ギターのリズム感を養う為のメトロノームの使い方
ギターストロークの強化練習【右手とリズム】でもご紹介しましたが、ギターのみならず、楽器演奏において「リズム感」は最も重要な要素といっても過言ではありません。
ギター演奏が下手に聴こえてしまう人の3つの特徴としてリズムのぶれが占める割合は大きく、速弾きやカッコいいフレーズを弾いても、リズムが不安定だと上手い演奏には聴こえません。
とはいえ、リズムに特化したギター練習は作業的な内容になってしまいがちで、あまり楽しいものではないので、長く続かない人も多いかとおもいます。
そこで今回は普段の練習から取り入れることができる、リズム感を養う為のメトロノームの使い方についてご紹介します。
Lv.1 表拍に合わせる
普段の練習に合わせて4/4でメトロノームを鳴らす方法です。
フレーズは普段練習しているものに合わせて鳴らすやり方でも問題ありません。
自分の好きな曲に合わせて練習する場合は、ドラムを意識することでも同じ効果がありますが、流れるようなバンド全体のグルーヴに合わせるより、メトロノームのような分かりやすい「点」を意識した方がリズム感を養えるのでおすすめです。
重要なのは、まずは普段の練習からメトロノームに合わせて練習する癖を付けることです。
ギターを始めて1年目で知っておきたかった5つのことでもご紹介したように、初心者の頃の早い段階でメトロノームを聞きながら練習する癖を付けておくことで、長いスパンで見ると確実に実力に差がついてきます。
Lv.2 裏拍
リズムには大きく分けて表拍と裏拍があります。→リズムの基礎知識
裏拍に合わせてメトロノームを鳴らすことで、より正確にリズムの波を感じることができるようになります。
慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、裏の感覚が身に付いてくるとなんとも言えない心地良さがあり、自然と体でリズムを取る癖も身に付いてきます。
始めは4/4で鳴らしていたメトロノームを倍のテンポにして、偶数拍を意識する方法で徐々に慣らしていく方法で徐々に裏のリズムに慣れていく方法がおすすめです。
Lv.3 1拍目だけ鳴らす
表と裏に慣れてきたら、小節の頭1拍目だけを鳴らして、頭の中でリズムキープする方法です。
メトロノームにだけ頼らずに、自分の中でリズムキープを意識することでバンド演奏やセッションで役立つ、相対的なリズム感を手に入れることができます。
慣れるまでは2発目以降から少しずつタイミングがずれてしまうかと思いますが、ピッタリ合うようになるまで繰り返し練習してみましょう。
Lv.4 体内時計
最終的にはクリック無しで、音楽の全体の流れをくみ取りながら、独自のグルーヴ感を楽しめるようになることを目標とします。
独自のリズム感を持つことの良し悪しはミュージシャンによって異なり、ジャストを良しとするジャンルや、音価の長さやレイドバックを使ってタイム感を演出するジャンルまで様々なので一概にはいえません。
よくある誤解として「ジャストタイミングから僅かにずらして演奏する」という捉えかたをしてしまうと、ただの「ずれた演奏」になってしまうので注意が必要です。
まとめ
ギター練習の中でもリズム感を養うことで、演奏の全体的なレベルを底上げすることができます。
普段行っている練習フレーズや音楽に合わせて練習するときでも、メトロノームを鳴らしながら練習する癖を付けておくことで、将来的にも実力差は大きく開きます。
今だとGoogleで「メトロノーム」で検索するだけで、ブラウザ上で使える便利なメトロノームがあるので、スマホ1台でいつでもリズム練習が可能です。
以上、「ギターのリズム感を養う為のメトロノームの使い方」でした。