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バンドレコーディングの為に準備しておくべき7つのこと

2021年10月7日

バンドレコーディング

バンドレコーディングの為に準備しておくべき7つのこと

バンドレコーディングでは予算や限られた時間等の制約の中で、より良い作品を作ることが求められます。

特にはじめてレコーディングを経験するバンドの場合には、分からないことがたくさんあり、最高のパフォーマンスを出せるかどうかと不安な気持ちも大きいことかと思います。

不安を解消する為には、事前にしっかりと下調べをして準備を怠らないようにすることで、思わぬトラブルを避け、当日にリラックスした状態で臨むことができます。

そこで今回はバンドレコーディングを成功させる為に準備しておくべき7つのことをご紹介します。

1. 予算を決める

バンド会議

バンドメンバーと話合い、レコーディングにかかる費用を決めましょう。

もちろんレコーディング後のミックス・マスタリング、CDプレス、広告費用といった音源販売にかかる費用も考慮して、無理のない範囲で予算を組みます。

はじめから有名なエンジニアにお願いし、高予算でメジャー品質のレコーディングスタジオを利用する必要はありません。

今は独立した個人エンジニアであっても、優れたレコーディング技術を持った人は多く、一般的な相場価格よりも安価で引き受けてくれることもあるので、知人やSNSで探してみることも検討してみましょう。

もし予算に余裕があったとしても音源制作費に全振りするよりも、無名なうちは宣伝費用に回した方が効果的ということもあるので、慎重に判断します。

2. 楽曲を決める

レコーディングスタジオ

レコーディングする楽曲を決めるのですが、スタジオの使用できる時間を考えて自分が考えているよりもかなり余裕を持ってスケジュールを組みましょう。

「6時間あれば5曲くらい録れるだろう」と思っていても、全然時間が足らなくて、納得のいかないテイクを採用することになったり、大幅に延長料金がかかってしまうことも多いです

とくに初めてレコーディングするという場合には想定外のことが発生しやすく、思ったよりも大幅に時間を使ってしまうことがほとんどなので、大体1曲2~3時間くらいかかることを想定してスケジュールを組みましょう。

また、レコーディングスタジオのプランによってはその日のうちにミックスダウン、プリマスタリングがスケジュールに組み込まれている場合も多いので、それにかかる時間も考慮する必要があります。その場合はどれくらいかかるのかスタジオに問い合わせてみましょう。

3. アレンジを見直す

アレンジ

自分達の曲であっても、毎回微妙に違う演奏をしているバンドも多いです。

特に弦楽器の右手のストロークパターンや休符を挟むタイミングなど、メンバー間で微妙に認識がズレているということはよくあるので、レコーディングをスムーズに進行させる為にも細かいアレンジ部分を確定させたおきましょう。

あとは自分たちで演奏している時には気付かなかったけど、録音して音源として聴くと違和感を感じて、その場で手直しするというのもやってしまいがちです。

必ずプリプロダクションを行い、無料のDAWで十分なので一度すべてのパートを録音してみて、楽曲全体で違和感がないかの確認をしておきましょう。

4. クリックに合わせて練習する

メトロノーム

クリックに合わせて練習することを嫌うアーティストも多いですが、実際にレコーディングするときにはクリックトラックに合わせて音を録るという作業になります。

リズム感覚の精度が高いほどトラックの編集とレイヤー化にかかる時間を節約できるので、限られたレコーディング時間を別のセクションに回すことができます。

リズム感覚に自信があったとしても、人間はバイオリズムによって感じ取るテンポが変わる(疲れていると速く聴こえ、覚醒していると遅く聴こえる)ので、レコーディング当日にクリックに合わせた練習をしておくことで、楽曲のテンポに体が慣らすという意味合いもあります。

バンド練習でやるべき5つのこと

5. 機材を準備する

機材の確認

事前にレコーディングに使用する機材を準備するのと、必要であればサウンドチェックや弦交換等も済ませておいて、当日に思わぬトラブルが発生しないようにチェックします。

またレコーディングスタジオによって常設の機材は異なりますので、アンプやドラムキットなど現場の機材を使用することを想定している場合には、事前に機材チェックも行っておきましょう。

あとは打ち込みを使用する場合はMIDIデータや、オーディオファイルの確認忘れずに。最近だとドラムパートは打ち込みで作成するバンドも多いので、不備がないかは要チェックです。

【DTM】ドラムの打ち込みテクニック(初心者向けガイド)


6. 進行表を作る

レコーディング進行表

レコーディング当日の進行管理表を作成しておくことも重要です。

「リズムトラックはバンドの一体感を重視するので同じ部屋で同時に演奏したい」といった要望や「ギターはダブリングするので同じ人が複数回演奏する」といった具体的な内容。

楽曲の構成表を作成してパート別の演奏タイミングも分かるようにすれば、録り忘れのチェックにも使えたり、作業時間のスケジュールを予測することもできます。

7. 参考となる音源を用意する

参考音源

レコーディングをスムーズに進める為にエンジニアの方に事前に参考となるリファレンス音源を渡したり、曲のBPM、小節数、セクション図(A→B→サビ→間奏)、セクションごとに使用する楽器等をメモに書いて準備しておきましょう。

バンドが目的とするサウンドを提示しておくことで、エンジニアはその為にレコーディングに使用する機材を準備し、どういった形でサウンドを収音すべきかを決定しやすくなり、結果的に最終的な音源品質の向上に繋がります。

もちろんエンジニアによっても得意不得意なサウンドがあったり、参考音源に近づけることはできても、まったく同じ音質にするには実際には難しいので、あらかじめバンド側も欲しいサウンドを決めておいてから得意なエンジニアを選出するという考えも必要になります。

まとめ

バンドレコーディングを成功させる為に準備しておくべき7つのことについてお話しました。

  1. 予算を決める
  2. 楽曲を決める
  3. アレンジを見直す
  4. クリックに合わせて練習する
  5. 機材を準備する
  6. 進行表を作る
  7. 参考となる音源を用意する

バンドレコーディング当日はしっかり睡眠をとり、あわてることが無いように早めに現場に到着して、ウォームアップしておくこともおすすめします。

あとは一緒に仕事をするエンジニアの方に挨拶をし、失礼のない程度にコミュニケーションを取り、良い空気感でお互いスムーズに仕事を進めることができれば、最高の作品が生まれます。

希望通りに事が進まないからと言って感情的になったり、怒ったりすることは絶対に避けましょう。

以上、「バンドレコーディングの為に準備しておくべき7つのこと」でした。


バンドでレコーディングする時に準備しておくべき7つのこと

バンドリハーサルでやっておくべき5つのこと

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