ギターアルペジオ上達の為に知っておくべき5つのこと
ギターを始めると必ず「アルペジオ」というテクニックを使うことになります。
アルペジオという言葉は、イタリア語の「ハープを弾く」という意味のArpeggiareに由来しており、コード全体をかき鳴らすのではなく、一つ一つを個別に演奏する方法です。
アルペジオを使ってコードを分散して演奏することで、音色にアレンジや華やかさを加える為に使用される一般的なテクニックです。
1. コードトーンを把握する
アルペジオは演奏のスピードを上げたり、流れるようなスムーズなサウンドを鳴らすということ以外にも、アドリブ演奏時にも役立ちます。
アルペジオにはコードトーンがすべて含まれているので、アルペジオフォームを覚えているだけで困ったときにすぐ安定したサウンドに戻ることができます。
その他にもソロで使えるフレーズやリックの作成にも役立ち、進行中のコードに合わせて常に安定したサウンドを鳴らし続けることができます。
2. アルペジオの形
アルペジオには様々な形があり、一般的には「CAGEDシステム」と呼ばれる5種類のコードフォームがあります。
指板上の色んな位置でアルペジオを弾けるようになり、なるべく押さえているフレットに集中するのではなく、全体を広く見渡してCAGEDの形に慣れるようにすると上達が早まります。
とはいえ、始めは指板全体を無理に使おうとするよりも、1、2個のポジションを確実に覚えてから徐々に範囲を増やしていくやり方をおすすめします。
CAGEDのコードトーンの形を覚えたら、その音を軸にして周りにあるコード外の音を覚えることで、スケールも頭に入りやすいかと思います。
3. メジャーとマイナー
最初に覚えるべきアルペジオの種類はメジャートライアド(ルート、3度、5度)とマイナートライアド(ルート、短3度、5度)の形です。
すべての音楽ジャンルで最も一般的に使われているアルペジオなので、指板上の様々なポジションで弾けるようになっておくと強い武器になります。
トライアドにはルートと3度と5度の3つの音しか含まれていませんが、場合によっては7度、9度、11度、13度と拡張することで、さらにアレンジの幅を広げることも可能です。
→ギターで役立つ音楽理論【わかりやすく解説】
4. アルペジオの弾き方
アルペジオの演奏方法にも様々な種類があります。
- オルタネイト
- レガート
- ハンマリングオン、プリングオフ
- スウィープ
まずはオルタネイトピッキングから初めて、これらの演奏方法ごとに表現できる幅やサウンドトーンが異なるので、自分のスタイルに合わせて最適な奏法を学びましょう。
特にオルタネイトピッキングをマスターすることで、スムーズな演奏だけではなく、演奏リズムの安定感が飛躍的に向上するので、早めにマスターしましょう。
より高速でスムーズなアルペジオ奏法の為にチキンピッキングや部分的に指弾きに切り替えたりすることも非常に効果的です。
5. ミュート
アルペジオを演奏するときは左手や右手でミュートしながら、複数の音が同時にならないように気を付けましょう。
クリーントーンならミュート無しでも特に問題ないですが、オーバードライブやディストーションが加わった歪んだサウンドの場合は音と音が干渉しあって、音が濁って聴こえてしまうこともあります。
ミュートを加えると一気に難易度は上がりますが、なるべく早いうちに不要な音はミュートをする癖を付けておくことで、上達の速度は上がります。
まとめ
ギターアルペジオ上達の為に知っておくべきことについてお話しました。
- コードトーンを把握する
- アルペジオの形
- メジャーとマイナー
- アルペジオの弾き方
- ミュート
アルペジオは慣れるまでは難しい部類の演奏方法ではありますが、アルペジオを効果的に取り入れることで、アレンジの幅が広がったり、楽曲全体のダイナミクスをコントロールするのにも役立ちます。
アルペジオが苦手だった方も、今回の内容を参考にしながら是非アレンジとしてアルペジオを取り入れてみてください。
以上、「ギターアルペジオ上達の為に知っておくべき5つのこと」でした。