かかっても使い切れないと言われています。
音質的にもかなりハイクオリティで音圧、音の太さ、共に申し分ないです。
逆に主張しすぎるのでEQで低音を削ったり、音量下げて使用する程です。
値段を気にしないのであれば、所持していればかなりの戦力になることは間違いないです。
Omnisphere 2
Nexus 3
NexusはPCM音源という仕組みで、一からサウンドを作り出すのでは無く、既に出来上がっているサウンドを選んで出力するタイプのシンセサイザーです。
プリセットから選んで簡単に良い音が出せますが、逆に自分で音を作り込みたいという方にはあまり向いていないです。
ピアノ等の生楽器系もすぐに呼び出せるので、そういったお手軽さは魅力です。
Nexus 3
AVENGER
CPU能力が高いのならこちらをオススメします。
名前負けしない万能シンセサイザーで、かなりハイクオリティなサウンドですが、かなり高負荷です。
上記5つの中では1番後発のシンセサイザーで、機能面でみても全てを兼ね備えていて、出来ないことがないという印象。
AVENGER
Diva
u-he Divaは、アナログシンセサイザーのようなウォームでファットな音が特徴のソフトウェアシンセです。
Divaでは、ハードウェアシンセサイザーのサウンドを再現するために、現代的なデジタルシンセサイザーの技術と古典的なアナログシンセサイザーの回路技術を組み合わせています。そのため、高品質かつ現代的なサウンドを出力することができます。
インターフェイスには、サウンドを微調整する為の様々なつまみが搭載されており、LFO、エンベロープを微調節したりと、幅広いサウンドメイクが可能です。
Diva
JUPITER-8
Jupiter-8は、ローランド社が1981年から1985年にかけて販売していたアナログシンセサイザーの一種で、現在でも多くのミュージシャンや音楽プロデューサーに愛用されている名機の一つです。
Jupiter-8は、16のボイスポリフォニー(同時に最大16音の音色を鳴らすことができる)を持ち、2つのVCO(バーチャル・アナログ・オシレーター)、ノイズ・ジェネレーター、3つのLFO(ロウ・フリークエンシー・オシレーター)、2つのフィルター、2つのエンベロープ・ジェネレーターなど、豊富なサウンド合成機能を搭載しています。
実機に比べて、ソフトウェア版であれば、より手頃な価格でJupiter-8サウンドを手に入れることができます。
→JUPITER-8
まとめ
今回は有名所の5つの製品に絞って紹介しました。
- SERUM
- Iris 2
- Phase Plant
- Sylenth1
- SynthMaster 2
- Omnisphere 2
- Nexus 3
- AVENGER
- Diva
- JUPITER-8
どれも世界中のプロが多く使用している信頼性の高いシンセサイザーばかりです。
作りたいジャンルや制作スタイルに合わせてどういったサウンドが欲しいのか、値段やPC能力を考えて選択しましょう。
シンセサイザー等のプラグインソフトは頻繁にセールを行っているので、「Plugin Boutique」のような大手販売サイトをこまめにチェックして、安くなったタイミングで購入することをおすすめします。
以上、「人気シンセサイザーおすすめ10選【DTM】」でした。