DTM

Cubaseから乗り換えて5年経った筆者がFL Studioをオススメする理由

Cubaseから乗り換えて5年経った筆者がFL Studioをオススメする理由

CubaseからFL Studioに乗り換えて5年ほど経過したので、使用してみた感想なども含めて「FL Studioのオススメしたい良い所」をまとめてお伝えしようと思います。

ロックバンドをやっていた頃にCubaseを使用していましたが、5年ほど前にEDM系の音楽制作を始めたのをきっかけにFL Studioに乗り換えました。

当時はMartin GarrixやAvicii等の人気アーティストがFL Studioを使用していたのと、圧倒的な価格の安さで特に躊躇することもなく移行したのを覚えています。

それでは具体的な内容について、項目ごとにいくつかご紹介します。

1. コスパが良すぎる

FL Studioグレード別価格表
FL Studio グレード別価格表

有料DAWの中では間違いなくトップクラスのコスパの良さだと思いました。

はじめてFL Studioの存在を知ったときは、世界的なトップアーティストが使っているので「どうせお高いんでしょ?」なんて思っていましたが、通常グレードが¥20,000程で入手できることと、生涯アップデート無料なので一度手に入れればアップグレード等による出費は一切かかりません。

さらに保存したファイルの再読み込みができないこと以外ほとんど制限のないデモ版が利用できるので、無料で製品版とまったく同じ機能を体験できることも大きかったです。

標準搭載のエフェクトやインストゥルメントも即戦力となる品質のものばかりなので、お買い得感が凄かったのを覚えています。

2. ループ音楽の制作に強い

CubaseとFL Studioの一番大きな違いともいえるのですが、FL Studioはパターンブロックを作り、それらをプレイリストに並べていくという制作方法を採用しています。

FL Studio
FL Studio


これにより、EDMやヒップホップビートのようなセクションをループさせて作る音楽を非常に効率的に制作することができます。

他にもサンプル音源を並べて使うようなときやループ素材をもとに制作を進める場合にも、かなり速いスピードで制作を進めることができるので、エレクトロ系やビート系を制作しているプロデューサーにおすすめできます。

当初はギターの録音するときにCubaseに比べて少し不便だなと思っていましたが、アップデートを重ねて今ではレコーディング関係の利便性も向上しています。

【FL Studio】ギター録音する方法

とはいえ、ロックバンドのレコーディングのようなアナログ楽器を取り込んで制作するスタイルではCubaseやPro Toolsに軍配が上がるのかなと思います。

3. 直感的なオーディオ編集

オーディオ編集

波形情報の検出、オートメーションの作成、ピッチ補正、ピッチシフト、ハモり作成、タイムストレッチ、チョップ等、もちろん他のDAWでもできることは多いですが、この辺りのオーディオ波形の編集が凄く簡単で直感的な操作が可能になっています。

取り扱うジャンル的にもサンプル音源を使うことが多いので、ピッチを検出して楽曲のキーに合わせたり、波形の長さをプロジェクトのBPMに合わせて伸縮させたりということが簡単にできるのは大きかったです。

あと、FL Studio内のほぼすべてのパラメーターを自動化できるので、ビルドアップの作成やグロウルベースのようなテクニカルなサウンドも非常に作りやすいです。

【FL Studio】覚えておくと便利な5つの機能

4. 標準プラグインが使いやすい

FL Studio プラグイン

FL Studio内で使える音楽制作に欠かせないEQ、コンプレッサー、サチュレーション、空間系の定番エフェクトの品質が非常に高い印象を受けました。

人気のWaves製品やFabfilterも使っていましたが、今は8割ぐらいはFL Studio純正のプラグインで事足りています。

インストゥルメント系(楽器プラグイン)は少しチープな音質だったり、扱いが難しい製品が多いので、こちらは初心者の方には少しハードルは高いのかなといった印象。

ver 20.5のアップデートで追加された「FLEX」はかなり強力なので、これは主力のシンセサイザーとして活躍しています。


5. 他人のプロジェクトを入手できる

FL StudioやAbletonだとプロ品質のプロジェクトが大量にネット上に落ちてるので、カッコいいトラックを制作しているプロデューサーのWebサイトやYouTubeチャンネルに飛ぶと、FLP(プロジェクトファイル)を配布してくれていることがあります。

なかには有料で販売されているものもありますが、初心者の方にとってプロの楽曲がどのようなプラグインを使ってどれぐらいのエフェクトのかかり具合なのか?を知れるというのは非常に大きなメリットです。

あの曲のあの部分はどうやって作ってるんだろう?って時に有名どころであれば大体FLPが落ちてるので、それを参考にしながら自分の制作に活かすことで、ミキシングの上達速度も上がります。

まとめ

CubaseからFL Studioに乗り換えてみた感想でした。

  1. コスパが良すぎる
  2. ループ音楽の制作に強い
  3. 直感的なオーディオ編集
  4. 標準プラグインが使いやすい
  5. 他人のプロジェクトを入手できる

もちろんジャンルにもよると思いますが、結果的には乗り換えて作業効率はめちゃくちゃ上がりました。

始めは操作感の違いで、少し不便な部分もありましたが1ヶ月も使っていれば慣れてくるので、それほどストレスにもなりませんでした。

EDMやヒップホップ系の制作を考えているプロデューサーの方にはオススメできるDAWです。

以上、「Cubaseから乗り換えて5年経った筆者がFL Studioをオススメする理由」でした。



FL Studioの使い方【初心者向け】

人気DAW(作曲ソフト)おすすめ 5選【DTM】

※本サイトには、アフィリエイトリンクまたはプロモーション記事が含まれている場合があります。

人気記事

1

人気VSTプラグインソフトおすすめ12選【DTM】 これからDTMを使った作曲を始める方に向けて、人気のあるおすすめプラグインソフトをご紹介します。海外の最大手プラグイン販売サイト「Plugin Bo ...

2

EDMの作り方【DAWを使った打ち込み方法】 DAWを使ったEDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)の制作は、シンセサイザーのようなソフトウェアの操作、各種エフェクト関連、ミキシングテクニック等、覚 ...

3

ヒップホップビートの作り方【Beat Making】 世界の音楽シーンはHiphop一色となっており、最近では国内のHiphopシーンでも海外プロデューサーのType Beatを使用した楽曲が目立つよ ...

4

はじめてのギターエフェクター【最初に揃えるべきはコレ!】 エレキギターを購入した後に必要になるのが、ギターのサウンドを変化させる為の「エフェクター」と呼ばれる機材。ギターの音作りにおいて必須の機材では ...

5

オリジナル楽曲をサブスク配信する方法【Spotify、Apple Music】 何日もかけて完成した自分のオリジナル楽曲を、できるなら世界中の人に向けて発信してみたいと思いませんか?一昔前は個人が全国 ...

-DTM

Copyright© TRIVISION STUDIO , 2024 All Rights Reserved.