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【2024年版】高品質のアンプシミュレーターソフト&ハードウェアおすすめ14選

2021年8月12日

最高のアンプシミュレーターソフトおすすめ5選

【2024年版】高品質のアンプシミュレーターソフト&ハードウェアおすすめ14選

アンプシミュレーターソフトはアンプエミュレーション、エフェクトペダル、キャビネット、マイクなどの豊富な選択肢と多彩な音色を提供してくれる優れたツールです。

アンプシミュレーターの優れた点は、様々な機材を使用できる点と、実機ハードウェアに比べて比較的安価であり、リアルなチューブアンプで演奏する感覚を再現するのは難しいですが、多くのギタリストにとってエミュレートされたデジタルサウンドも魅力の一つです。

そこで今回は2023年現在の最新アンプシミュレーターソフトをいくつかご紹介します。

アンプシミュレーターとは?

アンプシミュレーター

アンプシミュレーターは、実機のアンプやエフェクターといった機材をデジタル再現する為の、プログラムやデバイスのことを指します。

アンプシミュレーターを使うことで、機材を所有していなくても、デジタルシミュレートされた、あらゆる機種のアンプ、スピーカー、マイク、エフェクターの出力信号を模擬することができます。

ライブはもちろん、音楽制作やレコーディングなどでよく使用されます。例えば、ギターやベースなどの楽器を演奏するときに、アンプシミュレーターを使うことで、さまざまなアンプサウンドを手軽に再現することができます。

アンプシミュレーターの種類は大きく分けて、PCやスマホにインストールするソフトウェアタイプ、エフェクターユニットのハードウェアタイプに分かれています。

アンプシミュレーターのメリット

アンプシミュレーター

アンプシミュレーターを使うことのメリットは主に以下の5つです。

  1. 部屋の音響を気にしなくていい
  2. マイクが必要ない
  3. 近隣への騒音の心配がない
  4. 素早くセッティングができる
  5. 幅広い音色

上記のような様々なメリットに加えて、通常ギタリストが自分に最適なアンプ&エフェクター構築するのには、膨大なコストと何年もの時間を費やす必要がありますが、色々な機材と接続パターンをワンタップで試すことができるのも大きなメリットです。

さらにアンプ&キャビネットと複数のエフェクターを所有している場合は、かなりの空間スペースを占領してしまいますが、シミュレーターであればまったく場所を取りません。(PC上で起動するソフトウェアであれば実質ゼロ。)

以上のことからライブギタリストはもちろん、特に自宅で演奏したり録音するギタリストにとっては最高の選択肢となり得ます。

ハードウェア or ソフトウェア

アンプシミュレーターには大きく分けてハードウェアタイプとソフトウェアタイプがあります。

ソフトウェアタイプ
ソフトウェアアンプシミュレーター

先ほども説明したように、自宅で練習やギターを録音するだけなら、ソフトウェアタイプで問題ありません。Logic Proに搭載されている「Amp Designer」のようなストックアンプモデラーでも、非常に高品質なサウンドを入手することができます。

ソフトウェアモデルはハードウェアユニットよりも安価で販売されていることが多く、物理的に場所を取ることもなく、ネットに接続することで音色を追加できたりとメリットも多いです。

さらに、DAW上のプラグインとして起動することで、いつでも簡単にアンプ&エフェクターを通したリアルなサウンドを鳴らすことができるようになります。

ハードウェアタイプ
ハードウェアアンプシミュレーター

ハードウェアタイプはソフトウェアの性能に加えて、バンドでのジャムセッションやライブ演奏を行うギタリストや、またはキャビネットに接続して出力する機能が必要な場合に最適です。

最高品質の製品はアンプヘッドと同じくらいの費用がかかりますが、何百種類ものアンプ、キャビネット、エフェクトモデルを内蔵していることを考えるとコスパは非常に優れています。

もちろんUSBやケーブルを使ってDAWに接続できる製品がほとんどなので、自宅でギター演奏する方にとっても便利ですが、多少の設置スペースが必要となります。


それでは、ここからアンプシミュレーター製品をいくつかご紹介します。

Line 6 Helix

line helix

Line 6「Helix」はリアルなサウンドを徹底的に追及された、レスポンスに優れたギタートーンを素早く簡単に作り出す、ギタープロセッサーのスタンダードとして君臨しています。

ソフトウェアから用途に合わせた様々なグレードのハードウェア製品が用意されているので、自分のプレイ環境に合わせた最適なアンプシミュレーターを選択することができます。

2017年にはDAW上でハードウェアユニット内の同じテクノロジーをスタンドアロンアプリまたはプラグインインサートとして使用できる「Helix Native」をリリース。

60種類以上のアンプ、30種類以上のキャビネット、100種類以上のエフェクトから幅広いトーンが作成可能で、2021年現在最高のアンプシミュレーターソフトの1つとして人気です。

Line 6 Helix公式サイト


Kemper Profiling Amplifier

Kemperは真空管ギターアンプとキャビネット、キャビネットへのマイク配置を「プロファイル」することで、アンプの音響特性をそのままキャプチャーすることができる次世代アンプとして人気を集めました。

プロのミュージシャン、エンジニアが世界中のトップクラスのスタジオで制作した、数百種類のアンプのプロファイルやエフェクトなどの設定をメモリーしたものが内蔵されています。

自宅でのレコーディングはもちろん、ライブにも対応可能で、ギターアンプ以外にもベースアンプのプロファイリングも可能と、幅広い機能を提供してくれます。

1台に世界中の名機と呼ばれる機材達が組み込まれており、現在でもアンプシミュレーターの最高峰として多くのファンがいます。

Kemper Profiling Amplifier公式サイト


Neaural DSP Quad Cortex

Neaural DSP

Quad Cortexはこれまでにない精度と信じられないほど自然なダイナミックレスポンスで、様々な機材の最先端のエミュレーションを数多く搭載しているモデラーです。

2GHzのクロック周波数を誇るクアッドコアSHARCアーキテクチャーを採用し、絶大なプロセッシングパワーが制限のないサウンドデザインの可能性を提供します。

Neural Captureでは、お気に入りのリグ(アンプ、キャビネット、歪など)のサウンドをキャプチャーし、簡単に共有することが可能です。

独自のAIテクノロジーを搭載したQuadCortexは、あらゆる物理アンプ、オーバードライブ、キャビネットの音響特性を前例のない精度で学習し再現します。

Neaural DSP Quad Cortex公式サイト


IK Multimedia AmpliTube MAX

amplitube max

IK MultimediaのAmpliTubeは初期バージョンが20年前にリリースされたとき、ギターやベースに必要なシグナルチェーン全体をモデル化した最初のプラグインとして注目を集めました。

さまざまな価格帯のプランが提供されており、 最上位バージョンには400以上のモデルアンプ、エフェクト、キャビネット、マイクなどが含まれていて、従来のアウトボードEQやコンプレッサーなどのラックエフェクトを追加するためのセクションも付いています。

約40種類のギアモデルが付属する無料バージョンもあるので、始めてアンプシミュレーターを利用するギタリストの入り口としてもおすすめです。

AmpliTube MAX公式サイト


Axe-Fx III MARK II

Axe-Fx III MARK II

Helix、Kemperと並びアンプシミュレーターの最高峰と呼び声高く、最新のアンプ・モデリング技術、数千に及ぶスピーカー・キャブ・シミュレーション、業界をリードするエフェクト等の最新デジタルテクノロジーを搭載したモデラー。

2022年にはキャビネットのアンビエンスをシミュレートして新たなリアリティを生み出す為、新たに開発された「FullRes IR」を活用し、多くのエフェクトブロックを必要とするヘビーユーザーの要望に応えるべく、CPUクロックを25%アップした「Axe-Fx III MARK II TURBO」が登場。

フロントパネルロゴのカラーと輝度が調整可能で、斜めからの視認性と色再現度が高いIPS型カラーディスプレイを採用したことで、暗いステージの上でも最高の視認性を確保しています。

Axe-Fx III MARK II公式サイト


Positive Grid BIAS Amp 2

Bias amp 2

BIAS Amp 2はバーチャルアンプデザイナーとして機能し、インターフェースを開くと、チューブ、プリアンプ、パワーアンプ、トランスなどを自由に切り替えることができます。

オーセンティックなトーンの再現、真空管アンプだけが持つ質感、部品単位での組合せ、マッチングをしながら、理想のアンプトーンを作り上げることができます。

BIAS Ampの特徴として、Amp Match機能を使って実際のハードウェアのトーン、ギター・トラックを複製したり、ToneCloudに繋げてプロアーティストやレコーディングスタジオが手がけた、数千ものオーディオファイルをインポートすることが可能です。

BIAS Amp 2公式サイト


Boss GT-1000

Boss GT-1000

BossのGT-1000は、多機能なギタープロセッサーであり、最先端のDSPテクノロジーと長年にわたり培ってきたBOSS社の知識と経験を結集させた、次世代のギタープロセッサーです。

32ビット、96kHzのサンプリングレートを採用しており、高品質なサウンドを実現しています。デジタル処理のクオリティが高く、豊富なエフェクトと多くの有名なアンプサウンドを忠実に再現します。

独自のAIRD(Augmented Impulse Response Dynamics)という革新的な技術を開発。この技術により、デジタル・プロセッサーでは実現不可能とされていた、アンプ全体の相互作用によって生まれる複雑なレスポンスとサウンドを得ることが可能です。

Boss GT-1000


Zoom G5n

ZOOM G5nはリアルなチューブアンプ・モデリングと、ギターのサウンドメイクに欠かせないエフェクターを数多く搭載したマルチエフェクター。UK、USの代表的なアンプ5機種を電気回路からトーン特性まで解析、忠実なトーンクオリティを実現しています。

Zoom G3Xnは高品質なエフェクトだけでなく、アンプシミュレーターとしても機能し、レコーディングスタジオでも高い評価を得ている製品です。

最大150のエフェクトチェーンをプリセットメモリバンクに保存可能な為、幅広いサウンドプリセットを作成したいギタリストの要望にも応えてくれます。

Zoom G5n公式サイト


Native Instruments Guitar Rig 6 Pro

guitar rig 6

Guitar Rig 6は最先端の回路モデリングとAI学習機能を使用した、クリエイティブな音楽制作に適したマルチエフェクトラック&アンプシュミレーターです。

ハードウェア機器の挙動を徹底的に再現することで、これまでのアンプシミュレーションにはないレベルの奥行きとリアリズムが加えられています。

アンプを選んだら、70もの豊富なエフェクト群からクリエイティブなトーンを組み合わせることで、ワンランク上のサウンドクオリティを提供します。

Guitar Rig 6 Pro公式サイト

NUX MG-30

NUX MG-30

MG-30は2つのパワフルなDSPを搭載し、NUX 社独自の高解像度なホワイトボックス・アンプモデリングアルゴリズム(TSAC-HD)とコアイメージエフェクトを実現。よりリアルで鮮明なサウンドを再現します。

アルゴリズムを使用した13種のプリエフェクト(ドライブ系11種、コンプレッサー、ピッチシフター)と、 25種のアンプモデリングを搭載。さらにセンド/リターンやEXP端子も備え、様々なセッティングに対応。

1024サンプルのIRキャビネットシミュレーターを内蔵し、シグナルブロックは接続順の変更に加え、パラレル接続設定も可能です。さらに、IRアコースティックギターシミュレーターや、ベース用のアンプモデリングとキャビネットシミュレーターも内蔵し、ベースでの使用も可能です。

NUX MG-30公式サイト


Blue Cat Destructor

Blue Cat Destructor

Blue Cat Audio「Destructor」 は、アンプモデル以外にも様々なディストーションをシミュレートできる強力なディストーションモデリングツールとして機能します。

サウンドを破壊するようなハイゲインディストーションから滑らかなコンプレッション、クリスタルなクリーントーンまで、好みに合わせた幅広いサウンドメイキングが可能です。

豊富なプリセットと有名なモデルで構成されており、シンプルなシグナルチェーンを採用することで、ミックス内に簡単に馴染むように作られています。

Blue Cat Destructor公式サイト


Mooer GE200

Mooer GE200 Multi-Effects Pedal

GE200には人気のMooer Micro Preampシリーズと同様に、多彩なアンプモデリング、エフェクトモデリングが収録されたギタープロセッサーです。

他の製品と比較して、お手頃な価格帯でありながらも、GE200に搭載されているデジタルアンプモデルは、本物のアンプ同等の音色、トーン、タッチ、フィールを実現します。

各ブロックは自由なルーティングで接続することができ、分かりやすく3.5インチフルカラーディスプレイに表示されるので、直感的にセッティングが行えるのも特徴の一つとなっています。

Mooer GE200


SCUFFHAM S-GEAR 3

SCUFFHAM S-GEAR 3

Scuffhamによる「S-Gear」は、スタジオギタリストやエンジニアの間で非常に人気があり、パワフルなチューブアンプトーンは業界で高く評価されています。

他のアンプシミュレーターと同様に、アンプが録音されている音響構成、マイクの配置、さらにはモデリングされているマイクをカスタマイズすることができます。これによりプレイヤーは、品質を損なうことなくトーンを制御できます。

S-Gearには、柔軟な4つのエフェクトラックとラックプロセッシングユニットを備えています。ラックユニットをドラッグ&ドロップすることで、ラック内の処理順序を変更することができます。

SCUFFHAM S-GEAR 3

Waves GTR3

Waves GTR3

定番プラグインソフトメーカーのWaves社による「GTR3」は、手頃な価格のアンプシミュレータープラグインの1つとして人気があります。

GT3は、Fender®、Marshall®、Mesa/Boogie®、Vox®といった、ヴィンテージから現代に至る最高のギターアンプを革新的なサンプリング技術を駆使して解析。現在は、30を超えるアンプ、30のキャビネット、および 25のエフェクトが含まれています。

Waves は常にセールプロモーションを行っているため、タイミングが良ければ¥5,000程の価格帯で入手することもできます。

Waves GTR3

まとめ

最新アンプシミュレーターソフトを14製品ご紹介しました。

  • Line 6 Helixシリーズ
  • Kemper Profiling Amplifier
  • Neaural DSP Quad Cortex
  • IK Multimedia AmpliTube MAX
  • Axe-Fx III MARK II
  • Positive Grid BIAS Amp 2
  • Boss GT-1000
  • Zoom G5n
  • Native Instruments Guitar Rig 6 Pro
  • NUX MG-30
  • Blue Cat Destructor
  • Mooer GE200
  • SCUFFHAM S-GEAR 3
  • Waves GTR3

アンプシミュレーターを使用することで、自宅で高品質のギターやベーストーンを簡単にレコーディングすることができます。

自宅であっても実機アンプを大音量で鳴らした時のような再現不可能なトーンも、簡単に鳴らすことが可能になります。

今回紹介した製品はどれも最高品質のギターソフトウェアとして人気のある製品ばかりなので、予算や自分のプレイスタイルに合わせて、最適な製品を選んでみてください。

以上、「【2024年版】高品質のアンプシミュレーターソフト&ハードウェアおすすめ14選」でした。


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