ギターソロを強化!簡単なハモりパートの作り方
「ギターソロを作ったけど、なんだか音に迫力がない・・・」といった経験はありませんか?
そういった場合には、「ハモり」パートを作成することで解決する可能性があります。ギターに限らず、主旋律にハモリパート上手く重ねることができれば、楽曲に奥行きや豊かな響きを与えることが出来ます。
基本的なハモりに対するアプローチから始めて、コードハーモニーの活用法や、リードギターとの相互作用について学ぶことで、プロフェッショナルな迫力のあるギターソロを作ることができます。
そこで今回は、ギターソロを強化する為の簡単なハモりパートの作り方についてご紹介します。
そもそもハモりってなに?
「ハモり」とはハーモニーの略で、音を綺麗に重ねるといった意味合いがあります。主旋律に対して対旋律や補助音を組み合わせることで、音楽に奥行きや豊かさを与えます。
ボーカルに対してのコーラスパートに主に使われることが多い用語ですが、その他の楽器に対しても和音を重ねる場合には「ハモり」が使われることもあるので、覚えておきましょう。
ハモリは単独の演奏だけでなく、他の楽器やボーカルとの対話的な演奏も可能です。ギターソロであれば、他の楽器との相互作用を意識して、音の響きやリズムの掛け合いで全体の一体感を生みだすこともできます。
ハモりパートの作り方
ハモリパートの基本は、主旋律と対旋律を組み合わせることです。まずは、ギターソロの主旋律を組み立てたあとに、対旋律を探して綺麗な響きになるようにします。
コード進行や和音の音階の知識があればハモりを作るときに役立ちます。主旋律と対旋律がハーモニーを奏でるように、リズムやフレージングを意識しながら作成しましょう。
3度の音程でハモる
使用頻度が高く、ハモり効果の高い3度ハモりを紹介します。
メインとなるギターソロのメロディに対して、上に3度か下に3度ずらしてハモると綺麗にハモることができます。
※もし音程の度数について分からない方はこちらの記事をあわせてご覧ください。
→作曲に必要な基礎知識【音程、音階、和音】
例えば、Cの3度上だとEの音になります。そのままスケールに沿って3度の音程感を維持したまま、メロディーを作成します。
ちなみに3度下にすることで、メインに対して6度の音となり、これもよく使用されるハモり方なので覚えておくと便利です。
上か下どちらでハモるかは、メインに合わせて最適なほうをチョイスします。例えば、メインが低いポジションで弾いている時は上、高いポジションで弾いているときは、低音を補強するために下でハモるといった感じです。
コードトーンを意識したハモリ
コードハーモニーを使ったハモリパートは、ギタリストにとって重要なスキルです。
コード進行を把握して、裏で鳴っているコードのルート音や構成音を把握し、それに対するハーモニーを作ることで、より音楽的なハモりパートを作成することができます。
例えば、裏で鳴っているコードが「Cコード」だった場合、Gの時にBハモりを加えると、少し不協和音な感じがしてしまいます。
こういった場合には、4度上のCを採用するなどして、コードトーンを意識して作ることも重要となります。
メインギターとの対話的なハモリパート
ギターソロ時のハモリパートを作るときには、リードギターとの対話的な演奏を意識して作られることもあります。
主旋律に対となるメロディーパート(カウンター・メロディー)を作ることで、リードギターと掛け合うよな相互作用効果を生み出すことができます。
ハモリパートは基本的には主旋律のサポート役となりますが、時には主役として躍動することもあります。リードギターとの間で音の響きやリズムの掛け合いを意識することで、セクション全体でみて一体感のある迫力あるギターソロにすることができます。
避けるべきハモり方
メインに対して、4度や5度でハモるのはあまりオススメしません。コード理論とかに詳しい方とかは「3度より5度のほうが力強いんじゃい?」と思うかもしれません。
たしかにロックのようなジャンルでは「ルート+5度」のパワーコードというスタイルが頻繁に使われていて、一番力強く響くのは間違いないのですが、ハモりがメインを食ってしまう可能性があります。
あくまでリードギターをサポートする役割なので、5度だとメインとの協和が強すぎて、リスナーからするとどっちがメインなのかわからなくなってしまうかもしれません。
5度が絶対にダメというわけではなく、ダブリングのようなメインとハモりの二つの音を混ぜ合わせて、力強いメロディーラインが欲しい場合には有効です。
まとめ
ギターソロをより魅力的にしたい場合には、ハモリパートをつけることでより迫力のあるソロにすることができます。
ハモリは、ギターソロに奥行きと豊かさを与え、単調なメロディーを昇華させる為にも役立ちます。まずは、主旋律と対旋律の音程感覚やリズムを調和させることが重要です。
主旋律の上下の音程やコードの構成音を活用することで、より一体感のあるハモリが生まれるので、是非取り入れてみてください。
以上、「ギターソロを強化!簡単なハモりパートの作り方」でした。