バンド活動を始めてみよう!ライブハウスに出演するまでに必要な9ステップ
バンド活動を始める為には、バンドメンバー集めから、担当楽器や練習場所を決めたりと、バンド結成までにやるべきことも多いですが、音楽が好きな仲間と集まって、一緒に同じ目標に向かって進むことは何物にも代えがたい経験となります。
実際、活動の中でメンバー間で意見がぶつかったり、業務的な作業もこなす必要もありますが、得意不得意をメンバー間で割り振って、チームとして成長していく過程もバンド活動の楽しさの一つだと思っています。
そこで今回は、バンド活動を始める為に必要ないくつかのステップについてお話します。
1. バンドの方向性を決めておく
一言にバンド活動といっても、その形態や目的は様々です。趣味で楽しむ社会人バンドから、プロを目指す若手バンドまで、活動の度合いも大きく異なります。また、演奏する楽曲も、既存の曲を演奏するコピーバンドと、オリジナル曲を演奏するバンドに分かれます。
メンバーが集まってから決めるのもいいですが、発起人であるバンドリーダーがバンドの方向性を決めておいたほうが、スムーズに物事が進み、メンバー募集の際にも同じ志を持った仲間を集めやすくなります。
2. 楽器パートを決める
通常は、楽器パートごとにメンバーを集めていく流れになるので、募集をスタートさせるまでには、バンドに必要な楽器パートを決めておきましょう。
シンプルなロックならドラム、ベース、ギター、ボーカルの3~4人編成が多いですが、ジャンルや音楽スタイルによっては、さらにたくさんの楽器が必要になることもあります。
また、バンド全体の楽器スキルのレベルも考慮しておくようにしましょう。例えば、ギターは超絶テクニカルなのに、ドラムが基本のビートだけしか叩けないようなバランスだと、不満が生まれたりプレッシャーを感じてしまうこともあるかもしれません。
もちろん技術的に上手いに越したことはありませんが、なるべくバンド全体で同じようなスキルレベル辺りからスタートして、一緒に成長していくような形が理想的です。
3. バンドメンバーを集める
バンドの方向性がある程度固まったら早速メンバー募集に動き出しましょう。正直ここが一番大変なので、気持ちが熱いうちにとりかかりましょう!あっさりと決まってしまうこともあれば、メンバー募集が難航して、結局メンバーが集まらず断念してしまうというのもよくあることです。
メンバー募集の方法は、現在はSNSが主流で、その他OURSOUNDSのようなバンドメンバーを集める為のサイトもあるので活用してみましょう。
バンドはチームプレイなので楽器の演奏力以外にも、最低限の協調性も重要となります。長く活動を続けていくのであれば、その辺りも慎重に判断してチームに迎え入れるようにしましょう。
4. 演奏曲を決める
メンバーが集まったらバンドで実際に演奏する楽曲を決めましょう。もしライブを想定している場合は大体4~5曲あれば、対バン形式のライブイベントに出演することができます。
もしカバー曲をやるのであれば、パートごとの演奏難易度に注意して選曲するようにしましょう。ギターは簡単なのにドラムが激ムズ!みたいな楽曲もあるので、メンバー間で話合いながら決めるようにしましょう。
オリジナル曲をやるバンドであれば、ここに作曲工程が入ります。バンドの音楽性や方向性を決定するだけでなく、ライブパフォーマンスやレコーディングにも影響を与える非常に重要な部分となります。
バンドで役立つ作曲ソフト(DAW)おすすめ5選
5. 練習する場所を決める
バンド演奏する曲を練習するときには、音楽スタジオを利用するのが一般的です。バンド機材が設置されていて、大きい音が出せる場所が必要になるので、バンド練習用のリハーサルスタジオを利用しましょう。
リハーサルスタジオは練習に必要なギターアンプやマイク、スピーカーといった機材が揃っていて、練習に役立つアクセサリー類(メトロノームや譜面台など)の貸し出しも行っているところがほとんどなので、非常に便利です。
練習場所はメンバーと話あって、移動時間やスタジオまでの交通費を考慮しながら、全員が納得できる場所にしましょう。もし可能であれば毎週決まった曜日に集まれるようにしておくことで、毎回スケジュールのすり合わせをしなくてよくなるのでおすすめです。
6. 必要に応じてルールを決めておく
正式にバンドが動き始めると、ほとんどの物事が口約束で決まってしまう場面が増えてくるかと思います。もちろん初めのうちはそれでもいいのですが、活動が進むにつれてルールや契約事が必要になることもあるかもしれません。
些細なことでもしっかりと話し合いの場を設けて解決しておかないと、後に大きな衝突の原因にもなりかねません。特に金銭面はきっちりとルールを決めておくことで不要なトラブルを避けることができます。
また、スタート直後の規模の小さいうちはまったく気にならないようなことも、活動規模が大きくなってくるとメンバー間で不満が出たりすることもあるので、その都度ミーティングを設けることも大切になります。
7. ライブに向けて練習
曲の練習が進んで形になってきたら、いよいよライブハウスへの出演を視野に入れて、練習の成果を発表する準備をしましょう。ここからは、ライブ本番に向けて演奏力の向上やステージパフォーマンスを繰り返し練習します。→バンド練習でやるべき5つのこと
スタジオ空間が楽しくて、つい持ち曲を繰り返し演奏して満足してしまいがちですが、間違えた部分や苦手な個所を修正していくということも、良いライブパフォーマンスをしてお客さんに満足してもらう為には必要です。
なるべく練習中は録音したり動画撮影をするようにして、あとから見返して反省、修正が出来るような環境でリハーサルしましょう。
8. ライブハウスに連絡する
楽曲が演奏できるようになり、一定の演奏クオリティになってきたらライブハウス連絡して、イベントに出演してみましょう。ライブハウスに出演することは、バンド練習の成果を発表する場として最適です。
ライブハウスではいろいろなライブイベント形式がありますが、最初は複数のバンドが一緒に出演するブッキング形式のライブイベントに出演することがほとんどです。
何回か出演していればライブハウス側からバンドのスタイルやサウンドに合ったイベントを紹介してもらえたり、自分たちでイベントを開催することも可能です。
初めての場合はわからないことが多いと思うので、ネットで調べてライブハウスに直接電話やHPの応募フォームから応募してみましょう。
電話する際は、
- 初めてライブハウスを利用すること
- 出演希望日
- 出演可能な時間帯(基本的に昼頃からリハーサルをして、夕方過ぎに本番が始まります。学校や仕事で遅れるメンバーがいる場合は必ず伝えましょう)
- 演奏曲(コピーかオリジナル楽曲か)
- 来客見込み数
を伝えると、ブッキングマネージャーの人が良い感じのイベントを選択して提案してくれます。最初は何もわからなくて緊張するとは思いますが、思い切って飛び込んでみましょう。
ライブハウスに出演するまでの流れ【バンドマン向け】
9. ライブを行う
ライブ会場が決まったら、次はいよいよライブ本番です。バンド活動を始めたときの目標でもあったライブハウスへの出演。できることなら失敗せずカッコよくライブを締めくくりたいところですが、多くの魔物が潜んでいるのが初ライブです…
たくさん練習したはずの演奏を間違えてしまったり、ライブの流れを忘れてしまってグダグダになってしまうこともあるかもしれませんが、最初は失敗して当たり前なので細かいことは気にせず楽しみましょう。
初ライブは緊張しない為にも、ライブ当日の本番までの流れを把握しておいたり、いくつかの事前準備が大切になります。本番前に機材チェックを行い、不要なトラブルを避けるようにしておきましょう。
初めてのバンドライブを成功させる為の5つのポイント
まとめ
バンドを組んで、ライブハウスに出演するまでのステップは以下の通りです。
- バンドの方向性を決めておく
- 楽器パートを決める
- バンドメンバーを集める
- 演奏曲を決める
- 練習する場所を決める
- 必要に応じてルールを決めておく
- ライブに向けて練習
- ライブハウスに連絡する
- ライブを行う
少し硬い内容になりましたが、スタジオでジャムセッションして、ライブの打ち上げで酒を酌み交わせる仲の良いミュージシャンを見つけるのはそれほど難しいことではありません。
バンド活動は、音楽スキル向上だけでなく、音楽仲間との交流を深める貴重な時間でもあります。今回ご紹介した10ステップを参考に、ぜひバンド活動をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
以上、「バンド活動を始めてみよう!ライブハウスに出演するまでに必要な9ステップ」でした。