ギターが本当に「上手くなった!」と感じた7つの練習方法
どれだけギターの練習をしても、ギターの上達が実感できなくて悩んでいませんか?これはギターを始めた方のほとんどが経験する大きな悩みの一つです。
しかし、普段の基礎練習に加えて、日々の練習ルーティーンと正しい練習アプローチを取り入れることで、必ずギター演奏を次のレベルへ引き上げることができます。
今回は、筆者が実際に上達を実感することができたギターの練習方法をいくつかご紹介します。
1. メトロノームを使った練習
メトロノームを使った練習は単調で、あまり楽しくないと感じるかもしれませんが、普段の練習から常にメトロノームを使って練習することで、正しいリズム感を磨くことができます。
初心者と上級者の演奏の違いは「リズム感」であると言われることも多く、メトロノームを使うことで、自分が演奏している曲のテンポを意識することができるため、どんな曲をプレイするときにも安定したテンポで演奏することができるようになります。
その他にも、バンドやセッションで他のミュージシャンたちとテンポを合わせることができるようになる為、バンドプレイやセッションでのテンポ感の調整がしやすくなります。
2. 弾けない部分を重点的に練習する
毎日の基礎練習以外にも、フレーズ、コードチェンジ、ピッキング等、難しいと感じている特定の1つの部分に集中して重点的に練習することで、苦手を克服する能力を身に付けることができます。
プロギタリストのガスリー・ゴーヴァンも「練習中はひどい演奏であるべきだ」と言っているように、弾けない部分を練習しているときは上手く弾くことができないので、つい手癖フレーズや既に上手く弾けるフレーズを弾いてしまいがちです。
練習の時には弾けない部分を重点的に練習することで、その部分をプレイするために必要な技術や感覚、筋力を身に付けることができます。
3. 弾ける部分ばっかりを弾かない
「弾けない部分を重点的に練習する」と少し重複しますが、すでに弾けるフレーズやコードを演奏することは楽しいので、多くのギタリストがギターを手に取ったときにやってしまうルーティーンです。しかし、既に弾けるフレーズばっかり弾くことは、技術向上を目的としている練習中においては、あまり効果があるとはいえません。
ギターを演奏するのと、練習するのとでは大きな違いがあり、特により良いギタリストを目指している方は、この2つを明確に住み分ける必要があります。とはいえ、苦手なフレーズばかりで楽しみを見失ってしまっては本末転倒なので、良いバランスを保ちながら練習を進めましょう。
4. 本番と同じ音で練習する
練習の時はなるべく本番と同じ音で練習することで、ステージ上でのサウンドをシミュレートして練習することができます。アンプやエフェクター、シミュレーターを通して音を出すことで、自分の演奏が本番中にどのように聴こえるのか、音量バランスや音色、エフェクトのかかり具合などを把握しながら練習することができます。
家で小さい音で弾いてると気持ちよく聞こえていても、大きな音鳴らすとミュートが甘くて余計な音が鳴っていたりすることもよくあります。
練習中の音を本番と同じように設定することの主なメリットは以下の通りです。
- ミスに気付きやすくなる
本番と同じトーンで練習することで微妙なミスタッチにも気づきやすくなります。例えば、フィンガリングやピッキング、ミュートといった各要素が正しく鳴らせているかどうかが判別しやすくなります。 - 正しい奏法が身につく
例えば、ディストーションを加えた音とクリーンの音だと、ハンマリングオンやプリングオフといった各種奏法テクニックの難易度が極端に変化します。本番と同じトーンにすることで正しい鳴らし方が自然と身につきます。 - 表現力を高める
本番と同じ音で練習することで、音色やニュアンスを細かく調整することができ、より表現力豊かな演奏をすることができます。自分のイメージする音に近づけることがより簡単になります。 - モチベーションの維持
本番と同じ音で練習することで、ライブ中のような気分の高揚を感じながら練習することができます。目標とする音に近づいている実感を得ることができ、練習のモチベーションを維持することができます。
5. 練習を録音する
自分の演奏を録音して聞き返すことで、客観的に演奏を評価することができて、自分の演奏の弱点を見つけることができます。
綺麗に弾けたと思っていても「録音して聞き返すとひどい演奏だった…」ということはギタリストあるあるの一つです。普段からギター練習を録音することで、早い段階で自分の演奏に足りない部分を認識することが重要です。
特にスタジオでのバンド練習のようなパフォーマンス込みの練習環境では、録音して聞き返すことで多くのミスに気付くことができるはずです。
6. ゆっくりなテンポから練習をスタートする
練習している時に原曲のテンポのままで練習している方も多いとは思いますが、無理に弾けないスピードで練習を続けていると、悪い習慣が身に付いてしまう可能性があります。
ミスしてしまう速度で常に練習していると、ミスをする状態のまま体に染みついてしまい、失敗する癖が中々抜けない状態になってしまいます。まずは確実にフレーズを弾くことができる、ゆっくりなテンポで練習をスタートすると、各音符をより精度よく演奏することができるようになります。
→ギター上達の為の7つのステップ
7. リズムトラックを付けて練習する
クリック練習も非常に効果的ではありますが、できれば生ドラムと同じキック、スネア、ハットといったドラムキットと共に練習することをおすすめします。
特にバンドのようなアンサンブルで演奏する機会が多いギタリストの方は、クリックのような点ではなく、リズム楽器のグルーヴを感じて演奏する練習になるので、リズムマシンを導入してみましょう。
DAWを使った打ち込みドラムでもいいので、基礎的なリズムパターンのトラックを用意しておくと便利です。
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まとめ
ギター練習をより良くする為の7つのヒントをご紹介しました。
- メトロノームを使って練習する
- 弾けない部分を重点的に練習する
- 弾ける部分ばっかりを弾かない
- 本番と同じ音で練習する
- 練習を録音する
- ゆっくりなテンポから練習をスタートする
- リズムトラックを付けて練習する
好きなアーティストに憧れて、意気込んでギターを買ってはみたものの、何をどのように練習すればいいか分からなかったり、どれだけ弾いても全然上手くならない…といった悩みはつきものです。
一瞬で上手くなるような魔法の練習メソッドというものはなく、ギターは毎日の練習の積み重ねが重要で、日々少しづつ上達していくものです。
この7つのヒントを実践することで、ギター演奏のレベルを確実に高めることができるでしょう。
以上、「ギターが本当に「上手くなった!」と感じた7つの練習方法」でした。