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GUITAR

ギターソロの音作りに必要な5つの要素について

2021年4月24日

ギターソロに役立つ音作りコツ

ギターソロの音作りに必要な5つの要素について

ギターソロのサウンド作りには、ギター、アンプ、エフェクターなどの機材の選択、そしてギタリストの演奏技術など、様々な要素が絡んできます。

ギターソロを上手く聴かせるにはテクニックはもちろんですが、音作りも非常に重要な要素となります。優れたテクニックを持ったギタリストでも、ギタートーンが良くなければ上手く聴かせることは難しいです。

そこで、今回はギターソロの音色を得る為に歪み、コンプレッサー、イコライジング、ディレイ、リバーブの4つの要素について詳しく解説していきます。

1. 歪み(オーバードライブ/ディストーション)

歪みエフェクター

歪みを正しく扱うことで、ギターソロに必要なサスティーン(音の伸び)と倍音を付加することで、単音弾きでも迫力あるサウンドが手に入ります。

「歪み」とは簡単にいうと激しいコンプレッション効果のことで、オーバードライブ、ディストーション、ファズ等の歪み系エフェクターを使用して、音の波形を圧縮することでダイナミクスを無くし、持続的なサウンドになります。

サスティーン

クリーンなサウンドだと最大音量に達したあとに、すぐに音量が減衰していきますが、歪みを加えて圧縮することで最大音量の持続時間が長くなります。

さらに基音とは別に新しい倍音成分が加わることで、ミドル~ハイの音域がブーストされるので、ギターソロに適した「ジューシー」な音色になります。

倍音成分


歪ませた状態のギターのサウンド周波数を視覚的に見てみると、350Hz辺りに基音があり、700Hz~5kHz辺りがブーストされているのが分かるかと思います。

歪ませすぎると基音以上に倍音が膨れ上がりすぎて、ペラペラしたいわゆる「芯の無い音」になってしまうので注意が必要です。

ギターソロの場合、この2つのサスティーンと倍音成分を確認しながら、最適な歪み量を決めることが非常に重要です。

高品質のディストーションエフェクター 5選

2. コンプレッサー

コンプレッサー

サスティーンと厚みは欲しいけど、音質を歪ませたくないという場合はコンプレッサーがおすすめです。原理的には歪み効果と同じ「圧縮」によるもので、より優しく大きくトーンが変化しないような緩やかな圧縮効果を得ることができます。

クリーンや軽いクランチくらいのサウンドの場合に特に有効で、音のダイナミクスを抑えることもできるので、安定した音量感を得る目的で使用することもあります。

音量感が一定になる

かけすぎると音の立ち上がり部分が抑えられてしまって、こもったようなモコモコとしたトーンになる可能性があるので、注意しましょう。

3. イコライジング

アンプヘッドのロー、ミッド、ハイのつまみやイコライザーエフェクターを使って音質を整えることをイコライジングと言います。

イコライジング

ギターソロにとっての正しい音質は、他の楽器の周波数やバンドアンサンブルによる音の混ざり具合によって変化するので、一概には言えませんが200Hz~2kHz辺りのローミッドからハイミッドに「おいしい帯域」があるはずです。

音量を上げなくてもミッドブーストするだけで、ギターの存在感がグっと増します。バッキング時はミッドを削り気味で、ソロに入ったらミドルをブーストするというのも効果的です。

※単純にボリュームを上げるのも有効ですが、ハイも一緒に持ち上がって耳障りな音になることがあります。高周波を下げて音量を上げたり、ブースターを使用するのもありです。


周波数帯域の感覚がいまいち掴めない場合は、ソロパートに突入した時に本来ボーカルがいた周波数帯域をそのままギターでカバーするイメージでイコライジングすると上手くいきやすいです。

4. ディレイ

ディレイ

やまびこ効果のディレイエフェクトを使うことで、サスティーンをさらに追加したり、音の隙間を埋める効果があります。

さらに20ms~40msの非常に感覚の短いショートディレイをかけることで、2つの音が重なったようなダブリング効果を付与することも可能です。

ミドルテンポやバラード調の楽曲では非常に効果的ですが、アップテンポの曲やディレイを深くかけすぎると、ディレイ音が次の音に被ってしまうことで音が濁ってしまったり、こもる原因にもなるので注意が必要です。

一般的な使い方としては8分音符や付点8分音符のディレイタイムで、フィードバックが4拍目に消えるぐらいを狙って設定すると良い感じになります。

5. リバーブ

リバーブ

ギターソロにリバーブをかけることで、大ホールや大きな会場で演奏しているかのような壮大な空間表現が可能になります。

原理的にはディレイと同じなので、かけすぎるとお風呂場のように音の輪郭が無くなったり、ギターがアンサンブルの奥に引っ込んでしまいます。

ギター単体だと弾いてて気持ち良いので、ついたくさんかけてしまいがちですが、ギターの周りに周波数の空間が十分に確保できている状況で使用するのが最適です。

そのまま使うと低音が膨らんでモコモコするので、150Hz~200Hz辺りからローカットをかけるとスッキリしたサウンドになります。


リバーブエフェクター おすすめ 5選【ギター用】

まとめ

ギターソロの音作りに必要な4つの要素についてお話しました。

  1. 歪み(ディストーション)
  2. コンプレッサー
  3. イコライジング
  4. ディレイ
  5. リバーブ

特に重要なのはディストーションとイコライジングです。

ディレイとリバーブのような空間系は場合によってはかけないほうがいいこともあるので、ジャンルや状況によって正しく使い分けるようにしましょう。

こちらの記事でも詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
ギターソロの音作りで気を付けるべき5つのこと【中級者向け】

以上、「ギターソロの音作りに必要な5つの要素について」でした。


ギターの音作りでやってはいけない!5つのこと

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