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Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)-「everything i wanted」レビュー
ビリーアイリッシュがアルバム「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」以降約8ヵ月ぶりとなるシングル「everything i wanted」をリリースしました。
米国LAにあるホームスタジオで実の兄であるFinneas Baird O'Connellのプロデュースのもと、製作された作品です。
この曲は私と兄がお互いについて書いた曲なの。たとえ何が起こっても、これからも、そしていつまでも一緒に乗り越えていくために寄り添い合うの。
と楽曲についてコメントしており、2人の絆の深さが感じ取れます。
スターならではの苦悩が含まれた歌詞
歌詞の中で、「欲しいものを全て手に入れた夢」や、「ゴールデンゲートブリッジから飛び降りる自殺の夢」を思わせる内容と、それでも自分を守ってくれる兄やファンの存在があるという、スターならではの苦悩に触れた内容になっている。
サウンドの進化
音楽的には非常にシンプルで、全体を通して「DM7→E→C#m」のスリーコードだけで構成されており、叙情的で浮遊感の漂う非常にビリーアイリッシュらしい楽曲。
サイドチェインのリズムに、こもったような印象のサウンドから手前に張り付いたようなASMRにも近いボーカルインがとても印象的です。
バイノーラルマイクを使用して、まるで耳元で囁かれているような歌声とPANを幅広く使い右左に音が飛び交うような手法がとても面白く、全米No.1にも輝いた「bad guy」のときには実験的だった兄フィネアスのミキシング技術が、今作で更に研ぎ澄まされています。