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DTM

ボーカルミックスに最適なVSTプラグインソフト5選

2020年6月21日


ボーカルミックスに最適なVSTプラグインソフト5選


ボーカルのミックスは全体のミキシング工程の中でも一番重要な部分です。

一番リスナーの注目が集まるパートでもあるので、たっぷりと時間をかける価値があり、多くのエンジニアは慎重になります。


どんなボーカルトラックに対しても、ベストなボーカルミックスを行うためには、いくつかの音質やダイナミックコントロールができるプラグインソフトが必要となります。

今回紹介する以外にも、ボーカルミックスに適したプラグインソフトは多くありますが、定番の製品や、名機と呼ばれる長年エンジニアに愛されている製品を5つに絞ってご紹介します。


Waves Vocal Rider

Waves Vocal Riderの画像


ボーカルトラックは非常にダイナミックレンジ(最大音量と最小音量の差)が大きいトラックの一つです。


ささやき声も、サビの張り上げる声もなるべく同じ音量感にするのがベストなのですが、いきなりコンプレッサーを使って圧縮をかけてしまうと、多くのトランジェントを失ってしまいます。

そこで通常はボリュームオートメーションを書いて音量差を調整していく、いわゆる手動コンプと呼ばれる作業を行わないといけないのですが、このVocal Riderを使えばそれらの作業をすべて自動で行ってくれます。

圧縮ではないので、トーンは変わらず、レイテンシーもゼロです。


ボーカルのボリュームを書くという、うんざりするような作業量をパスできるので、ミックス作業を効率的に進めることが可能になります。

Waves Vocal Rider

Waves Renaissance DeEsser

Waves Renaissance DeEsserの画像


ディエッサーはボーカルトラックのシビランスと呼ばれる歯擦音(さしすせそに多く含まれるノイズ)を感知して不要な高周域を自動でカットしてくれる便利なエフェクトです。

原理としてはダイナミックEQと同じで、C4やRenaissance Vox、Waves DeEsserで使用された技術(位相補正クロスオーバーとダイナミック検知機能)が用いられており、飛び出した周波数帯域にピンポイントで反応します。


ボーカルトラックのみならず、ギターやシンセサイザーの耳障りな高音を除去するのにも役立ちます。


Waves Renaissance DeEsser

UAD 1176

UAD 1176の画像


UAD 1176コンプレッサーは1967年の発売以来、数々のヒット曲のボーカルトラックに使用されており、現在でもレコーディングスタジオの定番として人気があります。

1176コンプの特徴として、高速なアタック設定が可能であることと、1176らしい独特な質感を得られることです。


荒々しいロックボーカルのような歌声に最適な設定として、AttackとReleaseを最速にする設定があります。

これによってオーディオソースに圧縮歪みを付加していくことができ、とくに「オールボタン」モードと組み合わせるとその効果は顕著なものとなります。

アタックとリリースが急速に押し寄せることで、微細なレベル変動がまるで歪みのように聴こえるのです。
荒々しいコンプレッションを得るにはうってつけの手法です。

UAD 1176

UAD Pultec

UAD Pultecの画像


1176と同じくUniversal Audioの名器として長年プロスタジオで使用されているEQです。

極上のサウンドをもたらすことで有名ヴィンテージのイコライザー。
真空管を使った3バンドイコライザーはDAWにデフォルトで装備されたEQとは違い、アナログの持つ温かさを味わうことができます。

リードボーカルに使うことで倍音が付加され、タイトな低音と、ミッドからハイにかけて抜けていくサウンドに仕上げてくれます。

ボーカル以外にもオールマイティに使えるので、デジタルのパラメトリックEQにもの足りなさを感じている方は一度試してみてはいかがでしょうか。

UAD Pultec

Waves SSL E-Channel

Waves SSL E-Channel


伝説のエンジニア、ジョージ・マーティンを迎え1983年に開発されたSSL 4000Eコンソールに搭載されたチャンネルストリップを再現したプラグインです。

ボーカルやピアノなど各楽器に使用されることを想定したプリセットが収録されており、数々のヒット作品に使用された、ビンテージモデリング系の「〇〇っぽいサウンド」を再現できます。


80~90年代のようなエッジ感と、自然で馴染みの良い高級感を持たせることができるので、ロック&ポップス黄金期の名曲に使われたボーカルトーンを再現したいのなら最適です。

Waves SSL E-Channel

まとめ


ボーカルミックスに最適なプラグインソフトを5つご紹介しました。

  • Waves Vocal Rider
  • Waves Renaissance DeEsser
  • UAD 1176
  • UAD Pultec
  • Waves SSL E-Channel


ボーカルオートメーション、ディエッサー、EQ、コンプレッサーとすべてボーカルミックスにおいて重要なエフェクトです。

Waves Vocal Rider以外は他のプラグインでも応用が利きますが、ボーカルオートメーションを手動でやるか自動でやるかは作業時間にかなりの差が生まれるので、ボーカルミックスするなら持っておきたいプラグインの一つです。

以上、ボーカルミックスに最適なプラグインソフト5選でした。


ボーカルミックスをより良くする為の7つのテクニック

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