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【DTM初心者必見!】まず最初にダウンロードすべき「即戦力」定番フリーVSTプラグイン10選

【DTM初心者必見!】まず最初にダウンロードすべき「即戦力」定番フリーVSTプラグイン10選

これからDTM(デスクトップミュージック)を始めようと、機材を色々調べていると「どのソフトを使えばいいの?」「プラグインって何?」と疑問に思うことも多いでしょう。

プラグインは、DAW(音楽制作ソフト)の機能を拡張するための追加ツールのことです。作曲ソフトが"スマホ"だとすると、プラグインは"アプリ"といったイメージです。世の中には有料で高機能なプラグインが無数にありますが、実は無料でありながらプロの現場でも使われている、非常に高品質な「定番」プラグインも多く存在します。

特に予算が限られている方や、これからDTMを始める初心者の方にとって、これらのフリープラグインは最強の味方になります。まずはこれらを揃えるだけで、あなたの作れる音楽の幅は格段に広がるはずです。

今回は、シンセサイザー(楽器)、エフェクト(音の加工)、ユーティリティ(分析ツール)など、制作の即戦力となる「まず最初にダウンロードすべき」定番フリープラグインを10個、厳選してご紹介します。

フリープラグインを選ぶ際のポイント

フリープラグイン

フリープラグインをダウンロードして使用する際のポイントは以下の通りです。

  • サウンド品質
    最も重要なのは、プラグインのサウンド品質です。試しにデモ音源やサウンドサンプルを聴いてみて、自分の音楽制作に適したサウンドかを確認しましょう。
  • ユーザーインターフェース
    プラグインの使いやすさやインターフェースのデザインも重要です。操作が直感的で分かりやすいか、必要なパラメーターが含まれているのか確認しましょう。
  • 信頼性と評判
    プラグインの信頼性と評判を確認しましょう。ユーザーレビューやフォーラムでの意見を調べることで、プラグインのパフォーマンスやバグの有無を把握できます。
  • 公式サイトからダウンロード
    プラグインは公式な開発者のウェブサイトや、信頼性の高い音楽制作コミュニティからダウンロードすることをおすすめします。怪しいウェブサイトやトレントなどからのダウンロードはセキュリティのリスクが高まる可能性があります。

これらのポイントを考慮して、自分の制作スタイルや求めているサウンドに合ったフリープラグインを選びましょう。

それでは、ここからダウンロード必須の定番フリーVSTプラグインを10個ご紹介します。

1. Xfer OTT

人気シンセサイザー「Serum」で有名なXfer Recordsが無料で提供する、マルチバンド・コンプレッサーです。「とりあえず挿す」だけで、音が劇的に明るく、前に出てくるようになります。

特にEDMやポップス制作では定番中の定番で、音作りが難しいシンセサイザーやベースの音も、これ一つでプロっぽい質感に近づけることができます。初心者からプロまで、誰もが使っている必須プラグインの一つです。

Xfer OTT

2. Vital Audio Vital

「これが無料でいいの?」と世界中が驚いた、超高機能なウェーブテーブル・シンセサイザーです。有料の有名シンセサイザーに匹敵する、あるいはそれ以上の機能を持ちながら、基本機能はすべて無料で利用できます。

直感的な操作画面と、視覚的に分かりやすい音の変化で、シンセサイザーの音作りを学ぶのにも最適です。EDMの強力なベースサウンドから、美しいパッドサウンドまで、これ一台でほぼ全てのシンセサウンドを作ることが可能です。

Vital Audio Vital

3. Spitfire Audio LABS

オーケストラ音源で有名なSpitfire Audioが提供する、高品質なサンプル音源ライブラリです。ピアノ、ストリングス(弦楽器)、ギター、ドラム、さらには実験的なサウンドスケープまで、膨大な種類のリアルな楽器サウンドが無料で手に入ります。

操作は非常にシンプルで、初心者でもすぐに美しいサウンドを鳴らすことができます。特に「Soft Piano」は、多くのクリエイターに愛用されている定番音源です。新しい音源も随時追加され続ける、まさに「無限に遊べる」プラグインです。

Spitfire Audio LABS

4. Native Instruments Komplete Start

業界標準の音源メーカーNative Instrumentsによる、膨大な無料サウンドバンドル(詰め合わせパック)です。これ一つをインストールするだけで、シンセサイザー、リアルな楽器、エフェクト、ループ素材など、2,000以上のサウンドが手に入ります。

「KONTAKT PLAYER」や「REAKTOR PLAYER」といった、他の多くの音源を動かすための「土台」となるソフトも含まれており、DTMを続ける上で必須となる基盤を整えることができます。まずはこれを入れておけば間違いありません。

Native Instruments Komplete Start

5. Steven Slate Drums SSD5 Free

リアルなアコースティックドラムのサウンドが必要なら、これが最適解です。ロック、メタル、ポップスに最適な、パワフルな生ドラム音源です。

無料版では1つのドラムキットが収録されており、そのサウンドは有料版と遜色ないクオリティです。DAWの標準ドラム音源では物足りないと感じた時に、即戦力となってくれるリアルなドラムサウンドを提供してくれます。

Steven Slate Drums SSD5 Free

6. TDR Nova

これはただのイコライザー(EQ)ではありません。「ダイナミック・イコライザー」という、非常に強力なミキシングツールです。

通常のEQは指定した音域の音量を上げ下げするだけですが、ダイナミックEQは「特定の音域が、ある音量を超えた時だけ」自動で抑えてくれます。例えば、ボーカルの耳障りな高音(歯擦音)だけをピンポイントで処理するなど、ミックス作業を劇的にクリーンにしてくれる魔法のようなプラグインです。

TDR Nova

7. ValhallaDSP Supermassive

高品質なリバーブ(残響)プラグインで有名なValhalla DSPが提供する、強力なリバーブ&ディレイプラグインです。その名の通り「超巨大な(Supermassive)」空間を作り出すことを得意としています。

宇宙空間のような幻想的なリバーブから、複雑なディレイ(やまびこ)効果まで、これ一つで非常にクリエイティブな空間表現が可能です。プリセットを選ぶだけでも楽しく、音をドラマチックに変化させたい時に最適です。

ValhallaDSP Supermassive

8. Softube Saturation Knob

アナログ機材特有の「温かみ」や「歪み(ひずみ)」を加えることができるサチュレーションプラグインです。操作はノブ一つだけという、非常にシンプルな設計が特徴です。

音が細いと感じるベースやボーカルに少し加えるだけで、音が太く、存在感が増します。デジタル特有の「クリーンすぎる音」を、音楽的に馴染ませるためにプロのエンジニアも多用する、シンプルかつ強力なツールです。

Softube Saturation Knob

9. iZotope Ozone Imager

マスタリングソフトの定番「Ozone」で有名なiZotopeが提供する、ステレオイメージャー(音の広がり調整)プラグインです。音を左右に広げたり、逆に中央にまとめたりすることができます。

シンセパッドを広げて壮大な雰囲気を出したり、逆にキックやベースといった低音を中央に(モノラルに)寄せて、ミックス全体を引き締めたりするのに必須のツールです。音がどのように広がっているかを視覚的に確認できるアナライザーも搭載しており、非常に便利です。

iZotope Ozone Imager

10. Voxengo SPAN

DTMをやる上で、もはや「必須」と言えるフリーのスペクトラムアナライザーです。これは音を加工するエフェクトではなく、音を「視覚化」するツールです。

今鳴っている音が「どの音域(周波数)が」「どれくらいの音量で」出ているのかをグラフで詳細に表示してくれます。自分の耳がまだ鍛えられていない初心者にとって、耳と目の両方でミックスバランスを確認できるこのツールは、上達のための最高の「耳の補助」となります。

Voxengo SPAN

まとめ

DTM初心者がまず最初にダウンロードすべき、定番フリーVSTプラグインおすすめ10選は以下の通りです。

  • Xfer OTT(マルチバンドコンプレッサー)
  • Vital Audio Vital(シンセサイザー)
  • Spitfire Audio LABS(サンプル音源)
  • Native Instruments Komplete Start(総合音源バンドル)
  • Steven Slate Drums SSD5 Free(生ドラム音源)
  • TDR Nova(ダイナミックイコライザー)
  • ValhallaDSP Supermassive(リバーブ・ディレイ)
  • Softube Saturation Knob(サチュレーション)
  • iZotope Ozone Imager(ステレオイメージャー)
  • Voxengo SPAN(スペクトラムアナライザー)

予算に限りがある場合や、初心者のクリエイターにとっては、これらのフリープラグインは必須のツールと言えるでしょう。楽器から音を加工するエフェクト、さらには音を分析するツールまで、プロのプロデューサーたちも愛用する定番プラグインが無料で手に入ります。

サウンド品質やユーザーインターフェース、信頼性などのポイントを考慮し、信頼性の高い公式サイトからダウンロードすることが重要です。まずはこれらのプラグインを使いこなし、自分の音楽制作の幅を広げてみてください。きっとミックスや音作りの手助けとなるでしょう。

以上、「【DTM初心者必見!】まず最初にダウンロードすべき「即戦力」定番フリーVSTプラグイン10選」でした。


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