DTMを始めるなら要チェック!DAWの初期設定のやり方
DTMを始めたときに、まずやっておきたいのがDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)のサンプリングレート、ビットレート、バッファサイズといった各種設定を行うことです。
それぞれが何を意味するのか?数値を高くするとどういった変化が起こるのかといったことは、作曲ソフトを始めて扱う人にとっては、少し分かりずらいです。
そこで今回は、まず最初にやっておきたい、正しいDAWの設定方法についてご紹介します。
サンプリングレート設定
サンプリングレートとはアナログ信号からデジタル信号へ変換する際に、1秒間のサンプリング処理回数のことです。
サンプリングレートが高いほど、再生される音声の解像度が高くなります。ただし、サンプリングレートが高いと必要なデータ量も増えるため、ファイルサイズが大きくなる傾向があります。
例えば、標準的なサンプリングレートである「44.1kHz」の場合、毎秒44100回変換を行うということになります。
サンプリングレートが高くなるほど高品質ですが、ファイルサイズが大きくなるため、人間の可聴範囲や認識できる品質を大幅に上回る値は、実際にDAW制作する上ではそれほど重要ではありません。
非常に高いサンプルレートを使用することは、非常に精密なオーディオ操作を行う場合にのみ価値があります。
ただし、サンプリングレートが低すぎると、音声信号の特徴を捉えきれず、再生される音声に不自然な音が発生することがあります。そのため、サンプリングレートを適切に設定することが重要です。
サンプリングレートの正しい設定方法は、サンプリングレートとは?正しい設定方法について【DTM】をご覧ください。
ビットレート設定
デジタルオーディオにおけるビットレートとは、楽曲の解像度に影響を与える設定の1つで、ビットレートとサンプリングレートが連携して、デジタルオーディオの最終的な解像度を決定します。
サンプリングレートが1秒間にスナップショット(サンプリング)される解像度に対して、ビット深度は音量(ダイナミックレンジ)の解像度を決める値です。
高いビットレートでダイナミックレンジを広く設定することで、ノイズ信号が低くなり、逆にビットレートの解像度が低いと、極端に言えば、ファミコンのようなノイズクラッシャー等で使われる独特なデジタルノイズが発生することがあります。
ビットレートの正しい設定方法は、DAWのビットレート設定について【DTM】をご覧ください。
バッファサイズ設定
バッファサイズは、オーディオデータが転送される際のデータ量のことです。つまり、オーディオデータをPC内に取り込んだり、出力したりする際に影響します
バッファーの数値は大きくするほど動作は軽くなりますが、レイテンシーと呼ばれる「音のズレ」が発生します。
反対に、バッファサイズを小さくすることで、オーディオの取り込みや出力の遅延が無くなりますが、PCに負担がかかります。
楽器を録音するときはバッファ数値を小さくして、普段の作業中は大きめにするようにして使い分けると、より効率的に作業を進めることができます。
→DAWが重い場合にチェックするべき5つの項目【FL Studio】
まとめ
DTMを始めたときには、まず最初にサンプリングレート、ビットレート、バッファサイズといった各種設定を行うことが重要です。
サンプリングレートは再生される音声の解像度を決定し、ビットレートは音量(ダイナミックレンジ)の解像度を決定し、バッファサイズはオーディオデータを転送した際のデータ量を決定します。
間違って設定すると、音声の解像度が低下したり、音が乱れたりする可能性があるので、正しく設定をしておくことが大切です。
以上、「DTMを始めるなら要チェック!DAWの初期設定のやり方」でした。