【簡単アコギミックス】宅録でもクリアなサウンドを出す為の5つのポイント
自宅でアコースティックギターの音を綺麗に取りたいけど、 プロみたいにクリアで高音質なサウンドを出すのは難しいと思っていませんか?実はちょっとした工夫とポイントを押さえれば、初心者でも驚くほどクリアで美しいアコースティックギターサウンドを実現することができます。
そこで今回は、誰でも簡単に実践できる「宅録でもクリアなサウンドを出す為のいくつかのポイント」についてご紹介します。
1. 録音環境を整える
宅録でアコースティックギターの録音を行う時には録音環境の整備がポイントとなります。まずはノイズが入らないように、例えばPCの冷却ファンの音やエアコンの音、外の騒音が入らないようになるべく静かな場所を選びましょう。
また、部屋の反響音を抑えるために、 カーテンや毛布で壁や床を覆い、可能であれば「防音シート」などを購入して貼り付けるのも効果的です。
2. オーディオインターフェイスを使う
より高音質なアコースティックサウンドを目指すなら、 DTM(デスクトップミュージック)環境による編集が必須となるので、PCにギターサウンドを取り込む為の「オーディオインターフェース」が必要となります。
高品質なオーディオインターフェイスほど、マイクプリアンプや、AD/DAコンバーターが優れているので、クリアでノイズの少ない録音が可能になります。
ピックアップ搭載のギターやエレアコを使用することで、マイク録り以外の「ライン入力」も可能になります。
ギターのレコーディング時に注意すべき6つのこと
3. マイクで音を取り込む
アコースティックギターの場合、生々しい音が好まれることもあり、マイクによる集音方法がよく使われます。 エレアコをライン入力で録音するような場合でも、マイクで録った「生音」を重ねて、両方の良い部分を上手くミックスするということも行われます。
アコギ録音で使用するマイクは「コンデンサーマイク」と呼ばれるより繊細な音を拾えるマイクを使って行います。しかし、ノイズを拾いやすいのと、価格が高めなので、予算や録音環境に合わせて「ダイナミックマイク」でも収音も考慮しましょう。
マイクはサウンドホールから15~30cmほど離し、ネックとボディの接合部あたりを狙うのが基本ですが、角度や距離を変えて、好みの音を探してみてください。
アコースティックギターの4つの録音方法 | マイク&ピックアップの設置
4. エフェクトで音を整える
ギターの録音が終わったら、DAW内の各種エフェクトを使って音を整えることが非常に重要となります。 録音したままの音だと、部屋の反響やマイクの特性によって、自分の理想とする音とは少しだけ違う場合があります。
例えば、イコライザーで特定の周波数を調整し、音のバランスを整えたり、コンプレッサーで音量のばらつきを抑えて、より安定感のあるサウンドにすることができます。さらにリバーブで空間の奥行きを演出することで、 ライン入力の音でも、実際の空間で弾いたようなリアルなサウンドにすることができます。
アコースティックギターをミックスする為の7つのEQテクニック
5. ミックスの基礎知識
アコースティックギターのミックスにおける基礎的な知識を勉強して、まずは実際に自分でミックスを行ってみましょう。アコースティックギターで行われる基礎的なミキシング内容は以下の通りです。
- 音量バランスの調整
楽器の音量バランスを取ることは基礎中の基礎です。各楽器とのバランスを考慮し、アコギの音量を調整します。他の楽器の音を邪魔せず、かつ存在感のあるレベルに設定することが重要です。 - パンニングで定位の調整
パンをコントロールすることで、アコギをステレオ空間の中のどのポジションに配置するかを決めます。アレンジや他の楽器とのバランスをみて、中央に定位させたり、左右に振り分けたりします。 - イコライザーによる音質補正
低音をカットして濁りを抑えたり、 中音域を調整することで、音の太さや存在感をコントロールできます。高音域は煌びやかさやピックアタック部分を調整できます。 - コンプレッサーによるダイナミクス処理
コンプレッサーによる圧縮で、音量のばらつきを抑え、安定感のあるサウンドにすることができます。また、アタックとリリースパラメーターで音の立ち上がりや余韻部分の調整も可能です。 - リバーブによる空間表現
残響音を付与することで、より壮大なサウンドにしたり、アコギに奥行きや広がりを与えることができます。やりすぎると濁りの原因にもなるので、注意しましょう。
アコースティックギターを上手にミックスする為の5つのヒント【DTM】
まとめ
宅録でもクリアなサウンドを出す為のいくつかのポイントについてご紹介しました。この記事で紹介した5つのポイントを実践すれば、宅録アコギサウンドは格段にレベルアップすること間違いなしです。
まずは、静かな環境を整え、適切な機材を選び、丁寧に音を録音しましょう。それから、DAWソフトとエフェクトを駆使して、理想のサウンドに磨き上げていくことが重要となります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一つ一つの工程を楽しみながら、自分だけの音作りを探求してみてください。
以上、「【簡単アコギミックス】宅録でもクリアなサウンドを出す為の5つのポイント」でした。
【音色が変わる!】今すぐ試せるアコースティックギターの音色改善テクニック8選
ギターのミックスに役立つVSTプラグイン5選