作曲効率を大幅にアップさせる5つのAI音楽ツール
近年、様々な分野でAIツールの波が押し寄せてきており、音楽業界でもAIテクノロジーを活用した便利ツールがたくさんリリースされています。
音楽マスタリングサービスからAI支援のミキシングツールまで、クリエイターの作曲ワークフローを強化したり、初心者の方が音楽制作をより簡単にするのに役立ちます。
今回は数あるAI音楽ツールの中でも、知名度の高い人気の5つのサービスをご紹介します。
1. LALAL.AI Vocal Remover
AIが得意とするものとして、トラックの分離があります。例えば、既存の楽曲からボーカルを取り除き、カラオケ音源を数秒で作成することができます。
「カシオペア」と呼ばれるニューラルネットワーク使用して、20TBのトレーニングデータを使うことで高度なトラック分離を実現しています。ボーカル、ドラム、ギター、ピアノ、ベース、シンセサイザー、といった伴奏楽器を抽出することができます。
ボーカルを削除して伴奏トラックを作成する場合や、ボーカルメロディーを抽出してリミックスで作成したりする場合には、LALAL.AIは最もシンプルで使いやすいサービスの一つです。
2. LANDR AI Mastering
LANDRのAIマスタリングサービスは、マスタリングに自信のない経験の浅いクリエイターにとって、非常に便利なAIマスタリングツールです。
音楽のマスタリング工程は、何年もの経験を必要とする高度なスキルなので、通常はマスタリングの専門家にお願いするのが普通です。とはいえ、多くの個人ミュージシャンや独立タイプのプロデューサーにとっては手間とコストがかかる作業でもあります。
LANDRのAIマスタリングを使うことで、最終的なサウンドの質感や音圧を選択するいくつかのオプションを選択するだけで、簡単に素早くマスタリングを行うことができるようになります。
3. Jukebox AI
Jukebox AI は、オリジナルのAIボーカルを含む完成度の高い音楽を生成することを目的としたニューラルネットワークです。「Dall-E 2」を作成したのと同じ会社であり、イーロン・マスクをはじめとする有力な実業家・投資家が参加していることから注目を集めています。
Jukebox AIを利用することで、特定のジャンルやアーティストスタイルをモデルにした斬新な曲を作成することができます。「マイケルジャクソンスタイルのポップス」といったように指示を出すことで、忠実度の高い楽曲が仕上がります。
まだトレーニング中で完成形とは呼べないですが、コードをオンラインで無料入手することができるので、プログラミング経験のある人は、試してみてはいかがでしょうか。
4. Focusrite FAST Verb
Focusrite FAST Verbは最適なリバーブ効果を提案してくれるAIミキシングツールです。
これまでのFAST ツールと同様に、SonsibleのAI技術を利用した分析ツールを使い、オーディオをプラグインで再生し「Learn」 をクリックするだけで、AIが最適と思われるリバーブプリセットを提案します。
ユーザーはドラム、ボーカル、キーボード、ギターなどを含む楽器リストから指定し、ナチュラル、バランス、アーティフィシャルのオプションを選択し、そこからさらにリバーブスタイルを細かく調整することができます。
50万を超えるサンプルでトレーニングされているため、最適なエフェクトバランスを期待できます。
5. BandLab SongStarter
BandLab SongStarterは、作曲の為のインスピレーションを得るために開発された、AI技術を利用した音楽ジェネレーターです。
画面のサイコロ記号を押すと、ランダムな音楽のパーツ生成したり、歌詞を入力することでテキストに基づくトラックを生成することも可能です。
無料で使用でき、作成したオーディオクリップもロイヤリティフリーなので、著作権を気にすることなく利用することができます
まとめ
作曲効率を大幅にアップさせる5つのAI音楽ツールをご紹介しました。
- LALAL.AI Vocal Remover
- LANDR AI Mastering
- Jukebox AI
- Focusrite FAST Verb
- BandLab SongStarter
ミキシング、マスタリング、作曲のインスピレーションを得たりと、音楽クリエイターにとって作業を大幅に効率化することができる機能が含まれています。
初心者の方からプロフェッショナルまで、制作の効率アップのためにAI技術を導入してみてはいかがでしょうか。
以上、「作曲効率を大幅にアップさせる5つのAI音楽ツール」でした。