オーディオインターフェイスを購入する際にチェックすべき5つの項目
DTMのようなホームスタジオを構築する際には、マイクや楽器をコンピューターに取り込む為の入力と、コンピューター内の音をスピーカーやヘッドホンへ出力する為にオーディオインターフェイスが必要となります。
自分の制作環境に合った適切なオーディオインターフェイスを選択することで、より効率的に楽曲制作を進めることができるようになります。そこで今回は、オーディオインターフェイスを選ぶ際にチェックすべき5つのポイントをご紹介します。
1. 入力と出力の数と種類
オーディオインターフェイスを購入する際に、最初に確認すべきことは必要な入力と出力をすべて備えているかどうかです。
例えばソロのシンガーソングライターでギター1本とマイク入力だけの場合は、マイク用のXLR端子と楽器用のライン端子を備えた小型のオーディオインターフェイスで十分なこともあります。
逆に、より大きなスタジオでバンド録音を行うような場合や、アウトボードエフェクトを使用するような場合には、ラインの入力と出力を多く確保する必要があります。
S/PDIFやADATなどのデジタルI/Oを備えた機器を所有している場合、オーディオインターフェイスにデジタル入力が組み込まれていると、簡単に入出力を拡張できるため、より多くの端子が要求される大規模なレコーディング現場に最適です。
2. ビルド品質
オーディオインターフェイスを選ぶ際に、耐久性、信頼性、操作感も重要な要素となります。金属製のシャーシとノブを備えたインターフェイスであれば、衝撃に強いため、ストリートでの使用や持ち運びに適しています。
ノブやスイッチの配置も重要なポイントです。凹凸の少ない機種であれば収納に便利で、持ち運び時の故障のリスクも軽減することができます。
3. サウンド品質
オーディオインターフェイスの音質は、使用するオーディオインターフェイスの品質によって大きく左右されます。例えば、サンプリングレートはアナログ信号をデジタル信号に変換する際に、信号の振れ幅を1秒間に何回処理するかを表しています。
44.1khzであれば44100回、192khzだと192000回処理を行っているため、理論上はその分音が精細になります。サンプリングレート(kHz)とビットデプス(bit)が高い機材を選ぶと高音質の録音が可能なので、おすすめは192kHzと24bitに対応している製品です。
音質の良さを求める方はハイレゾ対応のものや、高品質な内蔵プリアンプを搭載した製品がおすすめです。製品によっては「マイクプリアンプ」が搭載されている機種もあり、モデルによってはラック型のマイクプリアンプをデジタルエミュレートした製品もあります。
4. 追加オプション
オーディオインターフェイスには、基本的な機能以外にも多くのオプション機能が備わっていることがあります。ダイレクトモニターや低レイテンシー、収音に役立つ便利機能が付いていたりと、製品ごとに多少の差があるので、自分の制作スタイルにあった製品を選ぶことで有利に制作を進めることができます。
また、ほとんどの有名なメーカーのインターフェイスには、DAW(作曲ソフト)の機能限定版が付属していることが多いので、これから作曲を始めようと考えている方は、お得に制作をスタートすることができます。
Cubase、Studio One、Ableton Liveなど、製品によって付属するソフトも違ってくるので、使ってみたいソフトを基準に選ぶのもいいかもしれません。
5. 予算
オーディオインターフェイスに限らず、機材購入する際にどれくらいの価格帯の製品にするのかということは最も重要な要素の一つとなります。
高価格帯の製品であれば、音質や機能面で優れていることは間違いないですが、オーディオインターフェイスに多くの予算をつぎ込んでしまい、安価なマイクとスピーカーを使用するのはあまりおすすめしません。
音声信号は、入力から出力までのすべての機器を通過することになるので、楽器、マイク、オーディオインターフェイス、ケーブル、スピーカー等、すべての機器に満遍なく予算をかけれるように計画することが大切です。
まとめ
オーディオインターフェイスを選び時には、入出力の数や種類、予算、ビルド品質、サウンド品質、追加オプションなど、検討すべきポイントは多くあります。
自分の制作環境や作曲スタイルを考慮して、最適なインターフェイスを選ぶことで、より効率的で高品質な楽曲制作が可能となります。
以上、「オーディオインターフェイスを購入する際にチェックすべき5つの項目」でした。
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