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DTM

ハーフスピードエフェクトの使い方【Gross Beat】

2019年12月9日

Gross Beatの画像

ハーフスピードエフェクトの使い方【Gross Beat】


Hip-hopプロダクションにおいて必要不可欠なエフェクトが「ハーフスピード」というエフェクトです。

名前の通りテンポを半分に落としてくれる便利なエフェクトなのですが、その特性上扱い方が少し難しく、いまいち具体的な使い方がわからなかったり、実際に楽曲に適応するとせっかく作ったフレーズがうまく再生されないといった問題に悩まされる方も多いと思います。

上手く使いこなすことができれば、最近流行りのなんとも言えないミステリアスでダークな雰囲気を簡単に演出することができるようになるので是非マスターしましょう。

Gross Beatを立ち上げる

グロスビートを立ち上げる


FL Studioをお使いの方は「Gross Beat」というプラグインソフトの中に「ハーフスピード」が含まれているのでそちらをおすすめします。


FL Studioじゃない方は「HalfTime」プラグインが約1000円台で購入できるのでオススメです。


Gross Beatの場合はまず右上をプリセット一覧から「Momentary」を選択して、「1/2 Speed」を選びます。

ハーフスピードの画像


今回はこちらのピアノフレーズを使用します。

ピアノフレーズの画像





ハーフスピードをかける


では先ほどのフレーズに実際にハーフスピードをかけてみます。

ハーフスピード適応後


そのまま適応するとこんな感じになります。


この状態だと音が濁りすぎて、あまり音楽的じゃありません。


問題点としては

・スローにしたことで音程が下がりすぎて濁っている

・実際の楽曲のBPMに合っていない

・フレーズが全部再生されない


といったところでしょうか。

では一つ一つ改善していきます。


スローにしたことで音程が下がりすぎる


デジタルといえど、スロー再生をすると昔のテープレコーダーのように音程が下がります。

音楽にはローインターバルリミットと言って、和音のハーモニーが綺麗に響く最低ラインというものが存在し、それを超えてしまうと響きが濁ってしまいます。



これは単純に全フレーズを1~2オクターブ上げてしまえば解決するので簡単ですね。

ちなみにFL STUDIOの場合、フレーズを全選択後に「Ctrl+↑」で簡単に1オクターブ上げることができます。

ピアノロールの画像


よりダークな雰囲気を醸し出したいのなら、あえて濁った音域を使うのもありです。

Hip-hopのコード進行は単調なものが多く、しかもラップはあまり音程感が無いので多少不協和音を取り入れても問題なかったりします。



楽曲のBPMに合っていない


全パートハーフスピードした場合は良いんですが、大抵の場合ピアノパートだけとかシンセリードだけといったかけかたをすると思います。


その場合もちろんハーフスピードをかけていないパートとズレが生じるのでその修正をします。


具体的にはフレーズを全部半分の長さにすればいいんですが、よくあるやってしまいがちな間違いが

ピアノロールの画像


こういった形ですね。

4小節のフレーズだったんで、半分の2小節にするといった具合です。


気持ちはすごく分かるのですが、これだとこうなってしまいます。


元のフレーズの「1小節目と3小節目が正しいスピード」で再生されている状態です。


ハーフスピードのエフェクトは「1小節ごとに半分の速度に落としてくれる」エフェクトなので


正解は

ピアノロールの画像


こうなります。


綺麗にすべて再生されましたね。

こうすることで3つめのフレーズが全部再生されないという問題点も解消されます。




これで音程とスピードは同じだけど、テープをスロー再生した時のような不気味な雰囲気だけを残すことができるわけです。

特にオルゴールとかピアノの音源と非常に相性が良いのでどんどん使っちゃいましょう。

何かフレーズが出来たらとりあえずハーフスピード。ぐらいのノリで海外のプロデューサーはこの手法を多用しているので、なんかいまいちそれっぽいトラックにならないと困っている方は試しにコードや上物系にハーフスピードをかけてみましょう。


更に詳しく知りたい方は、動画でも解説しているのでご覧ください。



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