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【初心者ギタリスト必見!】エレキギターの音作りでよくある5つの間違い

エレキギターの間違った音作り

【初心者ギタリスト必見!】エレキギターの音作りでよくある5つの間違い

エレキギターのサウンドメイクに関してはギター本体、アンプ、エフェクターなどの機材の選択、そしてギタリストの演奏技術など、様々な要素が絡んできます。

ギター上手く聴かせる為の演奏スキルの向上はもちろんですが、"音作り"も非常に重要な要素となります。優れたテクニックを持ったギタリストでも、ギタートーンが良くなければ上手く聴かせることは難しいです。

そこで今回は、エレキギターの音作りにおいてよく見られる5つの間違いについてご紹介します。これらの間違いを理解し、避けることで、ギターサウンドをよりクリアで魅力的なものにすることができます。

1. ジャンルに合わない音作り

ギタリスト

自分がカッコいいと思える音で演奏することは非常に重要なことではありますが、演奏する音楽ジャンルによって、最適なサウンドメイクのアプローチは大きく異なります。

各ジャンルによって個性的な音楽表現があり、それぞれの特徴に合わせて適切なサウンドメイクが求められます。演奏するジャンルに応じて、ギターのサウンドを最適化することで、楽曲の雰囲気や表現力を高めることができます。

例えば、メタルでは激しく歪んだ重厚感のあるサウンドが好まれていますが、ジャズではクリーントーンが主体で、歪みは極力避ける傾向にあります。

柔らかなコードやアドリブソロの表現力を高めるため、また、リードフレーズが他の楽器に埋もれないようにパワフルある必要があったり、アンプの設定やギターのピックアップ選択など、細かな調整が重要です。

1. 歪みのかけすぎ

歪みを正しく扱うことで、ギターサウンドに倍音を付加することで、サスティーンのある迫力あるサウンドが手に入ります。

ただし、歪みをかけすぎるとギター本来のサウンドが失われることがあります。倍音が膨れ上がってしまい音の芯(基音)が埋もれることで、音が濁ってしまったり、不快に聞こえたりする可能性があります。

そもそも「歪み」とは、簡単にいうと激しいコンプレッション効果のことで、オーバードライブ、ディストーション、ファズ等の歪み系エフェクターを使用して、音の波形を圧縮することでダイナミクスを無くし、持続的なサウンドになります。

サスティーン

クリーンなサウンドだと最大音量に達したあとに、すぐに音量が減衰していきますが、歪みを加えて圧縮することで最大音量の持続時間が長くなります。

さらに基音とは別に新しい倍音成分が加わることで、ミドル~ハイの音域がブーストされるので、ギターソロに適した「ジューシー」な音色になります。

倍音成分


歪ませた状態のギターのサウンド周波数を視覚的に見てみると、350Hz辺りに基音があり、700Hz~5kHz辺りがブーストされているのが分かるかと思います。

歪ませすぎると基音以上に倍音が膨れ上がりすぎて、ペラペラしたいわゆる「芯の無い音」になってしまうので注意が必要です。

3. EQ(イコライザー)の誤った設定

EQ設定

EQ(イコライザー)は音の周波数バランスを調整する重要なツールですが、誤った設定をしてしまうと音が不自然になることがあります。各周波数帯の役割を理解し、必要な調整を行うようにしましょう。

EQの誤った設定によって発生しやすい問題点は以下の通りです。

  1. 音の濁り
    低域(ベース)周波数を過剰にブーストすると、音がマッディでぼやけた印象になります。特にベースやキックなどの、他の低音楽器とのバランスを考えて調整してみましょう。
  2. 耳に刺さる不快な音域
    高域(トレブル)周波数をブーストしすぎると、耳に刺さるような不快なサウンドになってしまう可能性があります。低音をカットすることでも高音が自然に抜けてくるので、全体のバランスを考えて調整しましょう。
  3. フィードバックやノイズの発生
    一部の周波数帯を過剰にブーストしすぎることで、フィードバックやノイズが発生しやすくなります。特に高ゲインに設定しているときは注意が必要です。
  4. サウンドの不自然さ
    特定の周波数を極端な設定でブースト、カットすると、音が不自然に聞こえることがあります。位相のトラブルが発生する可能性もあるので注意が必要です。

EQは微調整が重要です。少しずつ変化させながら、バランスの取れたサウンドを目指しましょう。

イコライザー(EQ)の使い方を徹底解説【DTM】

4. 過度なコンプレッション効果

コンプレッサー

コンプレッサーはダイナミクスを調節できる非常に便利なエフェクトですが、原理的には歪み効果と同じ「圧縮」によるものなので、過度に使用すると本来のサウンドを大きく損なうことがあります。

クリーンや軽いクランチくらいのサウンドの場合に特に有効で、音のダイナミクスを抑えることもできるので、正しく使用することで、常に安定した音量感を得る目的で使用することもあります。

音量感が一定になる

コンプレッションをかけすぎると音の立ち上がり部分やダイナミクスを失ってしまい、こもったようなモコモコとしたトーンになるので、注意しましょう。

5. 空間系をかけすぎてしまう

空間系エフェクト(リバーブ、ディレイなど)は、ギタートーンに奥行きや立体感を与える効果を持っており、かけるだけで壮大なサウンドになるので、つい過剰にかけてしまうことがあります。

空間系エフェクトを強くかけすぎると、音が重なり合うことでごちゃごちゃしてしまい、聴き取りにくくなります。さらに、演奏のニュアンスが失われ、他の楽器にも悪影響を及ぼします。

また、過剰なリバーブは、音をぼやけさせる傾向があります。特に音の立ち上がりであるアタック部分に影響することで、音がミックス内の奥のほうに引っ込んでしまうことがあります。

ディレイタイム、フィードバックの長さ、ローカットなどで適切な処理を行う必要があります。

まとめ

エレキギターの音作りでよくある5つの間違いは以下の通りです。

  1. ジャンルに合わない音作り
  2. 歪みのかけすぎ
  3. EQ(イコライザー)の誤った設定
  4. 過度なコンプレッション効果
  5. 空間系をかけすぎてしまう

はじめは好きなジャンルの好きなアーティストのサウンドを真似してみることから始めてみましょう。

音作りに慣れてきたら、自分の音楽性や演奏スタイルに合った個性的なサウンドを見つけることも重要です。他のギタリストとは異なる独自の音色を追求することで、自分の演奏がより際立つようになります。

今回ご紹介したよくある間違いに注意しながら、ギターとアンプのセッティングを適切に調整して、自分の望むサウンドを鳴らしましょう。

以上、「【初心者ギタリスト必見!】エレキギターの音作りでよくある5つの間違い」でした。


リードギターの音作りに役立つ7つのヒント

エレキギターの音作りに迷ったらコレ!ジャンルごとの最適なアンプつまみ設定

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